ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

様々な作品・商品をカジョウ書き(箇条書き)にて紹介します。

【洋画】「ミッドナイト・ファミリー〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】ルーク・ローレンツェン
【出演】フェール・オチョア/ジョジュエ・オチョア/ Juan Ochoa/マニュエル・ヘルナンデス/フェルナンド・オチョア/ホアン・オチョア/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】舞台はメキシコシティ。そこでは、900万人の人口に対し、45台程度の公営救急車しかなく、そのため、私営救命救急の救急車が日々病人を搬送しています。

 

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・ルーク・ローレンツェン監督は、大学で美術史を学び、ドキュメンタリー映画の制作を行っています。エミー賞を受賞した実績もあります。

・フェール・オチョアは、メキシコシティで、私営救急車を走らせている一般人です。2019年「ミッドナイト・ファミリー」でドキュメンタリー映画として出演しています。

・本作は、サンダンス映画祭で米国ドキュメンタリー特別審査員賞を受賞しています。

・2020年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞の最終候補に選出もされています。

・物語は、メキシコシティを舞台とした作品で、人口に対して公営救急車が足りず、一般人が私営救急車として、けが人や病人を輸送している仕事を描いています。

・序盤からとある事故を手助けしたあとのオチョア一家が描かれます。

・舞台はメキシコシティと言うことでもあり、治安が悪そうに見えますが、ここでメキシコシティの救急体制の現場が語られます。

・メキシコシティの人口900万人に対して公営の救急車が45台未満というのは正直医療崩壊していても不思議ではないのです。

・そのために私営の救急隊をオチョア一家は行っていますが、それもまた、ただのボランティアでは済まないところもあります。

・日本では考えにくいところですが、本作は事実を元にしたドキュメンタリーではあります。

・患者を運び日々を生活しますが、自らの使命を感じながら、私営の救急救命を行っています。

・とはいえ、ボランティアではないので、病院への輸送をしたことの輸送費の請求で生計を立てています。

・メキシコシティの町並みが映されますが、日本の都市とはさほど変化がないようで、アスファルトや繁華街があり、多くの人が住む都市として成り立っています。

・900万人という人口は、日本で言えば、大阪府と同じ位で、大阪府は約880万人の住む都市となっています。

・大阪府の発表している救急出動件数は、約61万件(令和元年)となり、府内の消防救急車の台数が232台となり、これは消防での管轄の台数となります。一般病院の救急車は含まれていないのですが、メキシコシティでの救急体制がかなり特殊な印象を感じます。

・闇救急車と言っても良いわけで、救命のために搬送はしてくれますが、やはり、移送費がかかります。

・昼間は休み、夜に発生する事故などにいち早く駆けつけて、搬送します。

・同業者も多く、救急車がチェイスをしながら、現場に急行し、けが人を搬送します。

・病院への搬送は、状況にもよりますが、都合の良い病院への搬送も描かれます。つまり、病院には所属していないながらも、搬送することで、けが人の治療費のキックバックをもらっているということになります。

・そういうところを観ていくと、人命救護とはなりますが、やはり、生活のかかった仕事とも言えます。

・日本で想像するのであれば、UberEatsの注文をマクドナルドの店頭で待っている配達員と考えれば良いかもしれません。

・ある程度救命に関する知識があるようで、簡易的な治療をしながらの搬送となりますが、どう考えても医師免許はないと思われるので、やはりこの点も、モヤモヤします。

・しかし、本作のポイントは、そんな医療状況を描きながら、自らが活動をし、そのことで生計を立てている状況であり、一つの家族が生きていくために、人命救助と生計を立てるという二面性が無意識に描かれているところにあると思います。

・ドキュメンタリー作品ではありますが、作品としてはうまく編集されており、ドキュメンタリー風の映画とも思えます。少なくとも、観づらいドキュメンタリーではありません。

・日本では考えにくい状況ではありますが、81分間の中でしっかりと描かれたドキュメンタリーではあります。

 

