【監督】スパイク・リー
【出演】デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター
【個人的評価】★★★★★
【あらすじ】4人のグループが銀行強盗を行い、マンハッタンの信託銀行に立て篭もります。白昼の事件となりニューヨーク市警が急行しますが、綿密な計画のもと犯人グループが優位に立ち膠着状態となります信託銀行の会長は弁護士を呼び出し交渉に当たらせます。事件の解決の行方は?
・スパイク・リー監督の銀行を舞台としたドラマ。
・128分という時間で繰り広げられる銀行強盗との駆け引きが見事です。
・登場する人々は有名な役者が多く、巧みな演技が観られます。
・事件の発端は、淡々と進み序盤は退屈な印象がありますが、この序盤で見落としてはならない要素が多数込められています
・基本的に言葉で説明する要素が少なく、登場人物の仕草や、振る舞いを注意深く観察する必要があります。
・また、時間軸が多少前後するシーンもあり、説明不足のように見えますが、映画の文法を理解していれば、ストーリーを見失うことはないと思います。
・このあたりは映画に演出に慣れているかそうでないかで、楽しめるかどうかが分かれます。
・推理力を試される映画という表現が良いかもしれません。
・銀行強盗をを行うシーンでも、再度見直すとしっかりと伏線が張られており、淡々と進んでいるようで、壮大なネタ振りをキッチリ行なって
います。
・伏線もキチンと回収してもらえますが、犯人グループがなぜその秘密を知り得たのかという点が多少曖昧なのが消化不良かもしれません。
・犯人、警察、交渉人、銀行とそれぞれの立場をキチンと整理しつつ、事件の全容を一緒に推理しながら観られる映画として秀逸な映画です。
・全容が理解できない場合は、再度全登場人物のちょっとした仕草とセリフを追っていくことでほとんどのことが説明できるようになっています。
・まさに映画の読解力を試すような映画ですが、腰を据えて観る作品として逸品です。