ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

様々な作品・商品をカジョウ書き(箇条書き)にて紹介します。

【iTunes Store】「恋はデジャ・ブ (字幕版)(1993)」Essentials

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【監督】 ハロルド・ライミス
【出演】ビル・マーレイ/アンディ・マクダウェル/

【あらすじ】高慢で自己中心的なTVの人気予報官フィルは、“聖燭節”の取材のためペンシルバニア州パンクスタウニーを訪れる。無事に取材を済ませたフィルであったが、吹雪が町を直撃し、足止めを喰ってしまう。しかし、その翌朝フィルが目覚めてみると昨日と同じ“聖燭節”のお祭が行われ、その翌日も・・・・・・。

 

 

恋はデジャ・ブ (字幕版)

恋はデジャ・ブ (字幕版)

  • Harold Ramis
  • コメディ
  • ¥815

 

 

 

・iTunes Storeの期間限定の価格のおすすめムービーです。

・「Essentials」として選ばれています。

・期間限定価格なので、期間後は通常価格になります。

・期間中は、407円でレンタルできます。

・期間中は、815円で購入ができます。

・限定価格期間は、記載されていないので、予告なく終了する場合があります。

・レンタルしてから30日間視聴を開始できます。視聴後は48時間以内に視聴する必要があります。

 

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【日本映画】「紙の月〔2014〕」ってなんだ?

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【監督】吉田大八
【原作】角田光代
【出演】宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/田辺誠一/小林聡美/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】1994年のバブル崩壊直後、主人公 梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの営業をしていたが、年下の大学生 光太と出会い、関係を深めていく。はじめは1万円を借りたつもりだったが、徐々に銀行のお金に手を出してしまう。

 

 

紙の月

紙の月

  • 吉田大八
  • ドラマ
  • ¥2037

 

 

・吉田大八監督は、CM制作会社でテレビCMを数多く手掛けたあと、プロモーションビデオ等映像分野の幅を広げ、2007年「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」で長編映画監督デビューをしています。2013年「桐島、部活やめるってよ」では、数多くの映画賞で称賛され、第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を始め各賞を受賞しています。

・宮沢りえは、11歳でモデルデビューをし、徐々に人気を得て、ドラマや映画で活躍をし、18歳のときに発売した写真集「Santa Fe」でも話題となりますが、婚約問題や母親との関係、マスコミのバッシングなどから活動休止となるも、2002年『たそがれ清兵衛』で落ち着いた演技をみせ、本格女優として活躍をしています。

・本作では、第27回東京国際映画祭・最優秀女優賞を受賞しています。

・池松壮亮は、「ラストサムライ」での出演から、子役として活躍し、現在では多数の作品で印象的な演技で定評のある役者です。

・物語は、バブル崩壊直後の1994年を舞台に平凡な主婦による巨額横領事件を描いた作品です。

・銀行員として勤務する主人公が描かれ、外回りの営業として資産家の家を周り、真面目で丁寧な仕事をしている姿が描かれていきます。

・何も不自由が無いように見えながらも、どこか生気が抜けたような宮沢りえが印象的で、序盤のこの印象があるからこそ、徐々に変わっていく様がわかりやすくなっています。

・銀行での仕事風景では同僚や上司の存在で、お金の魔力で正しい判断を失いそうになる布石もあり、大島優子の存在は意外とキーポイントにもなります。

・池松壮亮が登場してから、グッと物語が面白くなり、濡れ場男優とも称されるごとく、本作でもしっかりとそういうシーンがあります。

・平穏で安泰な私生活にちょっとした誘惑から不倫が始まりますが、この衝動を抑えながらも止められなくなってくるところは巧いです。

・電車のホームに降りてくる階段に見える足という見せ方が絶妙です。

・自分自身に投資することで、魅力を兼ね備えていくところは、序盤の生気を失っているところからの反動もありわかりやすく道を外れていくキッカケがわかります。

・この主人公視点の流れが丁寧なところがあるため、徐々に踏み外していく流れにも自然に失敗していくリアル感があります。

・結局、公文書偽造についてはもう罪の意識が薄くなっているところで歯止めが効いていないという点も、家庭の状況と仕事の関係で陥るべきな流れで、テンポ良く踏み外していきます。

