ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

様々な作品・商品をカジョウ書き(箇条書き)にて紹介します。

【アニメ】「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒〔2020〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】クリス・バトラー
【声優】ザック・ガリフィアナキス/ヒュー・ジャックマン/ゾーイ・サルダナ/スティーヴン・フライ/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 ライオネル卿は、神話と怪獣研究の第一人者として有名な人物。彼は、ミッシング・リンクとなる生物を見つけ、そのビッグフットと奇妙な関係を持ちながら、ビッグフットの仲間のいるヒマラヤまで冒険をする。

 

 

 

 

・クリス・バトラー監督は、イングランドのアニメーション監督で、2005年『ティム・バートンのコープスブライド』を始めとしたデザインや絵コンテを手掛けています。

・ヒュー・ジャックマンは、2000年『X-メン』で映画デビューをし、2017年『LOGAN/ローガン』までウルヴァリンを演じています。その他、2012年『レ・ミゼラブル』でゴールデン・グローブ賞を受賞しており、名実を兼ね備えた俳優です。

・第77回ゴールデングローブ賞でアニメ映画賞を受賞しています。

・2009年「コララインとボタンの魔女」でストップモーションアニメの制作会社として成功してきたスタジオライカの作品。

・物語は、ミッシングリンクとして謎の存在の生物を追いかける主人公と、イエティの出会いと、その仲間のもとに帰るストーリーです。

・ストップモーションアニメではありますが、かなりCGと見間違えるくらいのアニメーションです。

・物語自体は、冒険と友情ものでもあり、わかりやすさがありますが、多少思っていた内容とは異なる感じで、さほどワクワク感が高まらない感じのまま、物語が進んでいきます。

・ストップモーションアニメはたしかにすごいのですが、実は多少雑さがある方が親しみが持てるところがあります。

・「ウォレスとグルミット」も初期作品はアイデアと演出が見事ではありましたが、徐々にクレイアニメの質が向上する反面、物語的にさほど面白くないところもあり、映像の完成度と物語の完成度は必ずしも比例しない例となります。

・本作も、たしかにすごく手間暇がかかっているとは思うのですが、苦労と作品の評価はまた違うかなぁという印象を持ちます。

・決してだめな作品ではないのですが、技術に傾倒するだけでなく、しっかりと楽しめる作品となっていれば、もう少し印象が違っていたのかもしれません。

 

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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2021/04/23
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(字幕版)

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(字幕版)

  • 発売日: 2021/04/09
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 [DVD]
 

 

 

 

 

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 (Original Soundtrack)

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 (Original Soundtrack)

  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 

ドゥ・ディリー・ドゥ(ア・フレンド・ライク・ユー)

ドゥ・ディリー・ドゥ(ア・フレンド・ライク・ユー)

  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

【アニメ】「STAND BY ME ドラえもん2〔2020〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】山崎貴/八木竜一
【出演】水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ/木村昴/関智一/妻夫木聡/宮本信子/バカリズム/羽鳥慎一/
【個人的評価】★★☆☆☆

 

【あらすじ】主人公 のび太は、将来しずかちゃんと結婚をしますが、そのことで、のび太の過去や未来の姿を描いたドラえもんです。

 

 

STAND BY ME ドラえもん2 DVD(特典なし)

STAND BY ME ドラえもん2 DVD(特典なし)

  • 発売日: 2021/04/07
  • メディア: DVD
 

 

 

・山崎貴監督は、「スターウォーズ」「未知との遭遇」に影響を受け、映画でのミニチュア制作から、SFXやデジタル合成を担当するようになる。その後、2000年「ジュブナイル」で長編映画監督デビューをし、2005年「ALWAYS 三丁目の夕日」で高い評価を得ています。

・2014年「STAND BY ME ドラえもん」の続編となっています。

・「おばあちゃんのおもいで』「ぼくの生まれた日」「45年後…」「タマシイム・マシン」と「のび太の結婚前夜」の後日談となっています。

・物語は、前作の続編となっていますが、そもそも3DCGのドラえもんに違和感は感じつつも、これはこれで山崎貴監督テイストでもあり、過去作品からもわかるように、様々な作品で原作クラッシャー的な部分のあるので、モヤモヤするところはあります。

