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【日本映画】「あの日々の話〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】玉田真也
【出演】山科圭太/近藤強/木下崇祥/野田慈伸/前原瑞樹/森岡望/高田郁恵/菊池真琴/長井短/太賀/村上虹郎/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】深夜のカラオケボックスが舞台。とある大学のサークルで代表選挙が行われ、その後、二次会がカラオケボックスで行われ、そこで、サークルのメンバー同士の些細な裏切りと騙しあいが始まる。

 

 

あの日々の話

 

 

・玉田真也監督は、玉田企画主宰し、作・演出を手掛けています。2020年のテレビドラマ「JOKER × FACE」で第8回市川森一脚本賞受賞を受賞しています。

・山科圭太は、映画美学校で映画を学び、俳優、監督、スタッフとして映画に関わっています。2019年「あの日々の話」では、企画にも関わり、主演を演じています。その後、『僕の好きな女の子』『stay』などに出演し、舞台での活動もしています。2021年「ボディ・リメンバー」で映画監督デビューもしています。

・物語は、とある大学の代表選挙のあとの2次会としての会場のカラオケボックス。そこで、サークルのメンバー同士の些細なことで起こるトラブルを描いたストーリーです。

・序盤から、カラオケボックスに移動するシーンから描かれていきます。

・カラオケボックスにたどり着いてから、大学のサークルの面々が登場し、男女含め、大学のサークルでのなんとなくのノリで、展開していきます。

・ついつい、異性を意識してしまうような点もあり、誰がどうする的なところも出てきます。

・カラオケボックス2部屋で行われる二次会を描いていますが、この絶妙な空気感は、大学の仲間内で起こり得るようなあるあるテイストがあります。

・悪ノリから巻き起こっていくトラブルが、些細なことから、どんどんと悪ノリがエスカレートしてしまい、起こってしまった問題となんとか取り繕うようにしますが、結局、きっちりと説明できないので、そこでさらに問題を生んでしまう展開です。

・そもそも、とあるものが女性の持ち物から見つかる時点で、いろいろなことを妄想するのは、なんとなく理解できます。

・そういう年代的なところもあり、そりゃ、別な意味で盛り上がるのは超わかります。

・カラオケボックスの空気感と、タバコの匂い、薄くなってしまった飲み物といい、こういう空気感を表現するのはとても巧いです。

・些細なことに思えますが、シチュエーション・コメディとして、きっちりと作られており、映画というよりも、演劇的な要素が強いのもよくわかります。

・カラオケボックスの店員で「太賀」が出演していたりと、意外と要所要所を抑えてあるので、配役的に不満に思うこともなく、キャラクター分けもしっかりしているので、わかりやすくできています。

・この作品は、会話劇の面白みもありますが、それよりも、密室での空気感が漂ってくるほどの状況を描いていることが面白いとも言えます。

 

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あの日々の話