・悪事を働くことの意識というのは、多くの人には良心が歯止めになり、まさかこうなるとはという無自覚な行動というのは、本作の主人公に関わらず、誰しもが陥ってしまう闇は一寸先にあるように思えます。

・崩れ去ってしまった信頼と自分の行為を後から修正することは至難の技であることも痛感でき、たしかに、光太のクズさ加減はヒドイのですが、その布石はしっかりとあったために、自業自得的な感じはします。

・使用しているパソコンは、Macintoshを使用しており、1994年当時に販売していた一体型の機種Performaを使用しています。チラシの制作ソフトは、クラリスワークスなのかと思われます。

・後半も、再びまるで心身消失してしまったかのようなところがあり、ラストの流れまで、破綻した一人の人生というところが本作のメッセージでもあります。

・因果応報とならない締め括りな気もしますが、この後の梨花の生き方がどうなったを考えるといたたまれなくなります。

・クライムドラマとなる作品ですが、主人公自体の意思が空虚なところもあり、そのためについ感情移入してしまいそうなところもあります。

・良心と悪意の二面性が描かれた作品であり、生き方の模範とはなりませんが、映画としては良作になります。

 

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紙の月

紙の月

  • 発売日: 2015/06/02
  • メディア: Prime Video
 

 

 

紙の月 DVD スタンダード・エディション

紙の月 DVD スタンダード・エディション

  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: DVD
 

 

 

紙の月 (ハルキ文庫)

紙の月 (ハルキ文庫)

  • 作者:角田光代
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: Kindle版
 

 

 

紙の月 [DVD]

紙の月 [DVD]

  • 発売日: 2014/10/24
  • メディア: DVD
 

 

【日本映画】「淵に立つ〔2016〕」ってなんだ?

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【監督】深田晃司
【出演】浅野忠信/筒井真理子/古舘寛治/太賀/
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】町工場を営む鈴岡利雄は、妻 鈴岡章江と娘 鈴岡蛍の3人で穏やかに生活をしていたが、古い友人の八坂草太郎が現れ、住み込みをしながら工場の仕事を手伝う様になる。八坂は過去に秘密があり、そのことで徐々に鈴岡家に不穏な空気が漂い始める。

 

 

淵に立つ

淵に立つ

  • 深田晃司
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

・深田晃司監督は、映画美学校で、2004年『椅子』を長編自主映画として初監督をし、その後、2005年に平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部に入団し、映画祭を青年団俳優とともに企画開催しています。『ほとりの朔子』『さようなら』とさまざまな作品で評価され、特に2016年『淵に立つ』では、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞しています。

・浅野忠信は、オーディションに合格し、1988年『3年B組金八先生III』で俳優デビューをしています。1990年『バタアシ金魚』で映画初出演をし、映画制作の現場を見て、映画での仕事にこだわりを持ち、様々な監督作に出演しています。その後、数多くの映画に出演しており、高い評価を得ている個性派俳優です。

・筒井真理子は、大学在学中に第三舞台の公演に感銘を受け、第三舞台に入団し、多くの作品に出演しています。2016年『淵に立つ』で、多くの映画祭で賞を受賞し、映画やドラマなど多くの作品で活躍する女優です。

・第69回カンヌ国際映画祭にて、「ある視点」部門の審査員賞を受賞しています。

・物語は、鈴岡家に居候をしながら住み込みで仕事を手伝う八坂が、とある秘密のために、一家は徐々に崩壊していく物語です。

・序盤は、鈴岡家の生活が描かれますが、無口な父親と敬虔なクリスチャンの妻との生活でちょっと異様ながらも、それほど不思議でもないようなちょっと違和感は残す感じの演出で描かれます。