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【映画まとめ】2021年にロクカジョウが観た映画のおすすめのまとめ15選

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2021年は、新型コロナウィルスの影響も引き続き続いていましたが、一番気になったのは、ハリウッド大作が軒並み上映延期となり、また、あまりうかつに劇場にも行けないなぁという中で、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」だけはなんとか観に行けました。2022年は、徐々に延期となった映画が公開されるのかとは思いますが、実写が撮れなくて、アニメや邦画に偏ってしまうのはなんとも寂しい気もします。

 

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【日本映画】「花束みたいな恋をした〔2020〕」

【監督】土井裕泰
【出演】菅田将暉/有村架純/清原果耶/細田佳央太/オダギリジョー/戸田恵子/岩松了/
【個人的評価】★★★★☆

【ポイント】サブカルネタ、あるあるネタを散りばめながらも、実は画期的なラブストーリーを構築していたという作品。恋愛の始まりと終わりに関して、浮気や恋敵が登場しないところもアプローチが根本的に違うように思います。

 

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【日本映画】「チチを撮りに 〔2013〕」
  
【監督】中野量太
【出演】柳英里紗/松原菜野花/渡辺真起子/滝藤賢一/
【個人的評価】★★★★☆

【ポイント】家族を描くことで、名作を残す中野監督の長編初監督作品。何が凄いかって言えば、引用の散りばめ方が綿密に仕組まれているところでもあります。

 

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【日本映画】「すばらしき世界〔2021〕」

【監督】西川美和
【出演】役所広司/仲野太賀/六角精児/北村有起哉/白竜/キムラ緑子/長澤まさみ/安田成美/梶芽衣子/橋爪功/
【個人的評価】★★★★☆

【ポイント】一人のヤクザが、時間と社会との関係を失い、その中で再度、社会で生活していくことの難しさと、生活するにおける常識的な観念をきっちりと描いた作品。

 

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【洋画】「ファーザー〔2021〕」

【監督】フロリアン・ゼレール 
【出演】アンソニー・ホプキンス/オリヴィア・コールマン/マーク・ゲイティス/イモージェン・プーツ/
【個人的評価】★★★★☆

【ポイント】アンソニー・ホプキンスの凄さが非常に自然に描かれつつも、その認知症という影響を、観ている側にもわかりやすく演出されている点は、素晴らしいの一言。

 

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【日本映画】「僕の好きな女の子〔2020〕」

【監督】玉田真也
【原作】又吉直樹 
【出演】渡辺大知/奈緒/山科圭太/野田慈伸/前原瑞樹/萩原みのり/後藤淳平/福徳秀介/たくませいこ/児玉智洋/
【個人的評価】★★★★☆

【ポイント】飛び抜けた作品が少なかった2021年ですが、この作品が個人的な2021年ベストの作品かもしれません。素晴らしいと言えるのは、時間軸と演出のトリックがあり、会話で成り立っている作品ではありますが、この会話の妙が実に巧妙であるということです。

 

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その他に、2021年に鑑賞してよかった映画作品


海辺の金魚
くれなずめ
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
ロックダウン
あの頃。
ストレイ・ドッグ
浅田家!
ドロステのはてで僕ら
スキャンダル
プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

 

 

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【今週公開の新作映画】「マクベス〔2021〕」が気になる。

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【監督】ジョエル・コーエン 
【出演】デンゼル・ワシントン/フランシス・マクドーマンド/アレックス・ハッセル/バーティ・カーベル/ブレンダン・グリーソン/
【あらすじ】主人公 マクベスは、スコットランドの将軍。魔女の予言により野心を掻き立てられ、主君を殺して王になるも、内外からの重圧で暴政を起こす。

 

マクベス|Apple TV+

 

