ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

様々な作品・商品をカジョウ書き(箇条書き)にて紹介します。

【洋画】「オールド(2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】M・ナイト・シャマラン
【出演】ガエル・ガルシア・ベルナル/ヴィッキー・クリープス/ルーファス・シーウェル/アレックス・ウルフ/トーマシン・マッケンジー/アビー・リー/ニキ・アムカ=バード/ケン・レオン/エリザ・スカンレン/アーロン・ピエール/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】4人家族の一家が、とある南国のリゾートにやってくる。離婚前の最後の思い出として訪れた場所で、プライベートビーチを紹介される。

 

 

オールド (字幕/吹替)

オールド (字幕/吹替)

  • M. Night Shyamalan
  • ドラマ
  • ¥2037

 

 

・M・ナイト・シャマラン監督は、幼少期に手にしたスーパー8カメラから、映画の世界にあこがれを持ち、スピルバーグ監督に憧れ、映画の世界に進みます。1992年『Praying with Anger』で映画監督を手掛け、1995年『翼のない天使』を手掛けてします。1999年『シックス・センス』で世界的にヒットとなり、ヒットメーカーとして数々の作品を手掛けています。

・ガエル・ガルシア・ベルナルは、 メキシコの俳優で子役としてデビューをしています。2000年『アモーレス・ペロス』で映画デビューをし、アリエル賞男優賞を受賞しています。その後、『天国の口、終りの楽園。』や『モーターサイクル・ダイアリーズ』で注目されています。スペイン語、英語の他にポルトガル語、フランス語、イタリア語も会話のできる俳優です。2007年「太陽のかけら」では映画監督としても活躍しています。

・物語は、とあるリゾート地に訪れた一家がプライベートビーチに紹介されるも、その場所にはとある秘密があったというストーリーです。

・序盤は、一家4人がリゾートに観光に来るところから始まりますが、

・一人の女性の死体が出てきたことで物語が動き始めます。

・そこから、不協和音が流れるBGMのもとで、物語が進んでいきます。

・父親役の数値や統計のこだわりは、妙に嫌いじゃないです。

・鼻血が出っぱなしの男性は妙にコメディ感があります。

・意図的に子供の顔を見せない恐怖感が本作の一つのポイントでもありますが、意外と序盤の子供の印象が薄いので、どのくらい変わったのかがわかりにくいところはあります。

・腫瘍のサイズがかなりなものになりますが、これもコント感があります。

・中盤に差し掛かるころでこのビーチの異常さがわかり始めます。

・30分で1年間の時間経過が起こるところとなり、シャマラン的なところとなります。

・「ジャック・ニコルソンとマーロン・ブランドは一緒に共演した映画がある」

・子供が生まれるというところは当然想定できる展開ですが、異常なスピードで子供が生まれるのもなかなかです。

・体が成長するのはわかりますが、服は成長しないわけであり、そのへんのツッコミどころはありますが、気にしちゃいけないです。

・シャマラン映画的に、この謎のような設定が魅力でもあり、そこからそのルールの抜け道を考える手法となっています。

・この謎解き感は面白くないわけではありませんが、ある意味トンデモ設定になりがちともなるので、適度な現実感で描くことが重要とも言えます。

・カメラは、「Nikon D100」を使っているようですが、これ2002年の機種なので、研究所の設備と比較すると、もうちょっと良いカメラを買っても良い気もします。

・終盤の展開は、まさしくシャマラン節で、物語の全般と比べて、展開が異なるところが描かれます。

・とはいえ、終盤で何が起こったのかはしっかりと描かれています。

・登場人物が多いのですが、展開が丁寧に描かれているので、理解しづらいところもなく、むしろ、終盤できっちりと説明されていますので、スッキリと観終われる作品ですが、その境遇や設定を考えるとモヤモヤするのは、一連のシャマラン映画に「あるある」ではあります。

 

www.youtube.com

 

オールド(吹替版)

オールド(吹替版)

  • ガエル・ガルシア・ベルナル
Amazon

 

オールド ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

オールド ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

  • ガエル・ガルシア・ベルナル
Amazon

 

 

 

 

