ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

様々な作品・商品をカジョウ書き(箇条書き)にて紹介します。

【日本映画】「藍に響け〔2021〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】奥秋泰男
【原作】すたひろ
【出演】紺野彩夏久保田紗友/永瀬莉子/板垣瑞生/小西桜子/山之内すず/茅島みずき/吉田凜音/川津明日香山本亜依
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 松沢環は、裕福な家庭に育った女子高生。しかし父の会社が倒産となり、学校でも行き場を失っていた。ある日、同級生の新島マリアが和太鼓を叩いているところを見かけ、和太鼓部に入部をする。

 

 

藍に響け

藍に響け

  • 奥秋泰男
  • 音楽映画
  • ¥2037

 

 

・奥秋泰男監督は、ミュージックビデオやCMを制作し、2015年「かぐらめ」で長編映画監督デビューをしています。Canada Film Festival 2016 ではRoyal Reel Winners を受賞しています。

紺野彩夏は、0歳から事務所に所属し、2016年より「Seventeen」の専属モデルとなります。2021年には「non-no」の専属モデルとなり、2018年「仮面ライダージオウ」に出演しています。2017年「恋妻家宮本」で映画初出演をし、2021年「藍に響け」では、映画初主演を努めています。

久保田紗友は、小学4年生から事務所に所属し、2013年『神様のイタズラ』で主演に抜擢されています。2011年「Merry Bell♪」で映画初出演をしています。2017年「ハローグッバイ」で映画初主演をし、テレビやドラマで幅広く活躍をしています。

・原作は、すたひろの漫画で、2006年「おたくの娘さん」にてデビューしており、本作は「和太鼓†ガールズ」が原作となっています。

・物語は、和太鼓を通じて描かれる女学生同士の友情や物事に打ち込むことを描いた青春映画です。

・序盤は、主人公の家庭環境がかわってしまい、途方に暮れつつ、行き場を失ってしまった状況が描かれていきます。

・先生役として筒井真理子が出演しています。

・コメディ感で作られていないという点で、シリアスとまではいかないものの、なんとなく閉塞感を感じるところがあります。

・和太鼓を始めるところあたりから、打ち込むことの大切さが描かれていき、和太鼓のかっこよさがわかる感じがします。

・気になるのは、なんとなくリアリティでもあるような起伏がさほどないなかでの、各登場人物のちょっとした悩みや前に踏み出していこうとする感情の表現。

・淡白な印象もあるのですが、この淡白に感じてしまうような要素は、各登場人物のキャラクター性が薄いような気がするところです。

・また、セリフで説明せず、状況や仕草でなんとなくわからせようとするところもあり、この点がよくできているような反面、淡白さを感じてしまう要因かもしれません。

・とはいえ、部活動でしっかりと打ち込んでいくところと、筒井真理子の存在がちょっとしたエッセンスになっているのかと思います。

・なんとなく、「がんばっていきまっしょい」を思い返してしまうようなところがありますが、部活動を通じた青春ものとして、多くの人に共感を得やすい作品なのかと思います。

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【日本映画】「はるヲうるひと〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】佐藤二朗
【出演】山田孝之仲里依紗/今藤洋子/笹野鈴々音/駒林怜/太田善也向井理/坂井真紀/佐藤二朗
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】場所はとある島。ここでは閉塞感のある環境で、ここで一生を過ごし、女性はこの島で売春を行っている生活を送っていた。

 

 

 

 

佐藤二朗監督は、広告代理店で仕事をしながらも、劇団ユニット「ちからわざ」を旗揚げし、その後、劇団「自転車キンクリート」にも入団しています。1983年「アイコ十六歳」で映画デビューをし、テレビや映画などヒトクセある雰囲気のある俳優です。

山田孝之は、1999年『サイコメトラーEIJI2』で俳優デビューをし、2003年『WATER BOYS』でテレビドラマ初主演をしています。2005年『電車男』で映画初主演をし、その後ヒトクセある性格俳優として、様々な作品に関わっています。

