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【日本映画】「男はつらいよ お帰り 寅さん 〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】山田洋次
【出演】渥美清倍賞千恵子吉岡秀隆後藤久美子前田吟池脇千鶴夏木マリ浅丘ルリ子
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】諏訪満男は、妻の七回忌法要があり、柴又の「くるまや」を訪れる。作家として仕事もしている中、満男はサイン会で、初恋の人、及川泉と出会う。そこで、懐かしい人や寅さんのことを回顧する。

 

 

 

 

山田洋次監督は、助監督経験を経て、1961年『二階の他人』で映画デビューをしています。1968年テレビドラマでの「男はつらいよ」を制作し、ヒットしたことで、映画で『男はつらいよ』シリーズを開始します。同シリーズは、ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズとしてギネス記録が認定されています。その他に「幸福の黄色いハンカチ 」「学校」「武士の一分 」「東京家族 」「小さいおうち 」「家族はつらいよ 」と精力的な活動をしており、90歳という高齢でも映画製作を続けている巨匠です。

渥美清は、知り合いの手伝いとして劇団に入り、喜劇役者としての道を進みます。テレビドラマや映画で活躍し、1958年『おトラさん大繁盛』で映画デビューをしています。1968年「男はつらいよ」のテレビドラマがきっかけで、「男はつらいよ」の映画出演をし、以降48作の作品に出演しています。

・映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品

・物語は、寅さんの義理の妹のさくらと、その息子 諏訪満男を中心として、寅さんやその他の人々を懐かしみ、寅さんを振り返るストーリーとなっています。

・本作は、『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来22年ぶりの完全新作となります。

・また、全シリーズの中で唯一エンドロールがある作品となっています。

・『男はつらいよ』は切りのいい50作完結を構想されており、制作50周年記念としての50作となり、男はつらいよの総まとめと考えて良いです。

・序盤は、満男の悪夢から始まり、後藤久美子が頑なに芸能活動をしていませんでしたが、本作で、映画出演をしています。

・オープニングはいつもながらの寅さんのテーマですが、妙に声が違うなぁと思ったら、桑田佳祐の歌と語りになっています。渥美清ではありません。

・そういう意味では、本作は、業界ファン映画とも言えます。

・「くるまや」の店舗は新しくカフェになっており、部屋の中の演出は、昔の寅さんとさほど変わりません。低視点のカメラでもあり、妙にセット感をわざと演出しているしていますが、昔の映像を回想として使用しており、名シーンをしっかりと演出しています。

・特に1作目のさくらの物語は、もう一度1作目を観たくなるようなところはあります。

渥美清の演技は、むしろキャラクター性が先行しているところもあり、上手いのか下手なのかわからないのですが、このキャラクター性はとんでもなく強烈には思います。

・「おじさんに有り余るもの、それは暇だよ」

・要所要所に過去シーンが挿入されるのですが、映像的に本当に寄せ集め作品に見えないようになっています。

・及川泉役として、後藤久美子が出演をしていますが、実際と同じように、ヨーロッパで生活をしているという設定でもあります。

柴又駅のシーンでは、やはり変わらない風景というところもあり、この柴又という土地の哀愁はあります。

・書店のシーンで買い物かごという設定がとても異様に思います。本屋で買い物かごを使って買うということは流石にないんじゃないかなぁと思います。この本屋レアですよね。

・寅さんというよりも、やはりシリーズ末期の満男を中心に描いており、シリーズ42作から登場している及川泉と諏訪満男の思い出も描きつつ、寅さんを振り返る構成となっています。

・この50作目は作るべきして作られた作品でもあり、中心人物でもある寅さんの不在感はありますが、その点については、生死は特に触れられていません。

・しかし、CGで無理に登場させるよりも、このくらいの演出が良かったのかもしれません。

・50作も続いたシリーズではありますが、1作でも観たことがあるひとであれば、鑑賞して感慨にふけるのも良いかもしれません。

・ちなみに、最後にきちんと渥美清版での歌が聞けますが、やはり、桑田佳祐といえど、序盤の歌はさすがにないなぁと思います。(※筆者は桑田佳祐ファンではあります。)

 

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