【洋画】「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム〔2022〕」を観ての感想・レビュー

f:id:rokukajo:20220417173148j:plain



【監督】ジョン・ワッツ 
【出演】トム・ホランド/ゼンデイヤ/ベネディクト・カンバーバッチ/ジョン・ファヴロー/ジェイコブ・バタロン/マリサ・トメイ/ウィレム・デフォー/アルフレッド・モリーナ/ジェイミー・フォックス/トーマス・ヘイデン・チャーチ/リス・エヴァンス/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】主人公 ピーターは、前作でミステリオを倒すが、そのことでミステリオ殺害の容疑がかけられてしまいます。スパイダーマンの正体も暴かれてしまい、行き場を失ってしまう。その窮地から脱するために、ドクター・ストレンジを訪ね、スパイダーマンが知られていない世界にしてほしいと頼む。

 

 

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(字幕/吹替)

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(字幕/吹替)

  • Jon Watts
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥2037

 

 

・ジョン・ワッツ監督は、2014年「クラウン」で初監督をし、その後、2017年「スパイダーマン: ホームカミング」以降、新生スパイダーマンシリーズを監督し続けています。

・トム・ホランドは、イギリスの俳優で、2015年『マーベル・シネマティック・ユニバース (MCU)』でのスパイダーマン役に抜擢され注目されています。秘密を隠すことが苦手らしく、「アベンジャーズ」でのインタビュー時にネタバレしそうになったことが何度もあったようです

・2017年『スパイダーマン:ホームカミング』2019年『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に次ぐシリーズ3作目であり、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の27作目です。

・キャッチコピーは、「全ての運命が集結する」

・ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジが登場しています。

・当然ですが、2017年『スパイダーマン:ホームカミング』2019年『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を観ておくほうがかなり楽しめる作品かと思います。

・物語は、前作の宿敵 ミステリオを倒したことで、スパイダーマンの正体が暴かれ、そのことで行き場をなくした主人公は、スパイダーマンを世間が知らない世界に変えるように、ドクター・ストレンジの力を借りる事となるストーリーです。

・序盤から、前作の続きして、スパイダーマンの正体がバラされるということから始まります。

・ピーター・パーカーがスパイダーマンであるということで、色々と非難もされたことで、ドクター・ストレンジの魔力でスパイダーマンの正体が明かされていない世界に変えてもらうようにします。

・そのことで、マルチバースが発生してしまいますが、マルチバースという言葉の説明もキッチリと作品の中で説明をしてくれます。

・スパイダーマンのスーツは結構便利だなぁと改めて思います。

・「死ぬ運命なら、死ぬだけだ」

・マルチバース化をしたことで、他のスパイダーマンの世界のキャラクターが登場しはじめ、むしろ、このマルチバースという設定があるからこそ、本作がとても良い作品に見えるところでもあります。

・ピーター・パーカーが複数登場しますが、この演じている人らはしっかりとオリジナルです。このあたりのキャラクターの使い方は本当に絶妙です。

・「人助けってものは、後で仇になるものだ。」

・過去のスパイダーマンが登場してきますが、そういった意味で、実は、2002年のスパイダーマンから続き、アメイジング・スパイダーマンを包括して、すべてのスパイダーマンがまとめとなってきます。

・このまとめ方は、過去にこのような作品はなかったとも思われる構成力であり、名作に感じられるところでもあります。

・2018年「スパイダーマン:スパイダーバース」はアニメーションのスパイダーマンではありますが、本作の根幹と似ているところはあります。

・「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というのはスパイダーマンという作品のテーマにもなりますが、見事にそれを表現しています。

・「約束だぞ」

・「じゃあ、また」

・ある程度世界が守られたあとのストーリーが本作のスゴいところではあり、この集約の仕方は、アベンジャーズを超える感動があったと思っています。

・スパイダーマンという作品を総括しながらも、MCUの世界観も取り入れ、さらに進んでいくような展開は、まさしくここ数年のマーベル映画の素晴らしいところではあります。

・エンドロール後も、注意して作品を見届けて欲しく、次なる派生もしっかりと提示されているところは、マーベルの幅広いファン層の期待に応えているところです。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