・普通といえば、普通ですが、やはり何か少しだけ異様な雰囲気をもつ一家の中に突然、八坂が現れ、住み込みで仕事をするようになります。

・八坂は、過去に殺人を犯しており、出所してきたことで、昔の知人を頼って、鈴岡家に来ますが、この殺人については、詳しくは語られないながらも、本作の根底に染み付いたかのように描かれていきます。

・白シャツに黒いスラックスという服装をしており、背筋を伸ばしてキチッとしたような言動の八坂ですが、開始40分ほどで徐々に八坂の裏の部分が見えてきます。

・八坂が異様に映るところは、歩き方や言葉遣いによるところもあり、また、脇を締めていないところがあり、暗喩を込めた言動が込められています。脇を締めていないということで、なにか一物を隠し持っているというような空気感を漂わせているところでもあります。

・白いつなぎの下に来ている赤いシャツは、その暗示を示していると言っても間違いではなく、この色使いによる暗喩は本作では多くに使われています。

・娘の発表会の衣装の赤にもその意図が込められており、殉教者という暗喩があると思われます。

・主人公を誰に置くかというところは意外と難しく、登場する鈴岡家の3人と八坂というところが主人公とも言えますが、いずれも感情移入を拒むような印象があります。

・また、前半と後半では物語の雰囲気と構成も微妙な変化があり、川辺に寝そべっている4人の人物にも、対比がされています。ここにも暗喩があり、詳しくは描かれないながらも、意味合いを残すような演出がされています。

・八坂は、過去の殺人の共犯者としての利雄をゆするような形で、鈴岡家に深い闇を落として行きますが、そこにも暗喩や幻影のようなものがあり、特に、白いシーツの奥に現れる八坂には、ある種ホラー映画以上の恐怖感があります。

・オルガンを教える八坂の人物像は深く描かれないながらも、これも深読みできるところがあり、もともとは、キリスト教信者であったような描き方だったのかと思われます。

・同じく、過去の殺人自体も多くは語られないために、実際にどのように利雄が関わったのかが描かれておらず、実際には八坂は無罪だったということも匂わせる感じもします。

・というように、多くがモヤッとした設定で描かれていながらも、暗喩が込められているために、スッキリと内容が見えてくるような内容となっているために、この映画の伝えたいイメージが明確になっているような印象があります。

・難易度としては高い作品ではありますが、多少読解力は必要となり、難解な作品ではありますが、非常に良くできている作品です。

・公園から海辺と変わるところも、その淵というところでは、生と死の縁というところかもしれません。

・「淵に立つ」という題名がまさしく暗喩であり、いろいろな捉え方ができるところもあります。

・ラストシーンでは、利雄が人命救助を行っているところになりますが、最後に八坂が登場してからのシーンの繋がりが、不条理な印象もありながらも、意味深なところが多くなっています。

・「人命救助を行った順番はどういう順番だったか?」

・「なぜ、孝司も倒れていたのか?」

・このあたりを見ていくと、本作の主人公が誰であるかも、モヤッとした中で、スッと浮かび上がってくるような感じもあり、この直接的でなく、観る側に判断を委ねるところは興味深いところがあります。

・明確に描かれていないところは多いですが、しっかりと筋道とメッセージは残されており、明確な意図が隠されながら描かれている作品ではありますので、注意深く観ることで本作の主題がわかるかと思います。

・難解な作品ではありますが、良作とも言える作品ではあります。

 

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淵に立つ

淵に立つ

  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Prime Video
 

 

 

淵に立つ(通常版)[DVD]

淵に立つ(通常版)[DVD]

  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: DVD
 

 

 

淵に立つ(豪華版)[Blu-ray]

淵に立つ(豪華版)[Blu-ray]

  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

淵に立つ(通常版)[Blu-ray]

淵に立つ(通常版)[Blu-ray]

