ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

様々な作品・商品をカジョウ書き(箇条書き)にて紹介します。

【洋画】「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク〔1997〕」ってなんだ?

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【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【出演】ジェフ・ゴールドブラム/リチャード・アッテンボロー/ジュリアン・ムーア
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】前作でジュラシックパークがトラブルとなり、放置されていましたが、恐竜が野生の本能で見事に生態系を作り出し、恐竜の島となっていました。破産寸前の会社は、恐竜を生け捕りにし、見世物として計画を立て、再びこの島に向かう。

 

 

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (字幕/吹替)

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (字幕/吹替)

  • Steven Spielberg
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥1019

 

 

・93年の大ヒット作「ジュラシック・パーク」の続編。

・監督のスティーブンスピルバーグは、激突での長編デビュー以降、エンタテイメントとして数々のヒット作を送り出してきた名監督です。

・主演のジェフ・ゴールドブラムは、1974年に端役で映画デビュー後、ロバートアルトマン監督作品「ナッシュビル」で注目され、1986年の『ザ・フライ』や、『ジュラシック・パーク』『インデペンデンス・デイ』で活躍している俳優です。

・アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされています。

・ティラノサウルスがサンディエゴに上陸して暴れた時、逃げ惑う人達の中に日本人観光客が登場し、ティラノサウルスの事を日本語で「ゴジラだ」と叫んでいます。

・スピルバーグはサラ・ハーディングの役を当初ジュリエット・ビノシュに話を持ち掛けていましたが、サラ・ハーディング役は後にジュリアン・ムーアが演じる事となっっています。

・個人的にはジュリエットビノシュにはちょっとエンターテインメントな映画には合わないような気もしますが、観てみたかった気もします。

・物語は、荒廃したジュラシックパーク内が描かれており、第1作目のパークがここまで変わってしまったことにまず衝撃を受けます。

・その後は、荒廃したパーク内で展開されるアドベンチャ映画となりますが、やはり見事に表現されているCGでの恐竜たちは注目できるところで、前作とは違った見え方がするかもしれません。

・それは、超巨大な恐竜を描くというよりも、中型の恐竜を多く登場させているところで、ヴェロキラプトルの俊敏さと獰猛さが特長的です。

・獰猛さだけでなく、知能が高いところも恐怖感を感じるところであり、前作がT-レックスの恐怖という点で見れば、趣向はかなり違う方向に振っています。

・本来はプテラノドンを終盤に登場させる予定でしたが、その手法ではなく、アメリカ本土に上陸したT-REXを描いたことで、恐竜大暴れ的なところも抑えられています。

・登場人物の行動の多くが軽率なのは、スピルバーグのパニック映画のあるあるパターンでもあり、コレはコレでしっかりとスピルバーグなところがあります。

・超巨大な恐竜を出すだけにとどまっていないので、逆に物足りなさがあると言う意見もありますが、前作の劣化コピーとするよりも、緩急を異なる方向から描いたという点で考えれば十分な良作かとも思います。

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (吹替版)

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (吹替版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(字幕版)

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [Blu-ray]

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [Blu-ray]

  • 発売日: 2012/06/20
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

ジュラシック・ワールド (吹替版)

ジュラシック・ワールド (吹替版)

  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [DVD]

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [DVD]

  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: DVD
 

 

 

ジュラシック・ワールド/炎の王国 (吹替版)

ジュラシック・ワールド/炎の王国 (吹替版)

  • 発売日: 2018/11/06
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ザ・ロスト・ワールド/失われた世界 [DVD]

ザ・ロスト・ワールド/失われた世界 [DVD]

  • 発売日: 2015/01/21
  • メディア: DVD
 

 

【洋画】「ショート・カッツ〔1993〕」ってなんだ?

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【監督】ロバート・アルトマン
【出演】アンディ・マクダウェル/ブルース・デイヴィソン/ジャック・レモン/ジュリアン・ムーア/マシュー・モディーン/アン・アーチャー/フレッド・ウォード/ジェニファー・ジェイソン・リー/クリス・ペン/リリ・テイラー/ロバート・ダウニー・Jr/マデリーン・ストー/ティム・ロビンス/リリー・トムリン/トム・ウェイツ/バック・ヘンリー/フランシス・マクドーマンド/ピーター・ギャラガー/ライル・ラヴェット/ロリ・シンガー/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】カルフォルニアのとある町で描かれる様々な人々の生活とそのコミュニティを描いた群像劇です。