【洋画】「メメント〔2001〕」を観ての感想・レビュー

f:id:rokukajo:20220411213402j:plain



【監督】クリストファー・ノーラン
【出演】ガイ・ピアース/キャリー=アン・モス/ジョー・パントリアーノ/
【個人的評価】★★★★☆

【あらすじ】主人公 レナードは強盗犯に襲われて、妻を失い自分自身も頭部に怪我をして、約10分間しか記憶を保持できなくなってしまう。その影響から、行動をカメラに残し、体にタトゥを入れて記憶を繋ぎ止めながら、犯人を探す。

 

 

メメント (字幕版)

メメント (字幕版)

  • ガイ・ピアース
Amazon

 

 

・クリストファー・ノーラン監督は、イギリスで映画の制作を学び、1998年『フォロウィング』で長編映画の監督としてデビューしています。2000年『メメント』で様々な賞を受賞し注目され、新生『バットマン』シリーズで高評価を得ています。CGを極力使わないことでも知られ、特撮により、リアリティのある映像を作り出しています。

・ガイ・ピアースは、10代から演劇を学びボディビルダーとして活動をし、1990年『Heaven Tonight』で映画デビューをします。その後、1994年「プリシラ」で評判となり、1997年『L.A.コンフィデンシャル』でハリウッドへも進出しています。

・物語は、とある事件で妻を失い、自分自身も記憶に障害を受けてしまったことから、身体中にタトゥを入れ、記憶を維持しながら、事件の犯人を探していくストーリーです。

・本作は約10分間の記憶が維持できないというのはことから、物語自体の時間軸がザッピングするかのように入れ替わりながら展開していきます。

・現在進行形の話が、カラー画面での演出で、未来から過去に戻っていくような繋がりがモノクロで描かれていきます。

・2020年「TENET」は、クリストファー・ノーラン監督の作品でもあり、ニュアンスは異なりながらも、時間軸を巧妙に演出しており、本作の時間の扱い方も同様に、複雑な構成ながらも、可能な限り理解できるギリギリの演出をしています。

・こういう複雑なSF作品はたまに登場しますが、理解を促しながら、その決められた

ルールを元にSF設定だけで押し切ってしまうわけではないのが、本作の魅力です。

・実際、本作はSFというよりも、とある病を患った主人公の苦悩を描いており、どういう結末になるのかという点も含め、緻密ながらも、きっちりと整理されている良作かと思います。

www.youtube.com

 

メメント (字幕版)

メメント (字幕版)

  • ガイ・ピアース
Amazon

 

メメント [Blu-ray]

メメント [Blu-ray]

  • ガイ・ピアース
Amazon

 

メメント [DVD]

メメント [DVD]

  • ガイ・ピアース
Amazon

 

 

メメント(吹替版)

メメント(吹替版)

  • ガイ・ピアース
Amazon

 

【洋画】「ザ・ボディガード パーフェクト・エージェント〔2020〕」を観ての感想・レビュー

f:id:rokukajo:20220212175421j:plain



【監督】ドミトリー・グバレフ
【出演】パヴェル・プリルチニー/キリル・ナギエフ/アレクサンドラ・チェルカソヴ/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 サーシャは、完璧な容姿と知性を持ち合わせた凄腕ボディガード。ある日何者かに銃撃されたラッパーが警護のためにボディガードを雇う。

 

 

 

 

・ドミトリー・グバレフ監督は、2016年頃よりテレビや映画作品を手掛けており、アクションやコメディ作品を制作しています。

・パヴェル・プリルチニーは、アメリカの俳優で、2009年「Hooked on the Game」で映画デビューをしています。テレビや映画で活躍している俳優です。

・物語は、命を狙われる事になってしまったラッパーをボディガードする女ボディガードのストーリーです。

・一人娘を持つ母親が主人公で、ボディガードとしてラッパーを守ることになります。

・ジャケット写真から、アクション要素の高そうな感じもしますが、さほどアクション的なところはないです。凄腕ボデイガードと言う設定ですが、風貌の割に、以外グラマラスなところはあります。

・とはいえ、そういう要素の高い作品でもなく、なんとなく、ボディガードを遂行していくメリハリがあるんだか、ないんだかという感じの展開となっていきます。

・前髪パッツンのデキル感のある見た目ではありますが、ボディガードをしているようなシーンよりも、ラップを歌っているシーンの方が多く、主人公の置きどころがちょっとわかりにくいです。