・中盤からオリジナリティを推し出したシナリオとなっていきますが、正直、何なんだろうと思うような展開です。

・本来、原作コミックの時点で名作でもあり、それをどのようにアニメ化するかとも言えますが、原作を知っている人からすれば、やはり原作の印象を無慈悲に崩されるのはどうなのかと思います。

・ドラえもん自体は、幼稚園から小学校までの学習雑誌で連載していたコミックではありますが、そのために対象年齢は自ずと見えるわけですが、前作同様、そういった視点ではないところに、モヤモヤもします。

・ドラえもんという素材を使ったリミックス映画とも思え、良し悪しに関してはかなり賛否が出ると思われます。

・それだけ格差がある点と、ストーリーとしては、ベタではあるという点で、かつ「僕の考えた最強のなんちゃら」が見え隠れする点もあり、直接的な表現が多いというところも含め、それが良い作用を示しているとは思えないところがあります。

・音楽がまた、妙にコミック的ではない使われ方をしているので、食材は良いのですが、どうもいろいろな味付けと調理法に勘違いがあるように思えます。

・決してダメな作品ではありませんが、観る人によって、妙な違和感を感じてしまう作品かと思う奇作とも言えます。

 

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STAND BY ME ドラえもん 2 ORIGINAL SOUNDTRACK

STAND BY ME ドラえもん 2 ORIGINAL SOUNDTRACK

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アニメ】「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 0706版〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【総監督】庵野秀明
【監督】鶴巻和哉/中山勝一/前田真宏/
【出演】三石琴乃/坂本真綾/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】世界規模の大災害が起こったと言われる「セカンドインパクト」以後の世界。ネルフに対抗する組織ヴィレが、フランス パリを舞台に、ユーロネルフ第1号封印柱復元オペの作業が開始される。

 

www.evangelion.co.jp

 

・庵野秀明総監督は、幼い頃よりアニメや特撮に興味を持ち高校生では美術部長を務め圧倒的な画力があったそうです。大阪芸術大学映像計画学科でアニメの世界に触れ、自主制作映画を作っています。そのスタッフは後にガイナックスの主要メンバーとなっています。様々な劇場アニメの作画に携わり、『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンの担当をしています。1988年『トップをねらえ!』で商業映画初監督をし、1997年には「新世紀エヴァンゲリオン」で社会現象にもなる作品を作り出しています。実写作品も制作しており、非常にこだわりの高い監督です。

・本作は、2007年より再構築という形で劇場映画化をしており、全4部作の内の第4作目の冒頭10分40秒を描いた作品になります。。

・本作は4部構成と言われており、4作目は、その「序破急」の流れに当てはまらないところになります。

・題名も「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 」となっており、微妙に今までの名称と異なるところがあります。

・2019年7月6日に、国内主要都市5ヵ所とフランス パリで公開されたイベント内の冒頭映像で、インターネット上でも同時配信された内容になります。

・本編の前に今までの流れも上映され、過去の内容を復習したうえで、本編を鑑賞するようになっていました。

・作中の舞台となったパリは、過去に「不思議の海のナディア」の終盤で戦闘を行った場所でもあり、庵野監督の思い入れからエッフェル塔を使った演出がされています。

・「エヴァ8号機が以前にも増して突貫工事感のあるデザインとなっている」

・「戦っている相手が冬月司令になっている」

・「復旧作業を行なっている場所は、破の序盤でで使徒にとどめを刺した建造物に似ている」

・「44A、44B、4444Cといったネルフの新兵器が登場する」

・「USBらしきものが登場しますが、USB-Cではなく差し込む向きが決まっている」

・「作業場所を防御するための戦艦型防御兵器が登場する」

・「Q以降、エヴァンゲリオンにアンビリカルケーブルを必要とせず、かなりの時間の活動が可能」

・「ユーロネルフに保管されているエヴァのパーツにジェットアローンらしきものもある」

・ということで、マリと8号機の活躍が描かれた内容で、テンポよく様々な兵器が登場し、シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇の序盤のツカミとしては満足できる内容です。