 

 

ショート・カッツ [DVD]

ショート・カッツ [DVD]

  • 発売日: 2007/11/22
  • メディア: DVD
 

 

 

・ロバート・アルトマン監督は、第二次世界大戦時、18歳にしてアメリカ陸軍航空軍に入隊し、戦争を体験しています。その後、CMの仕事を始め、映像について学び、1957年『The Delinquents(不良少年)』で長編映画映画監督デビューをします。

・1970年にブラック・コメディ『M★A★S★H マッシュ』が第23回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、「ロンググッドバイ」「ナッシュビル」「プレタポルテ」「ショートカッツ」「ゴスフォードパーク」等多数名作を残し、2006年81歳で他界しています。

・本作はレイモンド・カーヴァーの9篇の短編小説と「レモネード」という詩から引用し、1つの作品として構成した作品です。

・なので、複数に物語が並行して展開していき、淡々とした印象を受けるところがあります。

・「隣人」「ダイエット騒動」「ビタミン」「頼むから静かにしてくれ」「足もとに流れる深い川」「ささやかだけれど、役にたつこと」「ジェリーとモリーとサム」「収集」「出かけるって女たちに言ってくるよ」の9編の短編小説と詩「レモネード」から構成されています。

・全体的な物語は、すべての状況を整理しながら観るとかなり疲れますが、この映画の本質は各物語には集約されておらず、最終的なまとめに行き着く経緯にあると思います。

・日常では様々なことが起こり、人との関係性やコミュニティという点では、その状況で日々を過ごしているのかもしれません。

・その日々の出来事は、他愛のないことではありますが、その他愛のないことの先に真実があるようにも思います。

・その真実については明確な説明がないことから、映画の読解力が必要になってきます。

・真実をもとに考えれば、緻密な物語構成となっており、長時間に渡る生活の描写には明確な意図があります。

・最終的には、終盤の出来事に集約されますが、重要なのはその後の行動でもあります。

・ 187分という上映時間でかなり長いですが、長いことに意味があります。

・観賞後の反芻としては、観た人の判断に委ねられるわけですが、意味のないことに意味がある。そういった文脈に沿った作品でもありますので、気軽に観るわけにはいかないのですが、全体を俯瞰した形でこの映画の構成を分析すれば、本作の痛烈なメッセージが見え隠れするのかと思います。

 

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ショート・カッツ [DVD]

ショート・カッツ [DVD]

  • 発売日: 2008/06/20
  • メディア: DVD
 

 

 

ショート・カッツ [DVD]

ショート・カッツ [DVD]

  • 発売日: 2007/11/22
  • メディア: DVD
 

 

 

ショート・カッツ〈ワイド〉 [Laser Disc]

ショート・カッツ〈ワイド〉 [Laser Disc]

  • 発売日: 1995/05/26
  • メディア: Laser Disc
 

 

【洋画】「リアリティバイツ〔1993〕」ってなんだ?

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【監督】ベン・スティラー
【出演】ウィノナ・ライダー/イーサン・ホーク/ジャニーン・ガロファロー/スティーヴ・ザーン/ベン・スティラー/スウージー・カーツ/ジョー・ドン・ベイカー/ジョン・マホーニー/レネー・ゼルウィガー/アフトン・スミス/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】主人公 リレイナは大学を総代で卒業をし、TV局の契約社員として働き始めるが、とあることで首になってしまう。無職となるも、大学時代の友人と共同生活を始める。

 

 

リアリティー・バイツ(字幕版)

リアリティー・バイツ(字幕版)

  • ベン・スティラー
  • ドラマ
  • ¥509

 

 

・ベン・スティラー監督は、10歳から映画を撮り始め、大学を退学し、1986年『青葉屋』でデビューをし、1990年代にMTVで『ザ・ベン・スティラー・ショー』を持つようになる。その後数々の作品に出演と監督をしています。

・本作は、初監督作品となります。

・ウィノナ・ライダーは、出生地であるミネソタ州ウィノナにちなんで名付けられています。1986年『ルーカスの初恋メモリー』で映画デビューをし、「恋する人魚たち」「エイジオブイノセンス」「若草物語」などの作品で評価されましたが、2001年に窃盗事件を起こしています。

