【監督】島田角栄
【出演】森田展義/片山誠子/こいで/山名文和/KenKen(RIZE)/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 研二は、自分の親分の木戸組長の暗殺を命じられたヤクザ。命を賭けた命令を前に、ある日、売れない漫才師のマユと出会う。研二とマユはお互い惹かれあうが、研二には組長暗殺の命令があった。
・島田角栄監督は、映画を学び、2002年「家族ロック」で初監督をしています。その後、映画やテレビなど様々作品を作り続けています。
・森田展義は、落語家を目指すも、挫折し、NSCに25期生として吉本新喜劇に入団します。2011年よりUstreamにて「森田展義アワー」というトーク番組を放送しています。
・本作は、「京都国際映画祭2019」上映作品です。
・物語は、主人公のヤクザがとある命令を受けるが、その生命をかけた命令に苦悩しつつ、女性漫才師との出会いで少しずつ変化が起こっていくストーリーです。
・序盤から急にストーリが始まっていき、意外とテンポよく物語が進んでいきます。
・タイトルが出るのは12分くらい経過してからですが、意外とサクッとしています。
・B級映画感満載な映画ですが、主人公 研二からお笑いを持ち込んで来ないので、意外と普通の物語のように見えます。
・B級映画感を感じるところは、妙に手ブレ感があるところが特にそう感じるところです。
・登場人物の多くが大阪弁をしゃべるので、テンポよく感じます。
・意外と顔芸な要素もありますが、主人公の森田展義の声がいい声をしているので、妙な味のある演技を感じます。
・ちょっとしんどいのは、漫才の相方のナナオのキャラクターがツライなぁと思うところですが、このキャラがあるからこそ、マユのキャラクターがよく見える錯覚があるのかもしれません。
・様々なキャラクターが登場する群像劇にはなりますが、各キャラクターに魅力があるかと言われると、ピンキリなところがあり、ちょっとダレる要素もあります。
・「ああ、思ってる」
・「あれなんでや」
・中盤以降、殺しのシーンが多く出てきますが、この特殊効果感がとても良い持ち味です。
・根底にはコントやギャグの要素があると思うのですが、森田展義の声だけで、本作のテイストが多少そのギャグ要素を薄めているように思います。
・女性漫才師の下ネタという点は、色々と思うところはありますが、どちらかといえば、個人的には否定派です。
・「16ビートの予測不可のプロットで突き進むスーパーソニックパンクムービー」ということですが、まさにそんな感じの作品ではあります。