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【洋画】「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2〔1989〕」ってなんだ?

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【監督】ロバート・ゼメキス
【出演】マイケル・J・フォックスクリストファー・ロイド
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】主人公 マーティは、不慮に1955年にタイムスリップしたが、無事に1985年の戻ってくるも、過去の出来事で未来が変わっていた。そこで2015年の未来でのトラブルを解決しに未来へ向かう。

 

 

 

 

ロバート・ゼメキス監督は、高校時代から8mmビデオを撮り始め、1978年『抱きしめたい』で監督デビューをしています。その後、本作を監督し、一躍メジャー監督として評価を得ます。

・1994年「フォレスト・ガンプ 一期一会」でアカデミー作品賞と監督賞を受賞しています。

マイケル・J・フォックスは、15歳から、カナダのテレビに出演するようになり、TVドラマ「ファミリー・タイズ」で人気を得ます。その後、多数の作品に出演しますが、30歳のときにパーキンソン病を発病し、俳優業から遠ざかっています。

クリストファー・ロイドは、ブロードウェイ俳優として活躍し、その後、「カッコーの巣の上で」で映画デビューをしています。本作のヒットで一躍有名となり、多数の作品に出演しています。なお、本作を演じたときは、46歳でした。

・物語は、前作の続きで、前作でのラストシーンから続く演出となっており、未来に行ったことで、過去にも影響が起こり、過去から未来へと、シリーズ中、最も時代が変わる作品になっています。

・序盤から、前作のラストシーンから始まることで、すでに前作のことは理解した上での展開となります。

・本作を観る前に、「バックトゥザフューチャー」を観ておかないと全然楽しめません。

・前作は過去に戻るということで、文化や風俗はすでに経験してきた社会を描くだけですが、本作では未来へ行きます。

・未来に行くということで、現在では存在しないようなテクノロジーや流行が描かれており、この絶妙な未来感が意外とよくできています。

・特にジーンズのポケットは外に出すという流行は、やはり未だに理解し難いところですが、過去を振り返ると、ガングロや肩パット入りスーツ、ケミカルウォッシュジーンズなどなど、時代を通過する上で淘汰された流れもあり、そういうフォローをしているという点ではやはりコメディのように見えて作り込んでいるリアル感がこのポケットにはあったのかと思います。

・また、既存のブランドが未来ではこうなると言った夢も描かれており、ナイキの自動フィットのスニーカーはその後、機能は制限されていますが、同じデザインで実際に販売されたこともあります。

・自動フィットのジャケットも機能が良く、乾燥機能があるのはなかなかスゴいところです。電源がどうなっているかはわかりませんが。

・タイムトラベルものとして前作からポイントとなっているところに、タイムパラドックスの現象をどうするのか?というところがあります。

・同一人物が出会ってしまうと宇宙が崩壊するか、お互いがショックを受けてしまうという設定が出てきます。

・実際、マーティは終盤で、過去の自分に出会わないように、トラブルを回避していくところがありますが、その前に未来でジェニファーがお互いに会ってしまい気絶するところがあります。

・前作のラストで、ジェニファーとマーティとドクの3人が未来に向かいますが、未来に行ってから、ジェニファーはほぼ気絶しているだけとなります。

・この辺りは、ジェニファー役が1作目とそれ以降では変更しているところがあるので、あえて出番を抑えたところがあるのかもしれません。

・とは言え、本作はマーティとドクの強烈なキャラクター性が高く、この2人ですべて引っ張っていけるところがあります。

・よくよく考えると、シリーズを通してこの2人以外のキャラクターに注目するとツッコミどころが多いところもあり、ロレインの気持ちの変化やジェニファー側から見た時の情報のチンプンカンプンさやビフのデフォルメ感のあるキャラクター性など、脇役の深堀はあまりしない方が良いです。

・また、タイムパラドックスに関しても、実際にはビフと老ビフが出会っているところもあり、60年の時間経過がありつつも2人は出会っていることになります。

・そして思えば、ビフは77歳くらいの年齢でもあり、そこそこ長生きしています。

・スポーツ年鑑の一冊の本をめぐり物語が進むところも明確で、目的がしっかりしているからこそわかりやすい展開となっているとも言えます。

・要所要所で、ドクがしっかりと状況を説明してくれるところもよくできていて、流れを見失わずに観られます。

・中盤以降は、1955年の前作の違った視点から同じシーンを見るという演出が小粋すぎていて、各キャラクターがどこで何をしていたかの整合性があり、そう考えるとサブキャラクターの気持ちの変化はあまり気にする必要もないかと思います。

・この演出も非常に綿密なことがされており、2人のマーティを登場させながら、前作の行動をしているマーティには気づかれないような行動をしています。

・この見つかりそうで見つからない演出に緊迫感が生まれます。

・その後、前作のマーティがデロリアンに乗っているシーンでは一切マーティは登場させず、マーティやドクが複数人登場させて混乱させる演出を徹底的に避けています。

・そのため、観ている側も複数のマーティとドクの行動が理解しやすく、複雑になりがちの展開を見事な演出で理解しやすく設計されています。

・音楽の使い方も効果的で、劇伴とは言え、緩急とメリハリの効いた使い方で盛り上げ方が非常に卓越しています。

・天候の効果も意外と矛盾してしまう映画が多いですが、本作は意味があって雨が降り、意味があって昼夜が描かれます。

・この些細なリアル感が、結果的には優れた現実感を表現しています。

・1955年で、ドクが各世代のお金を収集してあるところも、些細な点ではありますが、リアルさを後押しするところがあり、現在では当たり前のことが、過去や未来では異質なところを描くことに徹底しています。

・ちなみにこのお金はどうしたのかと考えるとやはりマーティがギャンブルで儲ける方法を使った可能性があり、意外とドクはあくどいのかもしれないという邪推ができます。

・これもリアルさであり、この脇の要素をしっかりと設計しているところが名作たるゆえんとも言えます。

・3部作の2作目というのは、完結してはいけないし、盛り上がらないこともできないという難しいところになりますが、見事に3作目への期待が込められた作品として、殿堂入りしてもおかしくない名作であります。

 

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