【監督】M・ナイト・シャマラン
【出演】ジェームズ・マカヴォイ/アニャ・テイラー=ジョイ/ベティ・バックリー/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ケイシーは、父親が亡くなり、叔父に引き取られるが、あまり良い生活をしているわけではなかった。ある日、クラスメイトのクレアとマルシアとショッピングに出かけた帰りに駐車場で誘拐されてしまう。犯人はケビンという名で3人を監禁するが、ケビンは23人の人格が共存している人物だった。
・M・ナイト・シャマラン監督は、幼少期に手にしたスーパー8カメラから、映画の世界にあこがれを持ち、スピルバーグ監督に憧れ、映画の世界に進みます。1992年『Praying with Anger』で映画監督を手掛け、1995年『翼のない天使』を手掛けてします。1999年『シックス・センス』で世界的にヒットとなり、ヒットメーカーとして数々の作品を手掛けています。
・ジェームズ・マカヴォイは、イギリスの俳優で、1995年『The Near Room』で映画デビューをしています。その後、『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』で有名となり、様々な作品で活躍しています。
・アニャ・テイラー=ジョイは、女優となるために、ロンドンからニューヨークに移住し、2014年「ヴァンパイア・アカデミー」で映画デビューをしています。その後、『スプリット』『ミスター・ガラス』と同じ配役で出演しています。
・物語は、誘拐され、監禁されてしまうが、その犯人は多重人格者であり、変わっていく人格に翻弄されながら、脱出を試みるストーリーです。
・序盤は、ショッピングモールらしき場所の駐車場から誘拐される経緯までが描かれますが、隣に乗った人物が全く知らない人物ともなると、恐怖感は感じます。
・そこからのタイトルバックとなりますが、ごく普通のヘルベチカのフォントの文字での見せ方と、断片的にアジトまで運ばれる流れには、恐怖感が募ります。
・女性3人と犯人1人という展開ですが、犯人には多重人格というところが徐々にわかり始めます。
・中盤から、多重人格者のケビンと精神科医の対話が始まります。
・24人のビリー・ミリガンのように多人数の人格があり、監禁されている状況があまり強く描かれないので、主体としては、ケビンの異常なところが印象に残ります。
・多重人格者ではありますが、サイコな印象だけが突出しているわけではないので、監禁されている切迫するような状況が薄く思います。
・「最後の最後のどんでん返し」というのは、シャマラン映画ではお家芸のような点ではありますが、
本作では、さほどどんでん返しなわけでもないです。
・エピローグでは、2000年「アンブレイカブル」の主人公 デヴィッドが登場しており、同じ世界観であることが示唆されています。その後の2019年「ミスター・ガラス」へとつながるストーリーとなっています。
・なもんで、16年も経過しての続編と言われてもモヤモヤしますが、とりあえず、完結編となる「ミスター・ガラス」は観たほうがよいのかと思いつつも、そもそも、「アンブレイカブル」を観ていないので、こちらを観てから「ミスター・ガラス」を観ようかと思います。