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【日本映画】「ある船頭の話〔2019〕」ってなんだ?

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【監督】オダギリジョー
【撮影】クリストファー・ドイル
【出演】柄本明村上虹郎川島鈴遥伊原剛志浅野忠信村上淳蒼井優笹野高史草笛光子細野晴臣永瀬正敏橋爪功/くっきー/河本準一
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】主人公 トイチは、川岸の小屋に暮らし、川渡しの船頭をしていました。ある日、1人の少女が川から流れてきたところを助けたことで、トイチの人生が変わっていく。

 

 

ある船頭の話

ある船頭の話

  • オダギリ ジョー
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

オダギリジョー監督は、2000年『仮面ライダークウガ』のオーディションで選ばれ、テレビデビューをしています。その後、2003年「アカルイミライ」で映画主演を果たし、カンヌ映画祭にも出品されています。『血と骨』『オペレッタ狸御殿』『メゾン・ド・ヒミコ』など多数の作品に出演し、評価されています。

・本作では、自身のオリジナル脚本でかつ、長編映画初監督作品となっています。

柄本明は、家族の影響で俳優を目指すようになり、1974年に自由劇場に参加し、俳優活動を開始します。退団後、多数のテレビや映画に出演をし、1998年「カンゾー先生」や2004『座頭市』で評価され、独特な雰囲気を持ち味に活躍しています。

村上虹郎は、父 村上淳、母 UAを持ち、2014年『2つ目の窓』で映画初出演で主演をしています。2015年『天使のナイフ』でテレビドラマ初主演をし、テレビや映画で活躍している俳優です。

川島鈴遥は、2010年『特上カバチ!!』でドラマデビューをし、映画やテレビで活躍をしています。

・本作では、第34回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞しています。

・物語は、川岸に住み、そこで川渡しとして生活をしている主人公が、橋の建設と、その地における営みのなかで、生きていく道を考えていくストーリーです。

・序盤から、船頭として川渡しをしていく主人公の生活が描かれます。

・一人で、あばら家のような小屋で川渡しを生業として生活をしていますが、過去になにかあったかのような印象もあります。

・川を渡る人々は、橋のない川を渡るためにトイチの船で川を渡っていきますが、意外とその頻度も多く、その割には、村の規模感がわからないところがあります。

・村から離れて暮らしているトイチとしては、妙に偏屈さを感じますが、柄本明が演じていることで、そのなにか意図があるようなところが見え隠れするところが、キャスティングの妙味かと思います。

・少女が川から流れ着いてくるところから、徐々に物語は動き始めますが、淡々とした独特な流れがあり、川の流れと同じように緩やかな展開が支配しています。

・物語の中心には「川」が置かれており、この川の流れとカメラワークが本作の特長的なところにもなります。

・中盤以降では、トイチと少女の過去が描かれてきますが、ココも川の流れのように急激な展開とはならず、あくまで船頭の物語として描かれていきます。

・最終的には、橋の完成とともに、とある決断がされていきますが、これもまた、川が支配しているかのような「流れ」が映画を物語っています。

・普通に観ればそういう映画なのですが、よくよく考えると、川周辺以外の描写がほとんどなく、また、あらゆる要素が抽象的に捉えることもでき、物語の構造上、色々な要素にメタファーが込められているような印象を受けます。

・古いものから新しいモノへの流れ、という受け取り方ができますが、その流れの中で、トイチと少女の存在もまた、その流れの一つであることに気づきます。

・美しい映像とゆったりとした演出で、しっかりと物語の骨格ができていますが、わかりにくい点や説明をあえて省いている要素があり、なかなか難易度の高い映画かもしれません。

オダギリジョー長編映画初監督作品ではありますが、キャスティングといい、設定といい、なかなか玄人な作品を創ってきたことで、次回作以降も期待できる監督作です。

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