・物語は、1990年代のいわゆるジェネレーションX・MTV世代とも呼ばれる人たちが、大学を卒業し、その後の社会生活を描いたストーリーです。

・題名のリアリティ・バイツとは、「厳しい現実」という、現実が噛み付いてくるという意味のことばでもあります。

・序盤は大学を卒業する4人の仲間から描かれます。

・妙にざらついた手ぶれもある映像ですが、コレは映画の手法をとりつつも、作中でリレイナが映像制作するための素材という伏線になっています。

・アメリカといえば、大学は入学はそれほど難しくなく、卒業までに多くのカリキュラムがあり、卒業の方が難しいと言われています。

・日本はむしろその逆で入学までが大変ですが、その後卒業までは、多くの人がだいたい卒業できます。

・そのため、アメリカではほとんど浪人生や予備校というものはなく、飛び級制度もあるので、さまざまな年齢の学生がいます。

・そんなカレッジライフの最後の卒業式でリレイナは総代を務めます。

・優秀で通った学生生活でしたが、仕事はTV局の契約社員となり、自身の映像作家の夢に近づくために社会人として生活をしていきます。

・日本も同様に社会に出てからはさまざまな出来事や壁があり題名が表すように、20年以上も前の作品とはいえ今の時代でも理解できるような内容となっています。

・音楽も、ザ・ナック、ビッグ・マウンテン、U2、レニー・クラヴィッツ、ダイナソーJr.、リサ・ローブ&ナイン・ストーリーズらの曲が多数使われており、MTV世代というべき、映像と音楽が非常によく調和した作品となっています。

・グランジやMTVが流行した背景もありますが、カルチャーとしても古臭さはあまり感じないところもあります。

・今では、多くの出演者が有名となっていますが、当時は、ウィノナ・ライダーが人気でもあり、イーサン・ホークはウィノナの呼びかけで出演に至っています。

・イーサン・ホークもベン・スティラーもお互いに知らなかったところもあり、裏話として意外だったところがあります。

・ウィノナ自身は、抜群の美しさでもありながら、本作では自然体なところもあり、今までと違った魅力があります。

・終盤で着ているドレスにはちょっと注目です。

・カルチャーとテーマがしっかりとしており、99分ながらも当時も今も通じる内容の物語だと思います。

 

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リアリティー・バイツ (字幕版)

リアリティー・バイツ (字幕版)

  • 発売日: 2014/01/01
  • メディア: Prime Video
 

 

 

Reality Bites

Reality Bites

  • アーティスト:Various Artists
  • 発売日: 2004/06/08
  • メディア: CD
 

 

 

リアリティ・バイツ [Blu-ray]

リアリティ・バイツ [Blu-ray]

  • 発売日: 2018/11/07
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

Reality Bites: Original Motion Picture Soundtrack

Reality Bites: Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト:Various Artists
  • 発売日: 1994/02/01
  • メディア: CD
 

 

 

 

 

リアリティ・バイツ [DVD]

リアリティ・バイツ [DVD]

  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: DVD
 

 

 

 

テイルズ

テイルズ

 

 

 

ヴェリー・ベスト・オブ・リサ・ローブ

ヴェリー・ベスト・オブ・リサ・ローブ

 

 

 

【洋画】「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2〔1989〕」ってなんだ?

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【監督】ロバート・ゼメキス
【出演】マイケル・J・フォックス/クリストファー・ロイド/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】主人公 マーティは、不慮に1955年にタイムスリップしたが、無事に1985年の戻ってくるも、過去の出来事で未来が変わっていた。そこで2015年の未来でのトラブルを解決しに未来へ向かう。

 

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 (字幕版)

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 (字幕版)

  • ロバート・ゼメキス
  • コメディ
  • ¥815

 

 

・ロバート・ゼメキス監督は、高校時代から8mmビデオを撮り始め、1978年『抱きしめたい』で監督デビューをしています。その後、本作を監督し、一躍メジャー監督として評価を得ます。

・1994年「フォレスト・ガンプ 一期一会」でアカデミー作品賞と監督賞を受賞しています。

・マイケル・J・フォックスは、15歳から、カナダのテレビに出演するようになり、TVドラマ「ファミリー・タイズ」で人気を得ます。その後、多数の作品に出演しますが、30歳のときにパーキンソン病を発病し、俳優業から遠ざかっています。

・クリストファー・ロイドは、ブロードウェイ俳優として活躍し、その後、「カッコーの巣の上で」で映画デビューをしています。本作のヒットで一躍有名となり、多数の作品に出演しています。なお、本作を演じたときは、46歳でした。

・物語は、前作の続きで、前作でのラストシーンから続く演出となっており、未来に行ったことで、過去にも影響が起こり、過去から未来へと、シリーズ中、最も時代が変わる作品になっています。