仲里依紗は、小学館『ちゃお』の「ニーナをさがせ!!モデルオーディション!!」で特別賞を受賞し、芸能界入りしています。2006年『時をかける少女』で声優を行い、2010年には、実写版『時をかける少女』の主演を演じています。2006年「アイランド タイムズ」で映画デビューをしており、テレビドラマや映画で活躍をしています。個人的にはこの独特な声質がツボではあり、女性らしさがあるものの、どこか芯のある感じが良いです。

・原作は佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演した同名舞台劇です。

・物語は、架空の売春島で暮らす人々の物語で、置屋「かげろう」を営む真柴家の長男と次男と長女とその周辺の人を中心したストーリーです。

・色々とモヤモヤするところはありますが、なかなか重たい内容の映画です。

仲里依紗のよっぱらいの演技はうまいとは言い難いです。

佐藤二朗が普段のテレビ番組の雰囲気と違い、かなりヒドイ感じの役を演じていますが、それはそれで良いのかもしれません。

・中盤で佐藤二朗山田孝之の対話シーンがあります。2人だけの対話となりますが、なんというか、独特な空気感があり、なんとなく凄みのない中で、凄みを感じます。

・言っていることが伝わらないと思いますが、佐藤二朗の独特の存在感がそうしているのかもしれません。

・家族と家族ではない人の同居生活を描いているのですが、その内容としての束縛感を感じてしまい、感情の拠り所を探すのが大変な作品でもあります。

・むしろ、感情移入できる登場人物はいないといってよいので、山田孝之仲里依紗佐藤二朗をみる映画と考えるのが良いです。

・万人にはおすすめできないのですが、佐藤二朗のちょっと違う一面が観られる映画です。

 

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【日本映画】「孤狼の血 LEVEL2〔2021〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】白石和彌
【原作】柚月裕子
【出演】松坂桃李鈴木亮平村上虹郎西野七瀬音尾琢真早乙女太一/渋川清彦/毎熊克哉/筧美和子/青柳翔/斎藤工中村梅雀滝藤賢一矢島健一三宅弘城宮崎美子寺島進宇梶剛士/かたせ梨乃/中村獅童吉田鋼太郎
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】主人公 日岡は、暴力団組織を取り締まる捜査を行う刑事。3年前に先輩の伝説のマル暴刑事 大上とともに捜査をしたものの、抗争に巻き込まれて殺害された先輩の意思を継ぎ、暴力団と対立していく。

 

 

 

 

白石和彌監督は、助監督経験を経て、「ロストパラダイスイントーキョー」で長編デビューをし、その後、良作を作り続けている監督で、個人的に好きな監督の1人です。

松坂桃李は、2008年にオーディションでグランプリを受賞し、『FINEBOYS』専属モデルで芸能活動、その後、2009年『侍戦隊シンケンジャー』でテレビドラマ初主演をし、多数のテレビや映画に出演しています。

鈴木亮平は、大学で演劇サークルに入り、そこで役者の道を進むことを決断します。2006年『レガッタ〜君といた永遠〜』で俳優デビューをし、2007年『椿三十郎』で映画初出演をしています。その後、2014年のNHK朝の連続テレビ小説花子とアン』でヒロインの相手役を務め、2018年には、第57回NHK大河ドラマ西郷どん』で大河ドラマ初出演にして初主演をしています。テレビや映画で活躍をし、存在感のある演技に定評があります。

村上虹郎は、父 村上淳、母 UAを持ち、2014年『2つ目の窓』で映画初出演で主演をしています。2015年『天使のナイフ』でテレビドラマ初主演をし、テレビや映画で活躍している俳優です。