・ジョエル・コーエン監督は、少年時代より8ミリ映画を制作しており、学校で映画を学び、サム・ライミ監督の現場で映画を学んでいます。1981年「死霊のはらわた」では編集助手を務めており、1984年「ブラッド・シンプル」で長編映画監督デビューをしています。1991年『バートン・フィンク』では換羽国際映画祭でパルムドールを受賞し、1996年「ファーゴ」では、アカデミ賞を受賞しています。その後2007年「ノーカントリー」でアカデミー作品賞を含む4部門を受賞しています。

・デンゼル・ワシントンは、1981年『ハロー、ダディ!』で映画デビューをし、その後、1987年『遠い夜明け』でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。1989年『グローリー』でアカデミー助演男優賞、2001年『トレーニング デイ』でアカデミー主演男優賞を受賞しており、主演と助演のアカデミー賞を受賞している数少ない俳優でもあります。

・フランシス・マクドーマンドは、学生時代にに演劇を学び、当時のルームメイトがホリー・ハンターということもあり、映画関係者とつながりがあります。1984年「ブラッド・シンプル」で映画デビューをし、1996年「ファーゴ」2017年「スリー・ビルボード」2021年「ノマドランド」でアカデミー主演女優賞を受賞しています。主演賞を受賞した女優は、キャサリン・ヘップバーンのみで、助演も含め、3回の受賞でみると、メリル・ストリープ、イングリッド・バーグマンと並ぶ受賞回数があります。アカデミー賞、エミー賞、トニー賞の演劇の三冠を達成している女優です。なお、1984年にジョエル・コーエン監督と結婚しています。

・物語は、シェイクスピアの同名戯曲を映画化した内容であり、主人公 マクベスが、王となるも、周囲のプレッシャーより、暴政を起こしていくストーリーです。

・本作は、AppleTV+では、2022年1月14日から配信も予定されています。

・映像自体は全編白黒で描かれており、コーエン映画では、名作「バーバー」でも、モノクロームの美しい映像で傑作を制作しています。

・本作では、コーエン兄弟として制作をしていた、イーサン・コーエンが不参加となっており、理由は「これまでの成果に満足しており、新しい映画を制作する理由がない」ということで、参加をしていないとのことです。

・前評判もよく、俳優も名優が揃った作品でもあり、とても期待できる作品です。

 

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・個人的に勝手に思う関連作品

 

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【日本映画】「ドロステのはてで僕ら〔2020〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】山口淳太
【出演】土佐和成/朝倉あき/藤谷理子/石田剛太/酒井善史/角田貴志/中川晴樹/永野宗典/本多力/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】主人公 カトウは、カフェの店長をしている青年。カフェの2階に住んでいるカトウは自宅のパソコンとカフェのモニタが2分の先の世界が見えるという不思議な現象に遭遇する。

 

 

ドロステのはてで僕ら

ドロステのはてで僕ら

  • 山口淳太
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

・山口淳太監督は、2004年にヨーロッパ企画に参加し、ミュージックビデオやドラマの監督を務めています。2020年「警視庁捜査資料管理室スペシャル~明石幸男、最後の3日間~」で監督を務めています。

・土佐和成は、2004年にヨーロッパ企画に参加ししています。2006年「安楽椅子探偵 ON AIR」でテレビ出演をし、2009年「曲がれ!スプーン」で映画初出演をしています。

・物語は、自宅とカフェのモニターに2分の時差が起こり、そのことで未来を知ることになったため、その現象からトラブルに巻き込まれていくストーリーです。

・序盤は、自宅のiMacとカフェのモニターの画面ないで2分の違いが起こっていることに気がつき、2分先の未来の自分から2分後に起こることを教えてもらうことで、未来を覗き見ることになります。

・徐々にキャラクタが増えてくることになりますが、しっかりと情報が整理されているのでキャラクターが増えてもある程度内容は理解できます。

・感情移入することになる主人公のカトウが中心となり物語が進み、このために多数の登場人物もわかりやすくなっています。

・ちょっと整理しないと難しい感じもする設定ですが、周囲のキャラクターがしっかりと説明してくれるので、このあたりの作り方は、丁寧です。

・なんとなく「サマータイムマシンブルース」のような印象もあり、観ていて楽しいところはあります。

 

