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【日本映画】「ある夜、彼女は夜明けを想う〔2020〕」を観ての感想・レビュー



【監督】松本花奈
【出演】黒島結菜/若葉竜也/北村匠海/小野花梨/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】2020年「明け方の若者たち」のスピンオフ作品。僕と彼女の恋愛模様を、彼女の視点で描いた作品。「明け方の若者たち」とのミッシングリンクがつながるような内容。

 

 

 

 

・松本花奈監督は、高校在学時に制作した2014年「真夏の夢」で評価され、2016年『脱脱脱脱17』でも評価されています。その後、テレビドラマや映画を制作し、着実にキャリアを積んでいる監督です。

・黒島結菜は、2011年コンテストで特別賞を受賞し、芸能界入をしています。2013年、沖縄復帰40周年記念作品『ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜』で映画に初出演し、2014年『アオイホノオ』でテレビドラマにも出演しています。2015年『花燃ゆ』で大河ドラマにも出演をし、さらに、2019年『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、2022年NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』にも出演をしています。CMやTVドラマ等多数出演している女優です。

・若葉竜也は、2005年「HINOKIO」で映画デビューをし、テレビや映画で活躍をしています。今泉力哉監督作品などに多く出演をしており、2020年は「ワンダーウォール 劇場版」「生きちゃった」「朝が来る」「罪の声」「AWAKE」と多くの映画作品に出演し、今後が期待の俳優です。

・物語は、彼女と僕が出会い、そして別れが訪れることまでを描いたストーリーです。ただし、本作は、2020年「明け方の若者たち」のスピンオフ作品となっているので、「明け方の若者たち」をみてから本作を観たほうがよいです。

・というか、ネタバレにつながってしまうので、「明け方の若者たち」を観てから本作を見るほうが良いです。

 

 

 

 

・序盤から、彼女が男性にプレゼントを送るところから始まり、そこからプロポースされます。

・この2人の関係から、彼女の気持ち視点で描かれていきます。

・時間軸は、2012年に変わり、ここで、大学での生活が描かれます。

・使っているiPodが時代を感じます。これは、iPad nano(第1世代)ですね。

・「ちがわないです。彼女がいいです。」

・妹よりも選んで欲しい関係があり、これはまた、「明け方の若者たち」の僕との関係とはまた異なるところはあります。

・大学生で結婚して就職と多くの進路が決まっていく時期ですが、大学卒業から数年で、今後の将来のある程度の筋道が見えてくるような気もし、これは一般論的なところにも思います。

・空港のエスカレーターを降りるところでとある行動をしますが、その行動はちょっとうかつかなぁと思いつつも、常日頃からそういうことだったのかもしれません。

・本作の中盤から、「明け方の若者たち」のシナリオと合流してくるところがあり、「明け方の若者たち」の彼女からの視点での気持ちの揺れ動きがわかります。

・終盤で女性2人で歩く道は、「明け方の若者たち」でのデジャブ感があります。

・そして、友達の彼氏は多分あのひとだなぁというのは、仕組まれた脚本です。

・マジックアワーというセリフが良いキーワードです。

・なお、個人的に、サントリー角ハイボールは好きですが、缶のままではあまり飲みたくないです。

・ここにも「明け方の若者たち」とのミッシングリンクがあり、結果的に時間が異なるだけで、同じ場所にいたということがよくわかります。

・帰りの自動車では、高円寺から高速に乗って移動しているので、自宅は八王子あたりなのかなぁとも思います。

・僕と夫をどのように考えるかとも思いますが、実は、彼女自体が「もうちょっとなんとかならなかったのか?」と感じてしまうところがあり、どうもモヤモヤしますが、客観的にみて、恋愛とは、誰にも正義があり、不正義なところがあるのかなぁと思います。

・それをどのような視点で観るかによって、美化されるような気もします。

・45分で短くまとめられていますが、どちらの視点でどう見えていたのかというところを考えると面白い構成の作品かと思います。

 

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