・原作は、柚月裕子の小説となっており、本作は、映画用の完全オリジナルストーリーとなっています。

・物語は、広島の架空の都市で、警察とヤクザの争いを描いた作品で、本作は、前作から3年後の世界となっています。

・前作では、役所広司演じる伝説の刑事 大上のインパクトが非常に強いながら、その影で徐々に成長してきた日岡が主人公となっています。

・やはり、広島弁を使いながら、ヤクザの抗争を取り仕切る刑事という役どころは、前作の印象とは違い、凄みが効いていて大上を彷彿とします。

・序盤は、前作から数年経過後の尾谷組と加古村組の抗争終結後の残党が再度、抗争を始めようとしています。

・そこで関係してくるのは、今回の中心人物となる鈴木亮平が演じる上林となります。

・各派閥の関係性を理解するには、前作「孤狼の血」を観ておくほうが絶対に良いです。

・なお、前作の主役は、役所広司演じる大上刑事であってよいと思いますが、本作は、ほぼ群像劇的なところでもあります。

・「写ルンです」を使っての写真撮影を行っているところで、時代感を感じます。このあたりの時代考証もあり、本作は、1991年頃の物語設定となっています。

・上林の非情っぷりが半端ないシーンが多いのですが、本作は、このようなバイオレンスというよりも、暴力団を抑えるために、刑事が奔走するところが魅力だったように思います。少なくとも、前作では、大上がその役回りとなり、物語を引っ張っていましたが、本作では、もう大上はいません。

・「わしゃ、はなから兄貴と取引するつもりはにゃあで」

・「人間の生命ってすごいもんやのう」

鈴木亮平演じる上林は相当な極悪っぷりでもあり、容赦ない感じはあります。

・が、中盤で、チンタが追われるシーンでは、上林がこうなった理由もわからなくはないです。いや、多分この悲しみは伝わらないのかもしれませんが、上林自身がねじ曲がってしまったことについては、それぞれに理由はあります。

日岡の痩せこけた感じや強引なところは、前作の大上の印象はありますが、線の細さも感じます。

・「黙って座っとけよ」

滝藤賢一の眼力がスゴいです。

・「わしら、相棒じゃないの」

・前作の「孤狼の血」から継続したストーリーとなりますが、ある程度の登場人物が継続しているだけで、本編だけでも、楽しめないことはないです。ただし、やはり、「仁義なき戦い」のアンサー的な本作を考えると、順を追って理解していくほうがよいです。

・どうしても前作と比較してしまうところがありますが、どちらかといえば、今回は、暴力団側の事情が多く描かれ、警察側は、完全に犬のような感じがあります。

・決して駄作ではないのですが、今回はエンタティメントに媚びてしまった印象もあり、前作の孤高さが、薄れてしまったようにも思います。

・さらなる続編もあり得るのかもしれませんが、「アウトレイジ」のようにトーンダウンしていくのであれば、スパッと完結で良いのかもしれません。

 

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【日本映画】「キャラクター〔2021〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】永井聡 
【原作】長崎尚志(リチャード・ウー)
【出演】菅田将暉Fukase高畑充希中村獅童小栗旬中尾明慶松田洋治宮崎吐夢岡部たかし橋爪淳
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 山城圭吾は、漫画家としての夢を持つアシスタント。ある日、一家殺人の犯人と現場を目撃していまう。警察の取り調べに対し、「犯人の顔を見ていない」としながらも、その犯人を模した漫画「34」を執筆し、ヒット漫画となる。しかし、その中で、漫画の内容を模した事件が発生し始める。

 

 

キャラクター

キャラクター

 

 

永井聡監督は、CMを始めとした映像作品を手掛け、2005年「いぬのえいが」で長編映画監督デビューをしています。「帝一の國」「恋は雨上がりのように」など監督しています。

菅田将暉は、モデルのオーディションで選ばれた後、2009年「仮面ライダーW」で、初出演初主演をしています。その後は多くの話題作に出演しています。

Fukaseは、ADHDなど精神的な病を持ちながらも、音楽活動を始め、その経験の終わりとして「SEKAI NO OWARI」として活動をしています。2006年にはその基盤となった『club EARTH』を設立し、2010年にインディーズデビューをし、2011年にはメジャーデビューをしています。2021年「キャラクター」で映画初出演をし、俳優活動もしています。