・そのほかにも、予告編が公開されていますが、今回で完結できるのかどうかはわかりません。

・関係者試写では、賞賛されている点から、全ての伏線回収は難しいけれど、ある程度納得できる結末が用意されているのかと思います。

・シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇は、2021年1月23日より劇場公開が行われる予定でしたが、COVID-19の感染拡大の影響により、再度公開日が延期されています。正式な公開日は未定です。

 

【アニメ】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q〔2012〕」を観ての感想・レビュー

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【総監督】庵野秀明
【監督】摩砂雪/鶴巻和哉/前田真宏/
【出演】緒方恵美/林原めぐみ/三石琴乃/坂本真綾/石田彰/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】世界規模の大災害が起こったと言われる「セカンドインパクト」から15年後の世界。エヴァンゲリオンのパイロットとなった主人公 碇シンジは、ニアサードインパクトを起こしかけるも、渚カヲルにより阻止される。そこから14年後の世界で、新たな組織 ヴィレとネルフとの闘いに巻き込まれていく。

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

  • 発売日: 2012/11/17
  • メディア: Prime Video
 

 

 

・庵野秀明総監督は、幼い頃よりアニメや特撮に興味を持ち高校生では美術部長を務め圧倒的な画力があったそうです。大阪芸術大学映像計画学科でアニメの世界に触れ、自主制作映画を作っています。そのスタッフは後にガイナックスの主要メンバーとなっています。様々な劇場アニメの作画に携わり、『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンの担当をしています。1988年『トップをねらえ!』で商業映画初監督をし、1997年には「新世紀エヴァンゲリオン」で社会現象にもなる作品を作り出しています。実写作品も制作しており、非常にこだわりの高い監督です。

・本作は、2007年より再構築という形で劇場映画化をしており、全4部作の内の第3作目にあたります。

・副題の「Q」とは、舞楽・能楽の構成形式であり、「序・破・急」の構成となっています。

・本作は4部構成と言われており、4作目は、その「序破急」の流れに当てはまらないところになります。

・『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズとは全く異なる展開となり、登場人物には踏襲されたところはありますが、世界観が全く異なり、空白の14年を経て、再び世界を取り戻そうとする碇シンジのストーリーとなります。

・序盤から、US作戦という戦闘から始まり、エヴァンゲリオン史上初の宇宙空間での戦闘が繰り広げられます。

・新たに、エヴァンゲリオン8号機が登場し、この新しいエヴァにも意味深なところがあります。

・「前作より14年の年月が経っている」

・「対ネルフの組織ヴィレが結成されている」

・「式波・アスカ・ラングレーが眼帯をしている」

・「アヤナミレイという異なる人物が登場している」

・「カシウスとロンギヌスの2本の槍が登場している」

・「ヴィレの主力兵器がヴンダーという不可思議な飛行型要塞」

・「第11の使徒の存在は不明」

・「第13の使徒(最後の使徒)が多少異なる」

・「ネーメジスシリーズという新たに敵っぽい何かが登場する」

・「エヴァンゲリオン13号機となるものが登場する」

・「すでに世界が崩壊しているのですが、その世界が不可思議」

・「碇ゲンドウ、冬月コウゾウの登場が少ないながら、かなり重要な印象がある」

・「L結界深度という新しい言葉が出てくる」

・序盤の戦闘には、「不思議の海のナディア」で使用された音楽が使われており、なんとなく意味深な感じがします。

・序盤のUS作戦の初号機に取り付くシーンがとても良く、慣性を感じるような演出で序盤のツカミとしては満足できます。

・特にウインチでワイヤーを巻き取るところは個人的にツボです。

・全く変わってしまった14年後の世界が描かれており、主人公の碇シンジと同様に観ている側も、前作からの空白期間がわからないので、何が起こって何をやっているのかがモヤモヤしながら物語が進んで行きます。

・この物語が把握しずらいところは本作単品で判断するよりも、ヱヴァンゲリヲン新劇場版の全体像としての仕掛けとして観た方が良いですので、現時点で全容を完全に把握はできないと思います。

