ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

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【洋画】「グラン・ブルー〔1988〕」ってなんだ?

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【監督】リュック・ベッソン
【音楽】エリック・セラ
【出演】ロザンナ・アークエット/ジャン=マルク・バール/ジャン・レノ
【個人的評価】★★★★★
 
【あらすじ】イタリア人フリーダイバーのジャックマイヨールの物語。幼馴染のフリーダイバーのエンゾ、保険調査員のジョアンナを中心に、海に魅せられてしまった男たちと、その間で揺れ動くジョアンナの姿が描かれます。世界フリーダイビングの大会に招待されたジャックは、エンゾの持つ記録を抜き、大会の勝敗から、3人の運命が激動する。
 
 
リュックベッソン監督はフランスの映画監督で、「レオン」「ニキータ」と話題作を作り出し、のちにハリウッドでも著名な映画監督として受け入れられる監督です。
 
ジャック・マイヨールとエンゾ・モリナリは実在する人物で、フリーダイバーとして著名な人物。
 
・それ以外の登場人物はフィクションであり、実際の物語上の人物の運命も創作となっています。
 
・監督のリュックベッソン自身も元々ダイビングを行なっていましたが、事故のために二度と潜れなくなってしまいました。その時に見た、ジャックマイヨールの姿に、本作を製作しようとした意思があるようです。
 
・音楽は、リュックベッソン作品には欠かせないエリックセラが担当し、のちの監督作品でも起用されています。
 
リュックベッソン監督は、当時ヌーベルバーグ以降の監督として、ジャン=ジャック・べネックス、レオス・カラックスとともに、「恐るべき子供たち」と呼ばれた、気鋭の監督でした。
 
・物語は、序盤にジャックの幼少期に、父が潜水中の事故死をしてしまい、その後、心を閉ざしてしまったところからはじまります。
 
・その後時が経ち、幼馴染のエンゾの物語からスタートします。
 
・この時のエンゾの颯爽たる登場と、そのキャラクター性、その時のBGM、疾走するフィアット500、すべての要素で魅力が満載なところは、いきなり映画のクライマックスと言っても良いくらいです。
 
・ダイバーとしての腕前で救命を行いますが、この時の報酬の取り決めも見事。今までクールな印象だったエンゾが気持ち良い笑い方をします。この掴みだけで、エンゾというキャラクターの魅力に取り憑かれます。
 
・なお、エンゾのかけているメガネはアンティークものでジャンレノの私物らしいです。テンプル部分が水平になっていて耳にテンプルを乗せるだけのデザインで、一般的なメガネのようにつるが耳に沿って曲がっていないデザインです。
 
・その後、ジョアンナとジャックが登場し始め、3人のストーリーとなります。
 
・いまいちジャックに魅力を感じにくいのはワザとなのでしょう。エンゾが引き立つことで物語のわかりやすさが強調されます。
 
・いわゆるドリカム的な男2人、女1人の関係で、友人でもあり恋人でもあるかのような、楽しい風景で描かれていきます。
 
・ダイビング大会でジャックが記録的なダイビングを行い、皆から祝福もされますが、エンゾの気持ちとしては複雑なものに変わっていきます。
 
・また、ジョアンナも気持ちの揺れ動きに悩み、ジャック自身もまた、どこかしら閉じこもってしまうようになり、その際にエンゾが事故にあいます。
 
・いずれ訪れる楽しい思い出の終末が突如訪れ、3人はそれぞれの道に進みますが、この部分は悲しさよりも、表現できない不安な気持ちで蔓延します。
 
・結末はフランス映画らしく、観るものに委ねる解釈となりますが、決して難解なわけではなく、訪れるべき結末であったとしか言いようがありません。
 
・清々しい青空と深く暗い海の底を丁寧に描き上げた名作です。
 
・なおこの映画は当時は上映時間の問題でカットされたバージョンで公開されましたが、カルト的人気も後押しし、完全版が用意されることになりました。
 
・観るべきは完全版ですので、お間違いないようにしてください。

 

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