・ポスターからは、1980年「グロリア」のような印象を持ってしまいますが、そこまで期待するほどのところはありません。

・作品としてはロシア映画となりますが、ロシア的な雰囲気も建物とかからは感じられますが、ラップシーンはやはりアメリカっぽい感じはします。

・「すべては変えられる」

・ボディガードとして優秀だったのかも、ちょっと疑問符は出ますが、サラッと流す感じで観る映画ではあり、必見というわけではない作品です。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

ボディガード (字幕版)

ボディガード (字幕版)

  • ケビン・コスナー
Amazon

 

【洋画】「プロミシング・ヤング・ウーマン〔2021〕」を観ての感想・レビュー

f:id:rokukajo:20220404221343j:plain



【監督】エメラルド・フェネル
【出演】キャリー・マリガン/ボー・バーナム/アリソン・ブリー/クランシー・ブラウン/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】主人公 キャシーはごく平凡な生活を送っている女性。彼女には周囲が知らないもう一つの顔があり、夜ごと、外出先で酔っぱらいを演じながらも、女性を口説こうとする男性に制裁をくわえている女性だった。

 

 

プロミシング・ヤング・ウーマン (字幕版)

プロミシング・ヤング・ウーマン (字幕版)

  • Emerald Fennell
  • スリラー
  • ¥2037

 

 

・エメラルド・フェネル監督は、女優や小説家、映画監督、劇作家と様々な面を持ち、2020年「プロミシング・ヤング・ウーマン」で長編映画監督デビューをしています。同作品で第93回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞の候補となり、脚本賞を受賞しています。

・キャリー・マリガンは、イギリスの女優で、2004年に舞台でデビューをし、2005年「プライドと偏見」で映画初出演をしています。2009年「17歳の肖像」で英国アカデミー賞 主演女優賞を受賞し、アメリカ アカデミー賞で女優賞にノミネートされています。

・本作は、第93回アカデミー賞 脚本賞を受賞しており、アカデミー監督賞でイギリス人女性が候補となったのは、エメラルド・フェネル監督が初となっています。

・物語は、主人公の女性が夜ごと、不埒な男性に対し、制裁を与えていきながら、主人公の過去とその復讐への内容を描いたストーリーです。

・序盤は、主人公キャシーがバーで酔いつぶれているところに、お持ち帰りしようとする男性が現れ、見事お持ち帰りをするも、そこで、逆に制裁を受けてしまうというところから始まります。

・しかし、バイオレンスなシーンは演出されず、事後のシーンに急に飛ぶというみせ方となっています。

・主人公キャシーの年齢設定は30歳というところもあり、決して若いというわけではないですが、その年齢設定も後々の展開で納得できるところがあります。

・夜な夜なバーやクラブで酔い潰れたフリをして、お持ち帰りをする男性を成敗する日々を過ごしておりご家族その行動をしっかりと手帳に記録しています。

・手帳には赤と青の色分けがされており、何かしらの意味がありますが、このあたりはしっかりと示されておらず、よくよく見るとわかるような設定になっています。

・主人公 キャシー視点で描かれていきますが、キャシー自体の目的がちょっとわかりにくいところがあるので、鑑賞しながらの感情移入をしたとしても、実際のストーリーの流れに興味を惹かれながらの展開となっていきます。

・その中で、会話で提示されていくのが、昔の友人のことであり、一切映像で描かれない点がまた、この話の想像力での補完となっており、興味が惹かれるところになっています。

・題名の「プロミシング・ヤング・ウーマン」とは、将来を約束された将来有望の女性という意味合いがあり、その約束された将来は実際には結実はされていないはずです。

・むしろ、復習によりその先が「約束されている」とも考えられます。

・この点は、終盤で明らかになってくるので、観ていくことで納得ができます。

・全体的な色彩の使い方がメリハリのある色が使われており、どこかおとぎ話のようにも見え、その点で、ブラック・コメディの要素を感じるところとなっています。

・キャシーのファッションが年相応でもない印象を受けるところも、「キャシー自体」では「時間が止まっている」ということを感じてしまうところがあります。

・すべて説明されないながらも、ある理由があって、選ばれた雰囲気と設定ということを考えると、実は、かなり綿密な設定で仕組まれた作品とも言えます。

・終盤の事件では、まさしくその仕組まれたことがきっちりと描かれ、トンデモナイ手法での映画の締めくくり方には、衝撃を受けます。

・先の展開が読めないストーリー展開という点は、本作の題名と異なる「約束」がありますが、終盤まで観ることで、本作が明らかに「プロミシング」されていた展開であるとわかります。