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・物語としてはシチュエーション・コメディではありますが、撮影方法が特殊であり、ほぼワンカットにみえるような撮影がされています。

・主人公が多少前向きではない点で、ちょっと他のキャラクターのノリと乖離してしまうところがあり、このあたりは残念です。

・ドロステ効果とは、イメージの中にそのイメージと同じイメージがあり、それが永久に続いていくようなことであります。

・鏡を2枚向かい合わせに置くことで、お互いのの見え方が永久に続いていく効果がそれとなります。

・ビデオ撮影をした映像を流しているモニターを撮影し、その撮影した映像をさらに、モニターで映像しながら、その状態を録画するというようなことで、ドロステ効果を作り上げることができます。

・終盤の展開まで、過去のやってきた伏線がしっかりと踏まえられており、撮影の際の時間軸がほぼ説得力のあるように見えるところは、本作のキーとなるところかと思います。

・「カメラを止めるな」と似たような撮影トリックがあり、そのトリックのアイデアで描いていく作品ではあるので、初見は楽しめるのですが、2回目以降の鑑賞は確認作業とはなります。

・ただし、その確認作業もしっかり整合性があるので、楽しめる点ではあります。

・一番気になるのが、電源ケーブルではありますが、そもそも、そこに現実感を考えてしまうと、本作が楽しめなくなるので、そこは、考えないほうが良いです。

 

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四月の永い夢

 

 

 

【iTunes Store】Apple Gift Cardの10%還元キャンペーンの紹介

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・現在、コンビニ3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)で、Apple Gift Cardを購入し、専用サイトで登録を行うと、10%の還元が受けられるサービスを行っています。

・期間は、ギフトカードの購入が、2022年1月3日まで。

・登録締め切りは、2022年1月4日までとなっています。

・セブン‐イレブンは、交通系電子マネープレゼントキャンペーン

・ファミリーマートは、ファミマクーポンプレゼントキャンペーン

・ローソンは、10%分の QUOカードPay プレゼントキャンペーン

・いずれもApple Gift Cardバリアブル カード(1,000〜100,000)の購入で応募できます。

・定額のApple Gift Cardでは応募はできません。

 

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【日本映画】「ポエトリーエンジェル〔2017〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】飯塚俊光 
【出演】岡山天音/武田玲奈/鶴見辰吾/美保純/角田晃広/山田真歩/芹澤興人/山﨑賢人/下條アトム/小川あん/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 玉置勤は妄想癖がある梅農家の青年。ある日、声と言葉のスポーツ「詩のボクシング」を知り、その活動に参加する。

 

 

ポエトリーエンジェル

ポエトリーエンジェル

  • 飯塚俊光
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

・飯塚俊光監督は、2012年に伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞に脚本を応募し大賞を受賞し、2013年『独裁者、古賀。』で評価を得て、2015年に劇場公開がされています。2017年「ポエトリーエンジェル」で長編映画監督デビューをし、活動の幅を広げている監督です。

・岡山天音は、2009年に芸能界入りをし、テレビや映画に出演するようになります。2017年『ポエトリーエンジェル』で主演をし、第32回高崎映画祭 最優秀新人男優賞を受賞しています。

・武田玲奈は、2013年オーディションに合格し、popteenのモデルとして活動を始め、2015年「暗殺教室」で映画デビューをしています。モデルや俳優としてキャリアを重ねている女優です。

・物語は、妄想癖のある農家の青年で、ある日、「詩のボクシング」のことを知り、その活動に参加する。

・主役の岡山天音は、こういう役にハマり役なところもあり農家に青年というところと、ちょっと内向的というところは観ている人に共感を得やすいのかもしれません。

・主人公視点でもありますが、「詩のボクシング」という場所を通じて、さまざまな人の視点もみられます。

・本作は2017年の作品でもあり、その後2020年では、躍るということで、村おこしをする「踊ってミタ」という作品もあります。

 