・その点で、物語を考察するところは、エヴァンゲリオンの人気の一つでもあり、展開を想像する余地がかなり残されている展開となっています。

・本作には様々な新要素があり、これもまた本作の魅力です。

・ヴィレの組織の勢力感や旗艦のヴンダーのデザインなどなど、今までのエヴァンゲリオンよりもゴテゴテ感と突貫工事な改修された機体が特徴で、スタイリッシュなデザインから、アニメーター泣かせなデザインとなっています。

・反面、CGで作り込まれたところもあるので、CGを併用したアニメーションとしては一つの到達点であるようにも思えます。

・その技術は予告編でも使われたピアノの演奏をCGで描いたところもあり、ここまでの作り込みをしているところにはなかなか他のアニメでは見られないこだわりようでもあります。

・父親の碇ゲンドウの立場もかなり変わっている様な印象もあり、荒廃したネルフ本部で何かをしている点には深まる謎が込められている様にも思われます。

・ネルフ職員がほとんど描かれないところからもその謎は込められていると思われ、使徒との戦いとは違う点で物語の面白さがあります。

・中盤から終盤の戦闘の流れは、碇シンジの感情も理解はできますが、やはり多少行き過ぎたところもあり、この点に関しては、必ずしも感情移入ができるところではないために、ここで物語の流れに我に返ってしまうのかもしれません。

・中盤までは、何が起こっているのかわからない点で観ている側も主人公に同感できる点がありますが、徐々にその感情も乖離していくために、本作の評価が賛否両論となってしまう原因かと思われます。

・もともとエヴァンゲリオンの碇シンジには、感情移入がしずらいところがTV版からありましたが、新劇場版の前2作ではヒーロー感もあったので受け入れられやすかった点もあり、本作の終盤までの展開で、また元の作品間に戻ってしまった印象があります。

・残る4作目でどの様な展開となるのかは現時点では不明ですが、このモヤモヤ感を払拭する様な展開の結末になるかどうかは、2021年の劇場公開で完結するのでそれに期待したいところです。

 

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

  • 発売日: 2012/11/17
  • メディア: Prime Video
 

 

 

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

  • 発売日: 2019/08/01
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

 

 

 

【アニメ】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破〔2009〕」を観ての感想・レビュー

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【総監督】庵野秀明
【監督】摩砂雪/鶴巻和哉
【出演】緒方恵美/林原めぐみ/三石琴乃/坂本真綾/
【個人的評価】★★★★★

【あらすじ】世界規模の大災害が起こったと言われる「セカンドインパクト」から15年後の世界。エヴァンゲリオンのパイロットとなった主人公 碇シンジは、新たな仲間とともに、突如襲来する使徒と呼ばれる生命体と戦いを繰り広げる。

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: Prime Video
 

 

 

・庵野秀明総監督は、幼い頃よりアニメや特撮に興味を持ち高校生では美術部長を務め圧倒的な画力があったそうです。大阪芸術大学映像計画学科でアニメの世界に触れ、自主制作映画を作っています。そのスタッフは後にガイナックスの主要メンバーとなっています。様々な劇場アニメの作画に携わり、『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンの担当をしています。1988年『トップをねらえ!』で商業映画初監督をし、1997年には「新世紀エヴァンゲリオン」で社会現象にもなる作品を作り出しています。実写作品も制作しており、非常にこだわりの高い監督です。

・本作は、2007年より再構築という形で劇場映画化をしており、全4部作の内の第2作目にあたります。

・副題の「破」とは、舞楽・能楽の構成形式であり、「序・破・急」の構成となっています。

・本作は4部構成と言われており、4作目は、その「序破急」の流れに当てはまらないところになります。

・『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズの第八話『アスカ、来日』から第拾九話『男の戰い』までが描かれている内容ですが、本作よりTV版と異なる展開が随所に盛り込まれています。

・「新キャラクター 真希波・マリ・イラストリアスが登場」

・「惣流・アスカ・ラングレーの名前が、「式波・アスカ・ラングレー」に変更されている」

・「エヴァンゲリオン仮設5号機が登場する」

・「汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 2号機(先行量産機)のデザインと性能が変わっている」

