【監督】マックス・ミンゲラ
【出演】エル・ファニング/ズラッコ・ブリッチ/レベッカ・ホール/アグニェシュカ・グロホフスカ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ヴァイオレット・ヴァレンスキは、母子家庭で内気に暮らしていたが、オーディション番組「ティーンスピリット」の予選が行われるということで、オーディションに出演する。
・マックス・ミンゲラ監督は、『イングリッシュ・ペイシェント』や『コールド マウンテン』で知られる映画監督のアンソニー・ミンゲラを父親に持ち、父が監督した『コールド マウンテン』にエキストラ出演し、2005年『綴り字のシーズン』で映画デビューをしています。本作は、監督デビュー作となります。
・エル・ファニングは、姉にダコタ・ファニングを持ち、2歳の頃から、芸能活動をしています。2004年『ドア・イン・ザ・フロア』では、一人二役を演じきり絶賛されています。その後、多数の映画やテレビで活躍し、しっかりとした演技に定評があります。
・物語は、内気な少女が、オーディションに参加し、夢を掴んでいくサクセスストーリーです。
・王道的な展開で、わかりやすい内容ですが、多少画面が暗いところが残念ではあります。
・とはいえ、映像としての魅せ方はどこか客観的でもあり、そういう点でプロモーションビデオや、ミュージックビデオのような印象もあります。
・マネージャとして付き添ってくれたおじさんとの絆や、自身の親子の関係も描かれていますが、やはり、中心は、 ヴァイオレットになります。
・思えば、フラッシュダンスのテーマ曲「Flashdance... What a Feeling」を使用していた印象もあり、今風のフラッシュダンスという錯覚にも思えますが、そこまで、引用されているわけではなく、しっかりと作品として完成されています。
・とはいえ、そのアンサームービ的な印象もあります。
・自らの環境から抜け出すために、夢を勝ち取っていくストーリーではありますので、苦難や迷いが出てきますが、内に秘めた芯の強さを感じるエル・ファニングの歌とダンスは、その持ち味とも言えます。
・プロモーションビデオとも受け取れますが、それでも、輝いている瞬間が切り取られた映像が観られるということで、むしろ心地よく鑑賞できる作品とも言えます。