【監督】百瀬義行
【音楽】日野晃博
【声の出演】山﨑賢人/新田真剣佑/永野芽郁/宮野真守/坂本真綾/山寺宏一/伊武雅刀/ムロツヨシ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ユウは、車椅子に乗る高校生。学校でトップクラスの成績を誇る秀才でもあり、バスケ部のハルと、ハルの彼女コトナとは幼なじみで友人である。ある日、コトナがトラブルに巻き込まれて助けようとしたときに、現実とは別の魔法の国「二ノ国」へ引き込まれてしまう。
・監督の百瀬義行は、スタジオジブリに所属し、多くのジブリ作品に参加しています。その後、短編映画『ギブリーズ』と続く『ギブリーズ episode2』で監督を担当し、様々な作品を手掛けています。
・ゲーム化された「二ノ国」のアニメ映画化。
・原作の日野晃博は、ドラゴンクエスト3でゲームクリエイターとなる決心をし、様々なゲームに関わり、レベルファイブを設立しています。
・妖怪ウォッチやイナズマイレブンなどヒット作を生み出し、ゲームだけにとどまらず、機動戦士ガンダムAGEのシリーズ構成も手がけるなど多才な才能で活躍するクリエイターです。
・キャッチコピーは「命を選べ」
・物語の設定は、二ノ国II レヴァナントキングダムとなっていますが、主人公は高校生に置き換えられています。
・なお、二ノ国II レヴァナントキングダムの数百年後の物語となっています。
・物語は、とあることで「二ノ国」に迷い込んでしまった主人公たちが、2つの世界を行き来することで、お互いの世界の関係性を知っていくストーリー。
・さすがに絵柄はジブリの雰囲気がふんだんに盛り込まれてますが、そもそも「二ノ国」のゲーム自体がスタジオジブリの協力のもとに製作されたゲームになっています。
・ゲーム自体は2010年に発売されたニンテンドーDS用のゲームであり、ゲームを進めるためにルーンが書かれた魔法書が必要となり、デジタルとアナログの融合した野心的なゲームとなっています。
・その続編「二ノ国II」から数百年後の世界が本映画の設定となっています。
・序盤は学校生活が描かれ、主要登場人物に関係性が描かれます。
・主人公は車椅子に頼った生活をしており、不自由さを感じつつも、仲間がいることでなんとか生活ができています。
・とあるトラブルで、「二ノ国」に飛ばされてしまいますが、この国は現実世界の「一ノ国」と表裏をなしているところがわかり始めます。
・「二ノ国」で起こった事は「一ノ国」でも起こる設定となっています。
・面白い設定ではあるのですが、多少生かし切れていないところも感じてしまいます。
・もともと子供向けのゲームが設定としてあるので、冒険譚として描かれるのが良いのですが、それもどうもまとまりがついていない印象もあり、物語にのめり込む前に本編が終わってしまったという点も感じます。
・絵柄はとっつきやすいのですが、必ずしもわかりやすさに注力したところが薄い点もあり、この辺りの不完全燃焼さはゲームと同じようなところがあります。
・サラッと観るぶんには良いのですが、物語へののめり込み要素をもう少し踏み込んでいればよかったのかもしれません。
二ノ国 白き聖灰の女王 公式コンプリートガイド(オールインワン・エディション対応) (レベルファイブブックス)
- 作者:キュービスト
- 出版社/メーカー: 山下書店
- 発売日: 2011/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)