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【日本映画】「草の響き〔2021〕」を観ての感想・レビュー



【監督】斎藤久志 
【出演】東出昌大/奈緒/大東駿介/Kaya/林裕太/三根有葵/利重剛/クノ真季子/室井滋/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 和雄は、心に失調をきたし治療のために妻 純子とともに函館でひっそりとリハビリをしながらも、そこで出会った人たちとの交流を始まる。

 

 

草の響き

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・斎藤久志監督は、1985年『うしろあたま』の自主製作映画でぴあフィルムフェスティバルに入選し、1986年「はいかぶり姫物語」で監督デビューをしています。脚本も手掛けることもあり、コンスタントに作品を作り上げている監督です。

・東出昌大は、高校時代に第19回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリで受賞し、芸能界に入ります。モデルとして活躍後、2012年『桐島、部活やめるってよ』で映画デビューをし、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。2013年NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』『ごちそうさん』に出演し、『ごちそうさん』で共演した女優の杏と結婚していますが、後に離婚をしています。2014年『クローズEXPLODE』で映画初主演をし、以降、『菊とギロチン』『寝ても覚めても』等で評価されています。不倫報道により一時期低迷していましたが、現在はフリーの俳優として再起しています。

・奈緒は、高校1年のときに地元福岡でスカウトされ、芸能活動を開始しています。2013年にテレビドラマに初出演し、2016年『雨女』で映画初出演をしています。2017年までは、本田なおで活動をしていましたが、姓名判断より本名の「奈緒」と芸名を変更して以来、仕事が増えたとのことです。2019年『のの湯』では、テレビドラマ初主演を努めています。尊敬する女優は田中裕子。

・物語は、精神的な心の病により精神失調をした主人公が、妻とともに函館の田舎で生活しながらも、そこで出会った人たちとの交流を描いたストーリーです。

・序盤から、日々ジョギングをして心の平静を取り戻そうとする主人公が描かれます。

・なんとなく、東出昌大の実生活とシンクロするような印象を受けますが、その点も含めて、妙にリアリティを感じてしまいます。

・ですが、私生活と本作との関連はないとは思います。

・洗濯物を取り込みかどうかのところでも、言いたいことはよくわかります。

・妻 純子役の奈緒は、夫を支えている生活をしていますが、この感情の拠り所はちょっとわかりにくいところもあり、純子の精神的な意識がどうなるのかも気になところではあります。

・スケボーをしている少年たちと、和雄の関係性は、いまいちわかりにくいです。

・「おい、お前、女出来たからって、調子乗ってんじゃねえぞ」

・学生たちの物語と和雄の物語は、微妙に関わり合いながらも、和雄自身の昔の話とも思え、妙な暗喩が込められている気もします。

・「言ってもどうにもならないことだから、怒ってるのはそっちでしょ」

・「カズくんは幸せじゃないの?」

・主人公はあくまで和雄なんですが、カズオに感情移入することがちょっとむずかしいところがあり、むしろ、純子から見た和雄の行動を考えると、純子に感情移入する物語なのかもしれません。

・でもそれもまた読み取りにくいところではあり、どのキャラクターも皆、壁があるように感じます。

・終盤ちょっと演出上わからないシーンがありますが、後々何をしているのかがわかります。

・「本当は、結婚なんてしたくなかった?子供なんていらなかった?」

・ 和雄と純子の談話室での会話にどういうところに感情をおいていいのかわからなくなります。

・このシーンは対話をしていながらも、途中から2人が同じフレームには入らず、各々のカメラ目線で対話がされ、和雄に関しては、カメラ目線すらできないところがあります。

・病院を出ていくシーンでも、その意図がどういうことなのかも、振る舞いだけで示しているところがあります。

・「東京にフェリーで帰る」というのをさらっと描いていますが、これにはこれでやはりしっかりと描いていないながらも、意味があります。

・この終わり方を肯定していいのかどうかがちょっと判断つきません。

・観た人によって感じ方の変わる作品ではありますが、自分自身にもこういう心の病に侵される可能性もあり、そのときにはまた違った感じ方をする作品なのかもしれません。

 

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