・エメラルド・フェネル監督の初監督作品として、非常に仕組まれた作品となっている点で、今後の作品が非常に気になるところになります。

・まずは、本作の一風変わった完成度をしっかりと見届けてもらいたいところです。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

【洋画】「モンタナの目撃者(2016〕」を観ての感想・レビュー

f:id:rokukajo:20220404000013j:plain



【監督】テイラー・シェリダン
【出演】アンジェリーナ・ジョリー/フィン・リトル/ニコラス・ホルト/エイダン・ギレン/ジョン・バーンサル/メディナ・センゴア/タイラー・ペリー
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 ハンナは過去に山火事での出来事にトラウマを抱えてしまった森林消防隊員。ある日、勤務中に父親を暗殺者に殺された少年 コナーと出会う。

 

 

モンタナの目撃者 (字幕/吹替)

モンタナの目撃者 (字幕/吹替)

  • Taylor Sheridan
  • スリラー
  • ¥2546

 

 

・テイラー・シェリダン監督は、2003年に俳優として映画デビュー後、2011年「BOUND9 バウンド9」で映画監督デビューをしています。映画監督と俳優の二面性を持ちながら、活動を続け、2016年「最後の追跡」ではアカデミー脚本賞にノミネートされています。

・アンジェリーナ・ジョリーは、 父 ジョン・ヴォイト、母 ミシェリーヌ・ベルトランの娘で、どちらも俳優の両親となっています。14歳より、モデルデビューをし、16歳頃より、俳優として演繹を学び始めています。1995年『サイバーネット』で映画初出演をし、1999年『17歳のカルテ』でアカデミー助演女優賞を受賞しています。『60セカンズ』『トゥームレイダー』『Mr.&Mrs.スミス』などヒット作に出演していながらも、慈善活動にも力を入れており、2011年から映画監督しての活動もしている多彩な女優です。

・物語は、森林消防隊員の主人公が、とある陰謀に巻き込まれた少年に出会い、暗殺者に追われるストーリーです。

・序盤から、山火事の映像が描かれ、それは主人公ハンナの夢だということがわかります。

・その後、ガス漏れ検査として2人調査員がとある家に訪れますが、重要な演出は描かれません。その後のテレビのニュースでその行動の事実がわかります。

・その後、とある父と子の家族が描かれますが、何があったかの全容は説明されません。

・全容を説明されないので、何が起こっているのかがわかりにくいのですが、徐々に話を説明されていきます。

・主人公 ハンナも過去の山火事のトラウマから、行動を監視されるような感じもあり、そのトラウマと向き合っている女性となってます。

・だんだんと各登場人物の状況と事情がわかってくるところとなり、追われるものと追うもののそれぞれの立場がわかるようになっています。

・山火事ということも本作のポイントになっており、終盤でしっかりとそのトラブルが伏線となってきます。

・「方向が違ってるぞ」「ええ、いいの」

・こういう機転の利くところは良いです。

・概ねの事情は中盤までに描かれ、その状況からどう打開していくのかという展開となっていきます。

・雷を食らってしまうと体に「リヒテンベルク図形」という形で後遺症が残ります。その点をさらっと描いていあす。

・なお、カミナリに当たっても、70~90%は命は取り留めると言割れています。

・原題は、「Those Who Wish Me Dead」となっており「死んでほしい人」となりますが、邦題は「モンタナの目撃者」となっており、どうもツカミの悪いタイトルのような気もします。

・終盤の山火事は雪山の雪崩の逆バージョンのような印象もあり、迫力があります。

・物語の展開はオーソドックスなところはありますが、観ていてダレる要素もなく、しっかりと物語を牽引できているところは良いところです。

 

www.youtube.com

 

モンタナの目撃者(字幕版)

モンタナの目撃者(字幕版)

  • アンジェリーナ・ジョリー
Amazon

 

 

モンタナの目撃者(吹替版)

モンタナの目撃者(吹替版)

  • アンジェリーナ・ジョリー
Amazon

 