  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

私の男

私の男

  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: Prime Video
 

 

【今週公開の新作映画】「ルクス・エテルナ 永遠の光〔2020〕」が気になる。

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【監督】ギャスパー・ノエ
【出演】シャルロット・ゲンズブール/ベアトリス・ダル/アビー・リー・カーショウ/クララ3000/クロード・ガジャン・マウル/フェリックス・マリトー/フレッド・カンビエ/

 

【あらすじ】魔女狩りを描いた映画の撮影現場での、女優と監督とプロデューサーのそれぞれの思惑の末にカオス化していく現場を描いた作品。

 

luxaeterna.jp

 

・ギャスパー・ノエ監督は、1985年短編映画『Tintarella di luna』で監督デビューをし、1991年『カルネ』でカンヌ国際映画祭の批評家週間賞を受賞し、一躍有名となります。その後、観客を挑発するような問題作を数々と作るフランス映画界の鬼才と呼ばれています。

・シャルロット・ゲンズブールは、父親は歌手・音楽プロデューサーのセルジュ・ゲンズブール、母親は女優のジェーン・バーキンという家系に生まれており、1984年『残火』で映画デビューをしています。その後、1986年『なまいきシャルロット』で評価され、その後も『小さな泥棒』『ブッシュ・ド・ノエル』などで様々な映画賞を受賞しております。2009年『アンチクライスト』で第62回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しています。

・ベアトリス・ダルは、モデルとして活躍していましたが、1986年『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』で映画初主演にして、衝撃的な演技で称賛され、女優としてデビューしています。その後、多数の映画に出演しています。

・本作は、「様々な個性の複雑性を強調しながら、サンローランを想起させるアーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトのアートプロジェクト「SELF」の第4弾となります。

・なお、第5弾には「ウォン・カーウァイ監督」が起用されているようです。

・2019年カンヌ国際映画祭ではミッドナイトスクリーニング部門で上映されています。

・物語は、魔女狩り映画の撮影現場を描いた劇中劇型の物語です。

・とはいえ、監督がギャスパー・ノエだけあって、一筋縄ではいかないところはあるかと思います。

・予告編でも、目に刺激を受けてしまうような強烈なインパクトの内容になっていますが、これもギャスパー・ノエ節です。

・シャルロット・ゲンズブールとベアトリス・ダルという2人の女優を始めトップモデルらも出演しています。

・非常に精神的に何かの傷跡を残しそうな作品かと思いますが、それも、ギャスパー・ノエ節ではあるので、気になる映画です。

 

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【洋画】「世界の涯ての鼓動 〔2019〕」ってなんだ?

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【監督】ヴィム・ヴェンダース
【出演】アリシア・ヴィキャンデル/ジェームズ・マカヴォイ/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】フランス・ノルマンディーの海辺に佇むホテルで、1組の男女・ジェームズとダニーが出会い、そこでお互い運命の出会いとなるが、5日後に2人はそれぞれ、ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務とグリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査に向かう。

 

 

世界の涯ての鼓動 (字幕版)

世界の涯ての鼓動 (字幕版)

  • Wim Wenders
  • ロマンス
  • ¥2037

 

 

・ヴィム・ヴェンダース監督は、大学で、医学と哲学を学びながらも、画家を志すも入試に失敗し、その後彫刻を学びながら、映画批評を執筆した後、1967年に映画監督として活動を開始します。1970年『都市の夏』で初の長編作品を監督し、その後、1972年『ゴールキーパーの不安』で、第32回ヴェネツィア国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞を受賞しています。「ロードムービー三部作」や、『パリ、テキサス』、『東京画』、『ベルリン・天使の詩』など、多くの作品で評価される映画監督です。

・アリシア・ヴィキャンデルは、9歳よりバレエ学校にてバレエの特訓を受け、バレエの道を志しますが、怪我によりその道を断念します。その後、2010年『ピュア 純潔』で長編映画デビューをし、映画賞を受賞しています。2015年『エクス・マキナ』で主演を演じ、多くの映画賞を受賞しています。

