【監督】坂本欣弘
【出演】南沙良/緒形直人/田中美里/中村蒼/渡辺真起子/二階堂智/菅原大吉/佐々木すみ江/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 本田彩花は、学校への不登校が続き、自立を支援する「もみの家」に入居をする。「もみの家」を主宰する佐藤泰利は笑顔で招き入れ、そこに住む人々とともに心を解きほぐていく。
・坂本欣弘監督は、岩井俊二が主宰するplay worksに参加し、様々な監督のもとで、助監督を努め、2011年より映画制作会社を立ち上げます。2017年『真白の恋』で映画監督デビューをし、多くの映画賞で賞を授賞しています。
・南沙良は、2014年第18回nicolaモデルオーディションでグランプリを受賞し、ニコラの専属モデルとなり、2017年「幼な子われらにうまれ」で女優デビューし、2018年映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演をしています。モデルから、映画、そしてテレビへと活動の場を広げている女優です。
・物語は、自立支援施設「もみの家」へ入居し、学校に不登校だった主人公の心を解きほぐし、自分自身としっかりと向き合っていくストーリーです。
・序盤は、学校に馴染めない彩花が描かれ、親のすすめより、「もみの家」へ入居することが決まっていく様子が描かれます。
・学校では、特にいじめという要素での不登校になったわけではなく、人の顔色をうかがってしまうことで、むしろ居場所を見失ってしまったことが原因であり、「もみの家」に行くことで、自立できればという考えが親にはあったことになります。
・富山県にある「もみの家」は、田植えや農作業など、自給自足のようなところで、過ごしていく必要があり、自らが働くことでその役割と自覚していくところになります。
・「もみの家」の経営者は、緒形直人ですが、声の印象が昔と比べて随分と変わっており、役作りなのか、こういう声になってしまったのかよくわかりません。
・「みんないろいろあるけどさ、どうにかなりたいんだよね、きっと。」
・入居している人たちも同じように問題を抱えていたであろう人が多く思われますが、学校では得られないような生活に自然と心がほぐされていくような印象を受けます。
・「いじめは、にげるが勝ち」
・全体的には「もみの家」の生活を通じての物語ですが、大きな起伏があるというよりも、富山での生活を通じて心が解きほぐされていく展開で、まったりとしながら観られます。