・序盤から、前作のラストシーンから始まることで、すでに前作のことは理解した上での展開となります。

・本作を観る前に、「バックトゥザフューチャー」を観ておかないと全然楽しめません。

・前作は過去に戻るということで、文化や風俗はすでに経験してきた社会を描くだけですが、本作では未来へ行きます。

・未来に行くということで、現在では存在しないようなテクノロジーや流行が描かれており、この絶妙な未来感が意外とよくできています。

・特にジーンズのポケットは外に出すという流行は、やはり未だに理解し難いところですが、過去を振り返ると、ガングロや肩パット入りスーツ、ケミカルウォッシュジーンズなどなど、時代を通過する上で淘汰された流れもあり、そういうフォローをしているという点ではやはりコメディのように見えて作り込んでいるリアル感がこのポケットにはあったのかと思います。

・また、既存のブランドが未来ではこうなると言った夢も描かれており、ナイキの自動フィットのスニーカーはその後、機能は制限されていますが、同じデザインで実際に販売されたこともあります。

・自動フィットのジャケットも機能が良く、乾燥機能があるのはなかなかスゴいところです。電源がどうなっているかはわかりませんが。

・タイムトラベルものとして前作からポイントとなっているところに、タイムパラドックスの現象をどうするのか?というところがあります。

・同一人物が出会ってしまうと宇宙が崩壊するか、お互いがショックを受けてしまうという設定が出てきます。

・実際、マーティは終盤で、過去の自分に出会わないように、トラブルを回避していくところがありますが、その前に未来でジェニファーがお互いに会ってしまい気絶するところがあります。

・前作のラストで、ジェニファーとマーティとドクの3人が未来に向かいますが、未来に行ってから、ジェニファーはほぼ気絶しているだけとなります。

・この辺りは、ジェニファー役が1作目とそれ以降では変更しているところがあるので、あえて出番を抑えたところがあるのかもしれません。

・とは言え、本作はマーティとドクの強烈なキャラクター性が高く、この2人ですべて引っ張っていけるところがあります。

・よくよく考えると、シリーズを通してこの2人以外のキャラクターに注目するとツッコミどころが多いところもあり、ロレインの気持ちの変化やジェニファー側から見た時の情報のチンプンカンプンさやビフのデフォルメ感のあるキャラクター性など、脇役の深堀はあまりしない方が良いです。

・また、タイムパラドックスに関しても、実際にはビフと老ビフが出会っているところもあり、60年の時間経過がありつつも2人は出会っていることになります。

・そして思えば、ビフは77歳くらいの年齢でもあり、そこそこ長生きしています。

・スポーツ年鑑の一冊の本をめぐり物語が進むところも明確で、目的がしっかりしているからこそわかりやすい展開となっているとも言えます。

・要所要所で、ドクがしっかりと状況を説明してくれるところもよくできていて、流れを見失わずに観られます。

・中盤以降は、1955年の前作の違った視点から同じシーンを見るという演出が小粋すぎていて、各キャラクターがどこで何をしていたかの整合性があり、そう考えるとサブキャラクターの気持ちの変化はあまり気にする必要もないかと思います。

・この演出も非常に綿密なことがされており、2人のマーティを登場させながら、前作の行動をしているマーティには気づかれないような行動をしています。

・この見つかりそうで見つからない演出に緊迫感が生まれます。

・その後、前作のマーティがデロリアンに乗っているシーンでは一切マーティは登場させず、マーティやドクが複数人登場させて混乱させる演出を徹底的に避けています。

・そのため、観ている側も複数のマーティとドクの行動が理解しやすく、複雑になりがちの展開を見事な演出で理解しやすく設計されています。

・音楽の使い方も効果的で、劇伴とは言え、緩急とメリハリの効いた使い方で盛り上げ方が非常に卓越しています。

・天候の効果も意外と矛盾してしまう映画が多いですが、本作は意味があって雨が降り、意味があって昼夜が描かれます。

・この些細なリアル感が、結果的には優れた現実感を表現しています。

・1955年で、ドクが各世代のお金を収集してあるところも、些細な点ではありますが、リアルさを後押しするところがあり、現在では当たり前のことが、過去や未来では異質なところを描くことに徹底しています。

・ちなみにこのお金はどうしたのかと考えるとやはりマーティがギャンブルで儲ける方法を使った可能性があり、意外とドクはあくどいのかもしれないという邪推ができます。

・これもリアルさであり、この脇の要素をしっかりと設計しているところが名作たるゆえんとも言えます。

・3部作の2作目というのは、完結してはいけないし、盛り上がらないこともできないという難しいところになりますが、見事に3作目への期待が込められた作品として、殿堂入りしてもおかしくない名作であります。

 

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【洋画】「HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ〔2019〕」ってなんだ?

