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【日本映画】「大怪獣のあとしまつ〔2022〕」を観ての感想・レビュー



【監督】三木聡
【出演】山田涼介/土屋太鳳/濱田岳/眞島秀和/ふせえり/六角精児/矢柴俊博/有薗芳記/SUMIRE/笠兼三/MEGUMI/岩松了/田中要次/銀粉蝶/嶋田久作/笹野高史/菊地凛子/二階堂ふみ/染谷将太/松重豊/オダギリジョー/西田敏行/
【個人的評価】★★☆☆☆

 

【あらすじ】人類を恐怖にみちびいた巨大怪獣が突如死んでしまう。しかし、残された死体の腐敗が進み、死体処理をしなければ、さらに一大事となってしまう。その処理には3年前に姿を消した特務隊員 帯刀アラタが選ばれた。

 

 

 

 
・三木聡監督は、20代より放送作家として活躍し、『タモリ倶楽部』『ダウンタウンのごっつええ感じ』『トリビアの泉』などに関わっています。2000年「まぬけの殻」で映画監督デビューをし、2005年「イン・ザ・プール」で長編を制作しています。「亀は意外と速く泳ぐ」などの名作を手掛ける反面、テレビドラマでも、「時効警察」「熱海の捜査官」「変身インタビュアーの憂鬱」などを手掛け、ユルい作風ながらも、鋭い視点の作品が多いです。

・山田涼介は、2004年にジャニーズ事務所に入所し、2006年『探偵学園Q』でドラマ出演しています。その後2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてデビューしています。2015年『暗殺教室』で映画に初主演をし、第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しています。

・土屋太鳳は、2005年「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」にて審査員特別賞を受賞し、その後2008年「トウキョウソナタ」で映画デビューをしています。2011年には「鈴木先生」でドラマ初レギュラーともなり、2013年『果てぬ村のミナ』で映画初主演にもなっています。女優業だけでなく、司会もこなすこともあり、多彩な才能のある女優です。

・松竹と東映による初の共同製作作品となっています。

・物語は、巨大怪獣が街を破壊し、凶悪だったが、ある日突然死んでしまう。その怪獣の死体を前にして、死体の片付けをどうするのかという問題をテーマにしたストーリーです。

・序盤より、大怪獣が謎の死を遂げたあとに、その死体が残ったという事実が説明されます。

・大怪獣の死体をどのように処分するのか?ということを描いた作品であり、できることとできないことを論じ合いながら、日本の各省庁などらが、様々な策を講じつつ、対処していく展開です。

・ふええりと岩松了のコント的な演技が受け入れられるかどうかで、本作の感想が変わると思います。

・また、シモネタも入るところもあり、この空気感を受け入れながら鑑賞するする必要もあります。

・小ネタが多く仕込まれていますが、この手法は、時効警察の頃とさほど変わっていないので、このノリにハマれるかが本作のポイントですが、映画という環境上、コメディとシリアスの合間を描く感覚としては、ちょっとスベっているとしか言いようがないです。

・テレビドラマなどであれば、観る側も気楽に観られるのですが、映画となると、やはりある程度の期待を抱いてしまうところはあり、制作側と観る側の温度差がかなりあるように思います。

・「時効警察」の三木聡監督の作品でもありますが、あまりギャグに振り切ってしまうと、面白さはあるものの「映画の必要があるの?」という問題も出てきますので、ちょうど良いスケール感で描いてくれていればよいのかと思います。

・ざっくりと、ユルい作品かと思われ、そのためにあまり気合を入れると、肩透かしとなってしまうので、あまり期待せずに観たほうが良いかもしれません。

・傑作「亀は意外と速く泳ぐ」も、身構えることなく観たことで、スッと物語の世界観に入り込めたので、そのくらいのユルい気持ちで観るのが良いと思います。

・とはいえ、豪華なキャストと壮大な世界観的に、スベっているとしか言いようがなく、もうちょっと狭い世界観であっても良かったのにとは思います。

・結論として、「本作を観たあとの感想のあとしまつ」が必要に思います。

 

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