 

 

【洋画】「ソウルメイト/七月と安生(2016〕」を観ての感想・レビュー

f:id:rokukajo:20220402112045j:plain



【監督】デレク・ツァン
【出演】チョウ・ドンユイ/マー・スーチュン/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 安生(アンシェン)のもとに、人気のネット小説「七月と安生」を映像化したいという話が届く。ただし、安生は、作者の七月(チーユエ)のことは知らないと嘘をつく。本当は、七月と安生は、かけがえのない親友だった・・・。

 

 

ソウルメイト/七月と安生 (字幕版)

ソウルメイト/七月と安生 (字幕版)

  • デレク・ツァン
  • ドラマ
  • ¥2037

 

 

・デレク・ツァン監督は、2001年「幽靈情書」で俳優デビューをし、2010年『恋人のディスクール』で映画監督デビューをしています。日本未公開の作品が多い中、2016年「ソウルメイト/七月と安生」では、アジア圏の各映画賞を受賞しており、今後に期待のできる監督です。

・チョウ・ドンユイは、2010年『サンザシの樹の下で』で映画デビューをし、中国では「13億人の妹」と呼ばれています。第5回アジア・フィルム・アワード新人賞、2011年上海映画批評家賞最優秀新人賞を受賞しており、2016年「ソウルメイト/七月と安生」では、第23回香港電影評論学会大奨最優秀主演女優賞と第53回金馬奨最優秀主演女優賞を受賞しています。

・マー・スーチュンは、1995年『三个人的冬天』で子役で映画デビューをしています。『ハッピー・カラーズ 〜ぼくらの恋は進化系〜』『ひだりみみ』で評価され、テレビや映画で活躍をしています。

・原作は、アニー・ベイビー著の短編小説となります。

・物語は、七月と安生の友情と2人の関係を描いたストーリーです。

・ネット小説を映像化したいという話から本作が始まり、そこから、七月と安生の関係を説明していく回想物語となっていきます。

・作品の雰囲気は、岩井俊二監督映画のテイストに似ており、デレク・ツァン監督が影響を受けているであろうことがわかります。

・物語の流れは、七月と安生の2人の時の流れで動いていくので、感情移入するところも、この2人の関係性のところが大きいです。

・ネット小説の映像化ということで、依頼を受けますが、安生は、七月のことを知らないといい、そこに、七月と安生の関係性を描いていく展開です。

・と、ここで思うのが、本作自身が、その映像化という要素とも受け取れ、そういう構造であれば、ちょっとおもしろいのかもしれません。

・前半は学生のころの思い出というところでもあり、各シーンやカット割り、演出など、映像へのこだわりを感じます。

・本棚の本の隙間越しに会話するというところも岩井俊二テイスト感があります。

・七月と安生自体は付かず離れずな関係となり、その2人の友情とも愛情とも取れる内容でもあり、

・淡々とした内容ながらも、「LOVE LETTER」や「花とアリス」のような雰囲気があり、大筋の内容があり、そこに些細な出来事が織り交ぜられているような印象です。

・なので、意外とストーリーの細部はなぜか思い出せないという作りながらも、作品を観るととてもわかりやすく、スッと作品の世界に浸れます。

・こういう作品はよくあるような気がしますが、強烈な印象を残さず、全体的な雰囲気を印象づけるようなながれになっていると思います。

・エンドロールに「特別鳴謝 岩井俊二導演」とあり、スペシャルサンクスで書かれています。

・題名がすべてを物語っているところはありますが、    それだけではとどまらない雰囲気と演出が優れており、岩井俊二監督テイストが好みの人にはおすすめできる作品です。

 

www.youtube.com

 

ソウルメイト/七月と安生(字幕版)

ソウルメイト/七月と安生(字幕版)

  • チョウ・ドンユイ(周冬雨)
Amazon

 

 

ソウルメイト/七月と安生[DVD]

ソウルメイト/七月と安生[DVD]

  • チョウ・ドンユイ(周冬雨)
Amazon

 

ソウルメイト/七月と安生[Blu-ray]

ソウルメイト/七月と安生[Blu-ray]

  • チョウ・ドンユイ(周冬雨)
Amazon

 

 

Love Letter

Love Letter

  • 中山美穂
Amazon