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【監督】イライジャ・バイナム
【出演】ティモシー・シャラメ/マイカ・モンロー/トーマス・ジェーン/アレックス・ロー/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 ダニエル・ミドルトンは、最愛の父親の死にあい、その痛手より、1991年の夏に叔母の家で過ごすことになる、海辺の小さな町のケープコッドでは、避暑に訪れる都会人と地元民がおり、ダニエルは、地元でワルで名高いハンター・ストロベリーとつるむ様になるが、彼は妹に関しては溺愛していた。

 

 

HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ (字幕/吹替)

HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ (字幕/吹替)

  • イライジャ・バイナム
  • ロマンス
  • ¥2037

 

 

・イライジャ・バイナム監督は、大学在学中に、書いた脚本が評価され、本作の監督として抜擢されています。本作が初監督作品となります。

・ティモシー・シャラメは、幼少期からCM出演等を重ね、2008年に映画に出演します。2017年『君の名前で僕を呼んで』の演技が評価され、アカデミー主演男優賞にノミネートされています。

・マイカ・モンローは、アメリカ出身の女優で、2012年『チェイス・ザ・ドリーム』で映画デビューをし、その後、さまざまな映画に出演をしています。

・物語は、アメリカの小さな避暑地でそこに一時期過ごした主人公とそこで起こる人間関係と恋愛を描いたストーリーです。

・日本ではなかなか理解しにくいところがある習慣である夏の避暑地での体験を描いた作品。

・主人公は、富裕層でもなく、貧困層でもないながらちょっと庶民寄りの青年で、性格的にちょっと内向的ではありますが、ハンターと出会うことで、徐々に陽キャ的な感じとなってきます。

・とは言え、仲の良いハンターともある程度の壁があり、この部分は、主人公に感情移入しやすいところはあります。

・結局、客観的に見ると主人公は調子に乗っていたという感じとなるのですが、その理由は、ドラッグにあるのかと思います。

・ラブストーリーな要素もありますが、主人公を後押ししているものは、金とドラッグなところもあり、そのことにより陰キャが陽キャのふりをしながらもやはりぎこちない。そんな印象が残ります。

・とは言え、スクールカーストと呼ばれる昨今の学校内やティーンネイジャーの格差を考えると、主人公が自らの環境を見直すために訪れたところもあるので結果的には沈んだ気持ちは和らいだのかと思います。

・逆に生活様式の格差という点に痛感したこともあり、そこからドラッグの仕事に染まっていったのかと思います。染まりきれなかったところはありますけど。

・青春映画の範疇ではありますが、青春というよりも、クライムムービーとラブストーリーを絡めたような作品です。

 

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【洋画】「レプリカズ〔2018〕」ってなんだ?

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【監督】ジェフリー・ナックマノフ
【出演】キアヌ・リーブス/アリス・イヴ/トーマス・ミドルディッチ/ジョン・オーティス/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 ウィリアム・フォスターは、人間の意識をコンピュータに移すこと実験をしている科学者。ある日、突然の事故で家族4人を失ってしまう。フォスターは家族をクローン化し、レプリカとして家族を蘇らせることに成功するが、政府組織の手が伸びていた。

 

 

レプリカズ (字幕/吹替)

レプリカズ (字幕/吹替)

  • ジェフリー・ナックマノフ
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥2546

 

 

・ジェフリー・ナックマノフ監督は、アメリカの映画監督で、南カリフォルニア大学で映画芸術を学び、2004年「デイ・アフター・トゥモロー」で脚本を担当する。その後、2008年「トレイター 大国の敵」で監督デビューをし、本作は監督2作目となります。

・主役のキアヌリーブスは、一癖ある配役の作品に出演していましたが、アクション映画「スピード」で世界的ヒットとなり、アクション映画スターとして本作に主演となりました。

・物語は、人間の意識をコンピュータに移植する技術を研究している主人公が、家族を事故死させてしまい、そのことで、タブーを犯しつつも、家族をクローン化し、そのことで、政府組織から狙われるストーリーです。