・「登場する使徒のデザインが変わっている」

・「3号機に搭乗する人物が変わっている」

・「セカンドインパクトの際に現れた巨人の数が4体となっている」

・「ネブカドネザルの鍵というものが出る」

・「エヴァンゲリオン2号機には、TV版になかった別の機能がある」

・とザックリと変わった要素が前作よりも印象が変わるところとなり、TV版をなぞらえるリビルドの路線から外れ始めている印象があります。

・TV版「アスカ、来日」で登場した使徒が出演しなくなった理由は、TV版の原画が紛失していたからとのことです。

・副題は、「EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE」となっています。

・序盤から、新たな展開が行われており、『封印監視特化型限定兵器 人造人間エヴァンゲリオン 局地仕様 仮設5号機』の登場から始まり、新キャラクター、真希波マリイラストリアスも登場します。

・戦う使徒自体も第3の使徒が新デザインで登場しています。デザイン自体も人類によるさまざまな実験が行われた跡があり、エントリープラグらしきものも突き刺さっています。

・仮設5号機も4本脚で架線から動力を得ている描写があり、正規のエヴァンゲリオンとは異なるシルエットになっています。

・その後タイトルが出た後に、碇シンジの母親の墓参りから始まり、そこから2号機の登場へと繋がります。

・2号機は、式波・アスカ・ラングレーがパイロットとなっており、こちらもエヴァンゲリオン自体のデザインがTV版とは異なっています。

・登場する使徒も新デザインとなっており、TV版をなぞらえていた前作よりも異なる展開になっています。

・前半の盛り上がりは、第8の使徒を3機のエヴァで立ち向かうところで、落下の地点が予測できないために地上を疾走するシーンがあります。

・第三新東京市の都市構築にはなかなかご都合的な感じもしますが、アニメなんでそれはそれでアリ。

・この使徒はTV版でも、立体感がバグってる感じがしますが、本作でも、サイケデリックな感じもあり個人的に使徒という対象を端的に表してる異端な感じがします。

・第9の使徒と第10の使徒まで登場するのが本作で、中盤以降はTV版の流れをとりながらも、やはり色々とアレンジがされており、「序」でもあったようにTV版と同じカット割でも非常にブラッシュアップされた演出になっています。

・個人的には、第10の使徒との戦いでの再起動の際のシンジのセリフは、TV版の方が切迫感がありとても気に入っていますが、本作では違う手法で盛り上げを成しています。

・加治さんの問いかけもTV版ではメッセージ性が強く心に残るところがありますが、本作ではそのきっかけは他の人物に変わっています。

・第10の使徒との戦いは壮絶ではありますが、やはり、TV版でも特長的な戦いでもあり、本作の最後を締めくくるには一つの区切りとはなります。

・そして、エンドクレジット以降にも物語が続き、予告もありますが、そこからさらに異なる展開を見せていく流れを感じさせられます。

・本作では、碇シンジの内向的なキャラクター性がいままでと大きく変わってくるところがあり、なんのために自分がいるのかをしっかりと明示したところにあるように思います。

・TV版とは同じようでどこか異なるその演出には、やはり相当の仕組まれた物語性があるようにも思われます。

 

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figma ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 綾波レイ プラグスーツver.

figma ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 綾波レイ プラグスーツver.

  • 発売日: 2011/05/19
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

【アニメ】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序〔2007〕」を観ての感想・レビュー

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【総監督】庵野秀明
【監督】摩砂雪/鶴巻和哉
【出演】緒方恵美/林原めぐみ/三石琴乃/
【個人的評価】★★★★★

 

【あらすじ】世界規模の大災害が起こったと言われる「セカンドインパクト」から15年後の世界。主人公 碇シンジは、父 碇ゲンドウに呼ばれ、第3新東京市に来るが、そこで汎用ヒト型決戦兵器・人造人間「エヴァンゲリオン」に乗って使徒と戦うことを強いられる。

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 [DVD]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 [DVD]

