【監督】テレンス・マリック
【出演】ルーニー・マーラ/マイケル・ファスベンダー/ライアン・ゴズリング/ナタリー・ポートマン/ケイト・ブランシェット/ホリー・ハンター/ベレニス・マルロー/ヴァル・キルマー/リッキ・リー/イギー・ポップ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】音楽の街オースティンを舞台に、4人の男女の恋愛模様を描いた作品です。
・テレンス・マリック監督は、1971年頃より、『Drive, He Said』や『ダーティハリー』で脚本に参加し始め、1973年『地獄の逃避行』で映画初監督をしています。その後、1978年『天国の日々』で第32回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、監督賞を受賞しています。2011年「ツリー・オブ・ライフ」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞し、脚本や監督作を精力的に制作している監督です。
・ルーニー・マーラは、2005年『ルール 封印された都市伝説』で映画デビューをし、2010年『ソーシャル・ネットワーク』で注目され、2011年『ドラゴン・タトゥーの女』では主演を演じ、評価されています。2015年「キャロル」では、カンヌ国際映画祭 女優賞を受賞しています。
・ライアン・ゴズリングは、幼い頃から映画に興味を持ち、さまざまなテレビ番組に出演をし、映画にも出演、2004年「きみに読む物語」で一躍有名となり、また、監督や制作、ミュージシャン活動など、幅広い活躍をしている俳優です。
・物語は、音楽の街を舞台にそこで暮らしている男女4人の恋愛模様を描いた作品です。
・なんとなく、序盤からへんな編集だなぁと感じてしまうかもしれませんが、本作は脚本の力というよりも、イメージをつなげていくポエムのような作品ではあります。
・断片的に物語がつながっていくので、この演出に慣れないと物語の展開を理解するのはちょっとむずかしいかもしれません。
・会話劇で進んでいくというよりも、イメージの繋がりから物語の全体像を作り出していくようなところもあり、直感的に観ていく作品とも言えます。
・ナタリー・ポートマンが、1994年「レオン」に出演してから25年以上も経つので、いつまでも少女な感じではないのはわかりますが、かなり淑女な感じになっています。
・映像が綺麗なことで知られるテレンス・マリック監督作品だけあり、様々なレンズを使った効果的な撮影が行われています。
・映像で内容が理解できればよいのですが、正直、映像はきれいですが難解な物語ではあります。
・129分という時間で多少長い作品ですが、序盤でテンポに乗り切れない場合は、終盤まで苦痛を感じてしまう作品かもしれません。ただし、イメージ的な語り口のポイントがつかめれば、本作の本筋は、意外と明確に見えてくるのかもしれません。