高畑充希は、幼いころから役者に興味を持ち、2005年『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバック part2 〜屋上の天使』のオーディションに合格し、女優デビュー、その後2016年朝の連続テレビ小説とと姉ちゃん」で主演を演じ、安定した人気のある女優です。

・原作は、長崎尚志(リチャード・ウー)で、「MASTERキートン」「MONSTER」「20世紀少年/21世紀少年」などの原作に関わっています。

・物語は、売れない漫画家の卵が、ある日、殺人事件の現場と犯人をみたことで、そのことを漫画としてヒット作を書き上げるが、その漫画の内容を模した事件が発生し始めるストーリーです。

・序盤は、主人公の日常が描かれ、漫画アシスタントとして、日々絵を書いているが、その絵を書くことの工夫などが描かれます。

・本作は、原作が「MASTERキートン」「MONSTER」「20世紀少年/21世紀少年」を手掛けた長崎尚志なので、妙なサスペンス感があります。

・序盤からのストーリーの風呂敷の広げ方は、なかなか物語に引き込ませやすい内容で、殺人鬼としての両角の独特な雰囲気も良いのかもしれません。

・異常な事件が何度か発生していきます。主人公 山城と殺人鬼 両角のストーリーと言うよりも、その周辺の警察関係者の話も描かれていきます。

・伏線の張り方も、要所要所でポイントよく張られていくので、理解しやすい内容となります。

・問題は、伏線や異常性を描きながらも、肝心な中心になる動機やメッセージ的なものがあまり感じられず、面白いのではありますが、謎に感じる要素には、ほぼ「観ている側に委ねる」的な手法なので、読んでいて楽しいのですが、読んだあとに内容を忘れてしまうという、長崎尚志の典型的な描き方な感じがします。

・確かに面白いのですが、これと言って感想が出ないというのも珍しいなぁとも思う作品であり、それが、本作の言葉にしづらい魅力なのかもしれません。

 

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【日本映画】「ドロステのはてで僕ら〔2020〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】山口淳太
【出演】土佐和成/朝倉あき/藤谷理子/石田剛太/酒井善史/角田貴志/中川晴樹/永野宗典本多力
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】主人公 カトウは、カフェの店長をしている青年。カフェの2階に住んでいるカトウは自宅のパソコンとカフェのモニタが2分の先の世界が見えるという不思議な現象に遭遇する。

 

 

ドロステのはてで僕ら

ドロステのはてで僕ら

  • 山口淳太
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

・山口淳太監督は、2004年にヨーロッパ企画に参加し、ミュージックビデオやドラマの監督を務めています。2020年「警視庁捜査資料管理室スペシャル~明石幸男、最後の3日間~」で監督を務めています。

・土佐和成は、2004年にヨーロッパ企画に参加ししています。2006年「安楽椅子探偵 ON AIR」でテレビ出演をし、2009年「曲がれ!スプーン」で映画初出演をしています。

・物語は、自宅とカフェのモニターに2分の時差が起こり、そのことで未来を知ることになったため、その現象からトラブルに巻き込まれていくストーリーです。

・序盤は、自宅のiMacとカフェのモニターの画面ないで2分の違いが起こっていることに気がつき、2分先の未来の自分から2分後に起こることを教えてもらうことで、未来を覗き見ることになります。

・徐々にキャラクタが増えてくることになりますが、しっかりと情報が整理されているのでキャラクターが増えてもある程度内容は理解できます。

・感情移入することになる主人公のカトウが中心となり物語が進み、このために多数の登場人物もわかりやすくなっています。

・ちょっと整理しないと難しい感じもする設定ですが、周囲のキャラクターがしっかりと説明してくれるので、このあたりの作り方は、丁寧です。

・なんとなく「サマータイムマシンブルース」のような印象もあり、観ていて楽しいところはあります。

 

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・物語としてはシチュエーション・コメディではありますが、撮影方法が特殊であり、ほぼワンカットにみえるような撮影がされています。