 

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・共に武田玲奈が出演しており、岡山天音と武田玲奈のそれぞれの存在感はこの時点で芽生えているとも思えます。

・「詩のボクシング」ということで、言葉による問いかけというか、自己主張というところでもあり、詩の発表をしているところでは、それぞれのキャラクターの持ち味で成り立っているところでもあります。

・途中から浪曲のように変わっていく詩の朗読になるのはちょっと面白いです。

・内容によっては詩とは言えないような気もしますが、結局のところ伝えたいことが伝われば良いのかと思います。

・岡山天音と武田玲奈の好演もありますが、そのほかのキャラクターも魅力があり、地味な展開でもありますが、「魂の叫び」という垂れ幕があるように、訴えかけてくるものがあります。

 

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踊ってミタ

踊ってミタ

  • 岡山天音
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【洋画】「グンダーマン 優しき裏切り者の歌〔2021〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】アンドレアス・ドレーゼン
【出演】アレクサンダー・シェアー/アンナ・ウンターベルガー/ビャルネ・メーデル/ペーター・シュナイダー/ミラン・ペシェル/トルステン・メルテン/アレクサンダー・シューベルト/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 ゲアハルト・グンダーマンは、褐炭採掘場で働く労働者。仕事後には、自身の作った曲を歌うミュージシャンでもあり、次第に人気を得ていた。その裏で、秘密警察(シュタージ)として活動するスパイでもあった。

 

 

グンダーマン 優しき裏切り者の歌 (字幕版)

グンダーマン 優しき裏切り者の歌 (字幕版)

  • アンドレアス・ドレーゼン
  • ドラマ
  • ¥2037

 

 

・アンドレアス・ドレーゼン監督は、東ドイツの映画会社で映画を学び、1992年『STILLES LAND (SILENT COUNTRY)』で長編映画監督デビューをしています。2008年『WOLKE NEUN(CLOUD NINE)』では、カンヌ国際映画祭である視点部門審査員注目賞を受賞しています。

・アレクサンダー・シェアーは、1999年『SONNENALLEE(サン・アレイ)』に主演をし、注目をされます。舞台や映画で活躍をしている俳優です。

・本作は、東ドイツの秘密警察に協力していた実在のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマンの生涯を描いた作品です。

・物語は、褐炭採掘場で働く主人公が、ミュージシャンとして活動をしながらも、その裏で、秘密警察としても活動していたというストーリーです。

・序盤から、主人公 グンダーマンの生活が描かれます。

・グンダーマンを中心としたストーリーでもあり、物語はわかりやすいです。

・なんとなく「ドグマ95」的な撮影手法も取られており、演出としては、ドキュメンタリーのような印象も受けます。

・ラース・フォン・トリアーの作品に抵抗のない人なら、観やすいのかもしれませんんが、一般受けのするような演出ではないです。

・グンダーマン自体は、実在した人物でもあり、立場上、二面性のあった人物でもあります。

・東ドイツのボブ・ディランとも呼ばれていた人物ではありますが、やはり知名度的にはよく知られていないところはあります。

・現在と過去の時間軸が前後するところもあり、多少、整理しながら観る必要があります。ポイントは、主人公ののメガネのデザインで判別ができますが、こういう細かいところで、描かれるところは、演出意図があってのことでもあります。

・東西にドイツが分かれているという時代の物語ではあるので、当時の社会情勢を多少知っている方が良いです。

・終盤にコンサートシーンがありますが、ここのシーンが最後に用意されているのはすべて、布石があったことではあります。

・「せっかくの人生だ」

・「生卵を投げつけるなら僕だけに頼む」

・128分のしっかりと時間のある作品ですが、メッセージとしてはシンプルな作品です。

 

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グンダーマン 優しき裏切り者の歌

グンダーマン 優しき裏切り者の歌

  • アレクサンダー・シェーア
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グンダーマン 優しき裏切り者の歌 [DVD]

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