・キアヌ・リーブス映画は結構な率で当たり外れが多く、それは今も昔も変わってないような気がします。

・その当たり外れがある中でも、意外と小品の場合は結構当たりの場合があり、本作もその雰囲気はあります。

・主人公は天才科学者という点でかなり万能感がありますが、やはりその科学力で夢を現実に変えていきます。

・失った家族を自宅でクローン化していくわけですが、やはり道徳的にはモヤモヤしたところをかんじます。

・とは言え、失ったものを取り戻そうとする気持ちは理解もでき、タブーながらも、どうなってしまうのか?という点には興味深く観られます。

・とは言え、ツッコミどころも多く、物語の雑味感もあります。

・実際にクローン化というのは、現実感がまだまだ薄く、SFレベルではあるので、それはそれということで観れば良いのかと思います。

・キアヌ・リーブスらしいキアヌSF映画をこじんまりと用意した作品でもありますが、サラッと観る分にはまずまずな作品かと思います。

 


「レプリカズ」予告編

 

レプリカズ(字幕版)

レプリカズ(字幕版)

  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: Prime Video
 

 

 

レプリカズ Blu-ray & DVD (2枚組)

レプリカズ Blu-ray & DVD (2枚組)

  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

レプリカズ(吹替版)

レプリカズ(吹替版)

  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

ジョン・ウィック(吹替版)

ジョン・ウィック(吹替版)

  • 発売日: 2016/02/10
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

【洋画】「アップグレード〔2018〕」ってなんだ?

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【監督】リー・ワネル
【出演】ローガン・マーシャル=グリーン/ベティ・ガブリエル/ハリソン・ギルバートソン/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】舞台は近未来。主人公 グレイ・トレイスは、妻のアシャと一緒に普通の毎日を過ごしていたが、謎の組織に狙われ、妻は殺されてしまう。一面をとりとめたグレイも、全身麻痺の状態であり、人工知能チップSTEMを肉体に埋め込む手術をすることで、カダラを動かせるようになり、組織への復讐を始める。

 

 

アップグレード (字幕/吹替)

アップグレード (字幕/吹替)

  • Leigh Whannell
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥2037

 

 

・リー・ワネル監督は、オーストラリアの監督で、2003年短編映画「SAW」を制作し、2004年に商業映画として「ソウ」を発表し、ヒット作となります。その後、脚本だけでなく、監督業も行っており、本作は監督2作目となっています。

・ローガン・マーシャル=グリーンは、アメリカの俳優であり、2001年「バンド・オブ・ブラザース」でテレビデビュー、2004年「The Kindness of Strangers」で映画デビューしています。

・物語は、近未来の設定で、事件に巻き込まれ瀕死となった主人公が、人工知能チップを取り入れることで、驚異的な身体能力を手に入れ、妻を殺害した組織に復讐をするストーリーです。

・序盤は、AI社会について描かれており、自動運転自動車などなど未来感を説明しながらの展開なので、わかりやすさがあります。

・不慮の事故で、妻を失ってしまい、自らも全身麻痺となってしまうのですが、ここで本作の題名でもある「アップグレード」が起こります。

・つまり、体内にAIチップを埋め込みAIと共存しながら生きていけるようになります。

・さらに、超人的な身体能力も身につくので、この辺りのSF感は、なかなか面白いです。

・妻を殺された復讐のために事件を調べていきますが、この身体能力のアップグレードにより、調査が面白く描かれています。

・このアップグレードも実際には、AIと自分自身が共存している図式でもあり、この辺りは万能感がないところとなり、終盤に向けての伏線にもなっています。

・事件の真相は、当然予測を超えてくることになりますが、サスペンス映画であれば、予想範囲内とも言えます。

・終わり方には多少モヤモヤ感がありますが、この終わり方は映画としての余白を残しているところでもあり、個人的には良い幕切れだったように思います。

・どこかしらロボコップ感もありますが、生身の人間という点ではやはり異なります。

・近未来SFサスペンスとしては、まずまずの完成度でもあり、おすすめしたいところです。

 

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アップグレード (吹替版)

アップグレード (吹替版)

  • メディア: Prime Video
 

 

 

アップグレード [Blu-ray]

アップグレード [Blu-ray]

  • 発売日: 2020/04/02
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

アップグレード (字幕版)

アップグレード (字幕版)

  • 発売日: 2020/05/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

アップグレード [DVD]

アップグレード [DVD]

  • 発売日: 2020/04/02
  • メディア: DVD