・主人公が多少前向きではない点で、ちょっと他のキャラクターのノリと乖離してしまうところがあり、このあたりは残念です。

・ドロステ効果とは、イメージの中にそのイメージと同じイメージがあり、それが永久に続いていくようなことであります。

・鏡を2枚向かい合わせに置くことで、お互いのの見え方が永久に続いていく効果がそれとなります。

・ビデオ撮影をした映像を流しているモニターを撮影し、その撮影した映像をさらに、モニターで映像しながら、その状態を録画するというようなことで、ドロステ効果を作り上げることができます。

・終盤の展開まで、過去のやってきた伏線がしっかりと踏まえられており、撮影の際の時間軸がほぼ説得力のあるように見えるところは、本作のキーとなるところかと思います。

・「カメラを止めるな」と似たような撮影トリックがあり、そのトリックのアイデアで描いていく作品ではあるので、初見は楽しめるのですが、2回目以降の鑑賞は確認作業とはなります。

・ただし、その確認作業もしっかり整合性があるので、楽しめる点ではあります。

・一番気になるのが、電源ケーブルではありますが、そもそも、そこに現実感を考えてしまうと、本作が楽しめなくなるので、そこは、考えないほうが良いです。

 

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【日本映画】「ポエトリーエンジェル〔2017〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】飯塚俊光 
【出演】岡山天音/武田玲奈/鶴見辰吾/美保純/角田晃広山田真歩/芹澤興人/山﨑賢人/下條アトム/小川あん/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 玉置勤は妄想癖がある梅農家の青年。ある日、声と言葉のスポーツ「詩のボクシング」を知り、その活動に参加する。

 

 

ポエトリーエンジェル

ポエトリーエンジェル

  • 飯塚俊光
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

・飯塚俊光監督は、2012年に伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞に脚本を応募し大賞を受賞し、2013年『独裁者、古賀。』で評価を得て、2015年に劇場公開がされています。2017年「ポエトリーエンジェル」で長編映画監督デビューをし、活動の幅を広げている監督です。

岡山天音は、2009年に芸能界入りをし、テレビや映画に出演するようになります。2017年『ポエトリーエンジェル』で主演をし、第32回高崎映画祭 最優秀新人男優賞を受賞しています。

・武田玲奈は、2013年オーディションに合格し、popteenのモデルとして活動を始め、2015年「暗殺教室」で映画デビューをしています。モデルや俳優としてキャリアを重ねている女優です。

・物語は、妄想癖のある農家の青年で、ある日、「詩のボクシング」のことを知り、その活動に参加する。

・主役の岡山天音は、こういう役にハマり役なところもあり農家に青年というところと、ちょっと内向的というところは観ている人に共感を得やすいのかもしれません。

・主人公視点でもありますが、「詩のボクシング」という場所を通じて、さまざまな人の視点もみられます。

・本作は2017年の作品でもあり、その後2020年では、躍るということで、村おこしをする「踊ってミタ」という作品もあります。

 

 

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・共に武田玲奈が出演しており、岡山天音と武田玲奈のそれぞれの存在感はこの時点で芽生えているとも思えます。

・「詩のボクシング」ということで、言葉による問いかけというか、自己主張というところでもあり、詩の発表をしているところでは、それぞれのキャラクターの持ち味で成り立っているところでもあります。

・途中から浪曲のように変わっていく詩の朗読になるのはちょっと面白いです。

・内容によっては詩とは言えないような気もしますが、結局のところ伝えたいことが伝われば良いのかと思います。

岡山天音と武田玲奈の好演もありますが、そのほかのキャラクターも魅力があり、地味な展開でもありますが、「魂の叫び」という垂れ幕があるように、訴えかけてくるものがあります。

 