・ジェームズ・マカヴォイは、1995年『The Near Room』で映画デビューをし、2005年『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』で国際的に知られるようになり、『ラストキング・オブ・スコットランド』『つぐない』など多くの作品で活躍しています。

・物語は、ノルマンディーの海辺で出会った2人が恋に落ち、それから2人はそれぞれの仕事に向かうがそこでお互いに窮地に陥る出来事となるストーリーです。

・序盤で2人が恋に落ちていくところはスムーズでもあり、じっくりと描かれているところもあり、良い感じです。

・ノルマンディの海岸の大きな石や断崖のある情景や、荒れている波にはちょっと強い衝動を感じます。

・そこから、急に状況も変わるところもありますが、2人の状況の変貌っぷりには驚きますが、何度か時間軸は前後します。

・この反復がそれぞれのその後の状況を深いものにしていきますが、やはり、ジェームズの話が主となり、イスラム教徒との関係に危機感を感じます。

・捕まった経緯は詳しく明かされませんが、死の瀬戸際までに追い詰められるところには、やはり見ていて不安感を覚えます。

・「人は水でできている」

・最終的には救いのある展開となり、そのつながりに水という要素があります。

・ジェームズ・マカヴォイ自体の存在感が良く、「アトミック・ブロンド」でのパーシヴァルの演技も良かったために、本作でもその飄々としながらも、鋭いところを感じます。

・ラブストーリーというところでもありますが、その表裏一体的な本作の筋道を考えると、大事なことや人への深い感情は、その状況により、変わってくるところもあり、この距離感と極限的なところに本作の真髄があるように思います。

 

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世界の涯ての鼓動 [DVD]

世界の涯ての鼓動 [DVD]

  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: DVD
 

 

 

世界の涯ての鼓動(字幕版)

世界の涯ての鼓動(字幕版)

  • 発売日: 2020/01/25
  • メディア: Prime Video
 

 

 

世界の涯ての鼓動

世界の涯ての鼓動

 

 

【洋画】「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説〔1984〕」ってなんだ?

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【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【出演】ハリソン・フォード/ケイト・キャプショー/キー・ホイ・クァン/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】主人公は考古学者のインディ・ジョーンズ。1935年、上海のギャングとのトラブルで、歌手のウィリーと相棒のショーティとともに追ってから逃れるも、トラブル続きで、インドの小さな村にたどり着く。そこにはシヴァ・リンガという秘石が祀られていたが、その秘石が邪教集団に盗まれてしまう。

 

 

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 (字幕/吹替)

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 (字幕/吹替)

  • Steven Spielberg
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥1019

 

 

・スティーブン・スピルバーグ監督は、「激突」で映画監督デビューをして以来、エンタテイメントとドラマと幅広い作風で映画を制作しています。

・特にエンタテイメント性の高い作品を作ることが得意で、インディジョーンズやジョーズ等娯楽作品の完成度の高さには、匹敵する監督は居ないようにも思えます。

・ハリソン・フォードは、役者を志し、1966年に『現金作戦』で映画デビューをしています。その後も大工仕事との掛け持ちで俳優業を行い、1977年「スターウォーズ」のハンソロ役で絶大な人気を得ています。

・以降は、アクション映画からドラマまで、幅広い役柄をこなす俳優です。

・劇中の時系列は、前作『レイダース』の1年前に設定されていますので、実際には前作よりも古い話となります。

・オープニングではパラマウントのマジェスティック・マウンテンが出てくるロゴをうまく本編と組み合わせています。最近ではこのような手法は多く見られますが、当時は、こういう小粋な演出はなかなかありませんでした。