  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: DVD
 

 

 

・庵野秀明総監督は、幼い頃よりアニメや特撮に興味を持ち高校生では美術部長を務め圧倒的な画力があったそうです。大阪芸術大学映像計画学科でアニメの世界に触れ、自主制作映画を作っています。そのスタッフは後にガイナックスの主要メンバーとなっています。様々な劇場アニメの作画に携わり、『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンの担当をしています。1988年『トップをねらえ!』で商業映画初監督をし、1997年には「新世紀エヴァンゲリオン」で社会現象にもなる作品を作り出しています。実写作品も制作しており、非常にこだわりの高い監督です。

・本作は、2007年より再構築という形で劇場映画化をしています。

・本作は、全4部作の内の第1作目にあたり、スタジオカラー設立第1回作品でもあります。

・正式には、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE. 」とここまでが題名ともなります。

・本作は、製作委員会方式ではなく、スタジオカラーが制作資金を直接調達しており、配給や宣伝に関しても、全て自社で行っています。

・本作は、旧アニメ版で数えると、第6話までを映画化しており、かなり丁寧な作りとなっています。

・リビルドという触れ込みもあり、同じように見える物語の流れもさまざまな部分でTV版とは異なるところが出てきます

・「海の色が赤色」

・「西暦何年かは明確に提示されていない」

・「デザインの変わったネルフロゴ」

・「赤い大地に人型の白線が描かれている」

・「使徒の呼び名と順番が異なっている」

・「エヴァの顔の角のラインが異なっている」

・「エヴァ搭乗者の名称がチルドレンではない」

・「使徒の頭上には天使の輪が表現されている」

・「使徒を倒すと虹が現れ、液状化する」

・「人類補完計画の報告書の数字が進んでいる」

・「倒すべき使徒の数が増えている」

・「第二の使徒 リリスのマスクが変わっている」

・「月面にリリスのような巨人が存在する」

・「月面に謎の棺があり、その五番目から渚カヲルが目覚める」

・「死海文書の名称が「死海文書外典 (掟の書)」となっている」

・と、さまざまな意味深な変更があり、すでに本誌リーズの布石が描かれています。

・第四の使徒との初戦闘は夜の戦闘でもあり、やっているカット割までTV版と同じですが、発光エフェクトや作画は段違いによくなっています。

・キャラクター作画も線が細くなっているところもあり、作画崩壊的な要素は微塵もありません。

・とはいえ、10年以上前の作品でもあり僅かな古さも感じてしまいます。

・アニメ作画は原画と動画の工程から生まれてくるものですが、やはり10年も経つとアニメ作画のクオリティが向上するのは当然でもあり、当時のアニメ業界の空気感も反映されるところもあります。

・機動戦士ガンダムも当時の作画の印象が強いため、リメイクされたとしても、この時代のこの作画は一つの頂点でもあるので、リメイクをしても当時の感動は薄くなるかと思います。

・では、ヱヴァンゲリヲン新劇場版はなぜTV版のクオリティを超えられているのかは、CGと同じカット割というところで、ブラッシュアップしているからかと思います。

・CGの使い方が非常に小気味良く、いわゆる技術の押し売りではなく、適した箇所に適したバランスで使われているところかと思います。

・手書きとCGの違和感を抑えつつ作られているので、当時としてはとても新鮮に見えたのかと思います。

・2020年でも手書きとCGのハイブリッドな作品がありますが、この流れをいち早く違和感なく融合させているところはあります。

・本作は、第六の使徒までの戦いが描かれ、登場人物も多くは登場しないので、何も知らない人も気軽に観られる敷居を低くしており、謎や専門用語は多く出てきますが、決して難解でもなく、エヴァンゲリオンの魅力の一面をしっかりと描き切っています。