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【日本映画】「男はつらいよ お帰り 寅さん 〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】山田洋次
【出演】渥美清倍賞千恵子吉岡秀隆後藤久美子前田吟池脇千鶴夏木マリ浅丘ルリ子
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】諏訪満男は、妻の七回忌法要があり、柴又の「くるまや」を訪れる。作家として仕事もしている中、満男はサイン会で、初恋の人、及川泉と出会う。そこで、懐かしい人や寅さんのことを回顧する。

 

 

 

 

山田洋次監督は、助監督経験を経て、1961年『二階の他人』で映画デビューをしています。1968年テレビドラマでの「男はつらいよ」を制作し、ヒットしたことで、映画で『男はつらいよ』シリーズを開始します。同シリーズは、ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズとしてギネス記録が認定されています。その他に「幸福の黄色いハンカチ 」「学校」「武士の一分 」「東京家族 」「小さいおうち 」「家族はつらいよ 」と精力的な活動をしており、90歳という高齢でも映画製作を続けている巨匠です。

渥美清は、知り合いの手伝いとして劇団に入り、喜劇役者としての道を進みます。テレビドラマや映画で活躍し、1958年『おトラさん大繁盛』で映画デビューをしています。1968年「男はつらいよ」のテレビドラマがきっかけで、「男はつらいよ」の映画出演をし、以降48作の作品に出演しています。

・映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品

・物語は、寅さんの義理の妹のさくらと、その息子 諏訪満男を中心として、寅さんやその他の人々を懐かしみ、寅さんを振り返るストーリーとなっています。

・本作は、『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来22年ぶりの完全新作となります。

・また、全シリーズの中で唯一エンドロールがある作品となっています。

・『男はつらいよ』は切りのいい50作完結を構想されており、制作50周年記念としての50作となり、男はつらいよの総まとめと考えて良いです。

・序盤は、満男の悪夢から始まり、後藤久美子が頑なに芸能活動をしていませんでしたが、本作で、映画出演をしています。

・オープニングはいつもながらの寅さんのテーマですが、妙に声が違うなぁと思ったら、桑田佳祐の歌と語りになっています。渥美清ではありません。

・そういう意味では、本作は、業界ファン映画とも言えます。

・「くるまや」の店舗は新しくカフェになっており、部屋の中の演出は、昔の寅さんとさほど変わりません。低視点のカメラでもあり、妙にセット感をわざと演出しているしていますが、昔の映像を回想として使用しており、名シーンをしっかりと演出しています。

・特に1作目のさくらの物語は、もう一度1作目を観たくなるようなところはあります。

渥美清の演技は、むしろキャラクター性が先行しているところもあり、上手いのか下手なのかわからないのですが、このキャラクター性はとんでもなく強烈には思います。

・「おじさんに有り余るもの、それは暇だよ」

・要所要所に過去シーンが挿入されるのですが、映像的に本当に寄せ集め作品に見えないようになっています。

・及川泉役として、後藤久美子が出演をしていますが、実際と同じように、ヨーロッパで生活をしているという設定でもあります。

柴又駅のシーンでは、やはり変わらない風景というところもあり、この柴又という土地の哀愁はあります。

・書店のシーンで買い物かごという設定がとても異様に思います。本屋で買い物かごを使って買うということは流石にないんじゃないかなぁと思います。この本屋レアですよね。

・寅さんというよりも、やはりシリーズ末期の満男を中心に描いており、シリーズ42作から登場している及川泉と諏訪満男の思い出も描きつつ、寅さんを振り返る構成となっています。

・この50作目は作るべきして作られた作品でもあり、中心人物でもある寅さんの不在感はありますが、その点については、生死は特に触れられていません。

・しかし、CGで無理に登場させるよりも、このくらいの演出が良かったのかもしれません。

・50作も続いたシリーズではありますが、1作でも観たことがあるひとであれば、鑑賞して感慨にふけるのも良いかもしれません。

・ちなみに、最後にきちんと渥美清版での歌が聞けますが、やはり、桑田佳祐といえど、序盤の歌はさすがにないなぁと思います。(※筆者は桑田佳祐ファンではあります。)

 

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