・序盤から続くアクションの連続は、前作レイダースにも増して、冒険活劇としての展開となっており、非常に素晴らしい展開となっています。

・序盤のギャングとの取引の決裂からの解毒剤と宝石の奪い合いでのピンチの連続の畳み掛け方は、「これぞ、アクション映画のピンチの連続」と言えるほど、テンポが良く、伏線も神がかったところがあります。

・上海から脱出後も、ピンチが訪れますが、毎度インディは安心しきったところからのピンチという隙のあるところが、むしろ魅力となっています。

・飛行機からの脱出はかなり無茶感もありますが、こういうギリギリ出来そうな無茶さがインディ・ジョーンズの魅力であり、この展開がまるで尻尾までアンコのある鯛焼きのように終盤までしっかりと詰まっています。

・物語の中心は、インドの村にたどり着き、シヴァ・リンガの石の話が出てきてから目的が明確になってきますが、インディ・ジョーンズ作品の中でも、この展開は珍しいところになり、序盤の展開とは全然異なる巻き込まれがたの展開となっています。

・登場観た時でも、この行き当たりばったり感はとてもすごい脚本かもしれません。

・それは行き当たりばったりながらも、明確な物語の流れがあり、何がどうなっているのかが見失ってしまうことがありません。

・コレは序盤での畳み掛けるような飛行機からの脱出劇までの展開が、ほとんど行き当たりばったりなところながらも、その世界観に引き込まれるようなインディの魅力があるからかもしれません。

・密教でもあるパンコット宮殿での物語が、コレまた謎と冒険という要素が込められており、そこで遭遇する危険な儀式や宗教的なところが興味深くなっているところでもあります。

・パンコット宮殿では、ゲテモノ料理が出てくるところも、インディ・ジョーンズの醍醐味でもあり、パンコット宮殿の説明のためにゲテモノや虫、邪教などなど、異教感や冒険感は充実しています。

・中盤からこのパンコット宮殿での物語となり、序盤の展開から考えると、想定の斜め上の展開となってくるところが本作の魅力です。

・いわゆる行き当たりばったりで行動してきたインディもここで目的が明確となってきますが、自らの意思というよりも、巻き込まれ型のシナリオ展開となります。

・インディ自身も窮地に陥ってしまうことになり、そのキーポイントとして助手のショーティが活躍するところも良い感じです。

・インディの復活のきっかけはショーティが作りますが、ここからの逆襲劇は、映画史上肩を並べる作品がないくらいに、畳み込みが素晴らしいです。

・アミューズメントパークを映画で作ろうとした視点もあるようで、この流れは何度観ても楽しめます。

・一番好きなところは、「ああ、みんなで帰ろう」というシーンの凛々しいインディのシーンで、カッコ良さと言い、ヒーロー像として抜群の演出でもあります。

・トロッコのシーンもこの時代ではCGはまだ多用されておらず、ミニチュアと特撮を利用したシーン構成であり、嘘満載ながらもリアリティをとても感じやすい展開となってきます。

・最終の吊り橋シーンでも、インディの判断力と勇気に手に汗握るところでもあります。まさしくアドベンチャー映画として結実しています。

・完璧なほどの大団円ともなり、ラストシーンでは感動すら覚えます。

・インディジョーンズというアドベンチャームービーの金字塔でもあり、これぞエンタテイメントと言える作品で、おすすめしないわけにはいかない傑作です。

 

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インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 (字幕版)

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 (字幕版)

  • 発売日: 2013/12/05
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

 

【日本映画】「Red〔2020〕」ってなんだ?