・破壊的な演出も、リアリティを高めており、第六の使徒の攻撃では、ガラスの割れる音が入っているところに今までの破壊音とは異なるところもあります。

・また、ヤシマ作戦という本作での山場である戦闘でも、囮を使った演出も秀逸で、第六の使徒の鉄壁な要塞感がTV版以上に見応えがあります。

・「蒸発」という言葉でその攻撃力を表しているところもその強大な戦闘力を示しており、その使徒と対決するという盛り上げ方は必見です。

・終盤では、新たな謎を残すようなところもあり次回作に期待を持たせるところは、まさしくリビルドというところでもあり、広い世代に観てもらえるような内容に落とし込まれているところは、続くシリーズに大きな期待が持てる作品となっています。

 


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 Angel of Doom PV

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]

  • 発売日: 2009/05/27
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [DVD]
 

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版 [DVD]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版 [DVD]

  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: DVD
 

 

 

 

【アニメ】「フラグタイム〔2019〕」ってなんだ?

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【監督】佐藤卓哉
【原作】さと
【声の出演】伊藤美来宮本侑芽安済知佳島袋美由利/拝師みほ/梅原裕一郎
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】主人公 森谷美鈴は、人付き合いが苦手な女子高校生。彼女は時間を3分間だけ止められる能力があり、ある日、時間を止めてクラスで一番の美少女・村上遥のスカートを見ているときに、村上自体には時間を止める能力が聞いていなかったことがわかり、そのことで、美鈴は村上の願いを聞くようになっていく・・・。

 

 

フラグタイム

フラグタイム

 

 

佐藤卓哉監督は、2000年『NieA_7』で初監督・脚本を手掛けており、オリジナルビデオアニメや映画、テレビアニメなどを手掛けているアニメ監督です。

・キャッチコピーは「3分間だけ、あなたのこと好きにさせて。」「あの時間が本当にあったって、忘れないように」

・主題歌は、Every Little Thingの楽曲「fragile」で、伊藤美来宮本侑芽がカバーしています。

・物語は、時間を止めることができる主人公とその時間を止める能力が聞かない村上との気持ちの通じ合いを描いたストーリーです。

・ざっくりといえば、百合的な要素のある作品で、主人公 美鈴は、女性ながらも、同性のスカートの中を見たことで、その相手村上に弱みを握られつつも、村上の行動にも秘密があったというストーリーです。

・まず、時間を止める能力がなぜ使えるのかという点については、一切触れられていません。

・エンディングの曲がEvery Little Thing「fragile」となっていますが、題名の「フラグタイム」と「fragile」ということの意味を含んでいるとも言えます。

・もろくて壊れやすい関係性や時間を描いているという直球さはないですが、観ていれば、なんとなく、その危うさというのはわかります。

・原作では、村上さんの美しさから、美鈴の行為がエスカレートしてしまってのスカートの中身を観てしまうことになりますが、本作ではそのあたりの描写は描かれていません。

・時を止めた世界では、美鈴だけが動けるはずが、村上さんも動けることで、止まった限られた3分間という間で、2人だけの世界が描かれていきます。

・意外と3分間でできることが長すぎるところもありますが、あまりに気にしなくて良いです。

・百合要素がありますが、本作はそういうところを描いているわけではなく、かけがえのない時間をどう過ごすかという点があるようにも思えます。

・中盤以降、村上さんの秘密が明らかになってきます。そのことはそれまでの物語の予想の斜め上を行くところでもあり、ひねりの効かせ方があります。

・多少サイコパスな印象もありますが、素直に真の友人とは何なのか?というところを考えてもらえればよいのかとおもいます。

・とはいえ、この作品、相手のことを考えているといういうよりも、自分本位の行動により、物事が進んでいるようにも見え、その点ではもやもや感があります。

・59分という時間でまとめられた作品でもあり、サクッとみるには良いのですが、深く考えると、どうも腑に落ちない点もあるような作品です。

 

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フラグタイム

フラグタイム

  • 発売日: 2020/05/13
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

フラグタイム 1 (Championタップ!)

フラグタイム 1 (Championタップ!)

  • 作者:さと
  • 発売日: 2014/03/07
  • メディア: Kindle
 

 

 

フラグタイム DVD

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  • 発売日: 2020/05/13
  • メディア: DVD
 

 

 

フラグタイム 2 (Championタップ!)

フラグタイム 2 (Championタップ!)

  • 作者:さと
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: Kindle