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【日本映画】「まともじゃないのは君も一緒〔2020〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】前田弘二
【出演】成田凌/清原果耶/山谷花純/倉悠貴/大谷麻衣泉里香小泉孝太郎
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 大野は、コミュニケーション能力がゼロの予備校講師。ある日、知識ばかりで恋愛経験ゼロの教え子香住にコミュニケーションのとり方を教わろうとするが・・・。

 

 

 

 

・前田弘二監督は、テアトル新宿でアルバイトをしながら、自主制作作品を手掛け、2006年『古奈子は男選びが悪い』で第10回水戸短編映像祭グランプリを受賞しています。2011年「婚前特急」で長編映画監督してデビューし、コンスタントに作品を作り続けています。

成田凌は、『MEN'S NON-NO』のモデルとして活躍以後、TVや映画でも出演するようになり、若手として着実なキャリアを積んでいます。

・清原果耶は、小学生の頃からクラシックバレエを習い、2014年に好奇心で受けたオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビューをしています。「nicola」の専属モデルとして活躍後、2015年NHK連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビューをし、2017年『3月のライオン』で映画にも初出演しています。歌手としても活動をしており、多彩なジャンルで活躍する女優です。

・物語は、人とコミュニケーションを取ることが苦手な予備校講師が、教え子に普通に振る舞うことを教えてもらうストーリーです。

・予告編のやり取りを観るだけでも「普通」ということがなんなのかが、描かれており、面白そうな内容かと思います。

・音楽は、あいみょんなどの楽曲プロデュースも行っている関口シンゴが担当しています。

・香住と大野の会話の掛け合いのテンポがとてもよいです。このテンポで本編は成り立っているのかもしれません。

・「人と人、気持ちで会話をしなくちゃ成長できないよ」

・とあるレストランで、香住と大野が会話の練習のために話題作りをしようとしますが、なかなか厳しい展開だなぁとは思います。

・「僕は、普通が知りたいって言ってるんだよ」

・大野自体は、数学教師という点も含めて、かなりな自分の世界で生きている不器用感があり、会話をする点でかなり理屈っぽく、機転の利かないところがあります。

・なんとなく、バックトゥザフューチャーの主人公マーティの父親「ジョージ・マクフライ」っぽいダメさ加減があるのような気もします。

・この不器用なところの踏み外し方がコメディになっているのですが、本作は、もう一歩先のコメディ感のエッセンスがあります。

・「僕には君が必要なんだ、協力してくれる?」

・このシーンが本作のポイントになるのかもしれません。わかりやすいところではありますが、序盤のテンポの良い会話劇から、ちょっとひねりが聞き始めるところかもしれません。

・「なんで人は人をすきになるんでしょうね。」

・同級生のカップルに香住は、素朴な疑問を投げかけますが、そもそも、このタイミングで本作の題名の意図がわかるような気がします。

・香住演じる清原果耶のナチュラルな演技というところでは、清原果耶の魅力を堪能できる作品かもしれません。

・「どういう感情?」

・大野が主人公のように見えて、実は、香住が主人公であるようなところもあり、この2人の視点が交互に変わっていくところに、「まともじゃないのは君も一緒」という展開が面白くみえます。

・「普通なんかどうでもいい」

・「ぼくは、きみを傷つけたこんな男は許せない」

・結局、大野の天然的な要素があるからこそ、本作が成立しているとも言え、その天然さからくる歯車に噛み合わなさが本作の魅力です。

・「ふつうはね。」

・どの視点で「普通」を判断するのかによりますが、主人公2人の「普通とのブレ」を思うと、この題名の絶妙さがよくわかります。

・非常に論理的な思考の大野ではありますが、理屈だけではうまく行かない点もあり、バカ正直というのはこういうこととも思えます。

・「質問を質問で返す」という要素があるからこそ、この絶妙な2人の掛け合いがおもしろく、はじめから結末が予測できますが、その予測された結末まで、何回もひねりをくわえてくる展開が本作の魅力となります。

・「普通」に楽しめる映画で、「普通」におすすめできる作品です。

 

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