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【監督】三島有紀子
【出演】夏帆/柄本佑/間宮祥太朗/片岡礼子/酒向芳/山本郁子/浅野和之/余貴美子/妻夫木聡/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 村主塔子は、一流商社に務める夫と娘に恵まれ、何不自由のない生活をしていましたが、行き場のない思いを抱えていた。ある日、10年ぶりにかつての恋人 鞍田秋彦と出会い、気持ちを通わせていくが、彼にはある秘密があった。

 

 

Red

Red

  • 三島有紀子
  • ドラマ
  • ¥2037

 

 

・三島有紀子監督は、ドキュメンタリー作品を企画・監督をしており、 谷崎潤一郎原作の『刺青 匂ひ月のごとく』で監督デビューをしています。

・夏帆は、小学校の頃にスカウトされ、CMあまりデビューをし、その後テレビやドラマに出演をし、2007年『天然コケッコー』で演技が評価され、数々の作品に出演を重ねている女優です。

・柄本佑は、父親が柄本明でもあり、高校在学中に応募したオーディションに合格し、俳優活動を開始します。2003年「美しい夏キリシマ」で映画初出演にして初主演となり、数々の作品に出演しています。2018年『きみの鳥はうたえる』が評価され、第92回キネマ旬報ベスト・テンと第73回毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞しています。

・妻夫木聡は、高校生の頃からモデルなどで活躍し、1998年『すばらしい日々』でテレビドラマに初出演をし、2001年「ウォーターボーイズ」で映画初主演をしています。その後、映画とドラマに数多く出演し、2009年『天地人』でNHK大河ドラマの主演を演じています。主役から脇役までこなせる万能的で幅の広い俳優でもあります。

・物語は、結婚をし、子供もおり幸せな生活を送っていた主人公ではあったが、かつての恋人に再会をし、お互いに気持ちを通わせていくストーリーです。

・序盤は、塔子の家庭が描かれ、一戸建ての家で、旦那の親と同居している様子が描かれます。

・その後、塔子と秋彦が出会い、秋彦が塔子の言葉にならないような悩みを聞いていくうちに関係を深めていくことになりますが、秋彦自体にはあまり前向きになれない秘密があり、そのことが徐々にわかってきます。

・物語は、塔子の主観を中心に描かれていき、どことなく、満たされた日常のハズなのに、なにか物足りなさのある雰囲気がわかってきます。

・また、仕事場の同僚の小鷹からアプローチも受けますが、塔子自体の気持ちが秋彦に傾いていくところもあり、この部分は、あまり大きな要素ではありません。

・ただし、柄本佑演じる小鷹はやはりこういう、相手に興味を抱いていないようで、興味を持っている感じの人物はなかなか巧いところがあり、主役以上に魅力を感じてしまいます。

・夏帆自体に魅力があるかどうかは、個人の好みなのかもしれません。

・時間軸が多少前後するような展開でもありますが、さほど難しくはなく、塔子の視点で物語は描かれていきます。

・塔子と秋彦のラブシーンは描かれますが、意外と激しいながらも女性視点の印象で描かれていますので、全体像はあまり映さないラブシーンとなっています。

・夏帆の歯を食いしばるような表情が気になりますが、なかなか新鮮な感じも受けます。むしろ、肉体的な魅力を夏帆には感じないので、こういう描き方のほうが良かったのかと思います。

・また、秋彦演じる妻夫木聡は40歳となる年齢ですが、あまり年齢を感じさせないところがあります。

・秋彦にはとある事情があり、その部分に惹かれていくところもかと思いきや、意外とサラッとしているところもあり、物語の中心となっていかないところも良かったのかもしれません。

・意外と、恋愛物語から、難病ものに話がすり替わる作品をそういう方向に振り切らずに、しっかりと恋愛映画として留めたところは良かったのかもしれません。

・「じゃあさあ、お前なんで結婚したの?」

・結果的に不倫となる訳ですが、不倫が良いか悪いかは状況にもよるので、そのことが問題というよりも、人それぞれなところもあるので、その問題については、言及はしません。

・本作では、この主人公に深い感情移入を抱かなかったので、そういう感想になるのかもしれません。

・むしろ、同僚の柄本佑の言動があってこその本作だったのかもしれません。

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Red

Red

  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: Prime Video
 

 

 

Red Blu-ray

Red Blu-ray

  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

Red DVD

Red DVD

  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: DVD
 

 

 

悪人

悪人

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video