ロクカジョウ [映画や商品を紹介]

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【洋画】「ローライフ〔2017〕」ってなんだ?

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【監督】ライアン・プロウズ
【出演】ニッキー・ミッチョー/リカルド・アダム・サラテ/マーク・バーハム
【個人的評価】★★★★☆
 
【あらすじ】メキシコに近いロサンゼルスの街が舞台。移民者やチンピラ、麻薬中毒者やのはびこる街で、モンストロと呼ばれる覆面レスラーが生まれてくる子供のために悪事に手を染めていく。

 

ローライフ  (字幕/吹替)

ローライフ (字幕/吹替)

  • ライアン・プロウズ
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥2000

 


・ライアン・プロウズ監督は本作が長編映画デビュー作。

・予告編で、クエンティン・タランティーノ監督から「天才、現る。強烈な一撃だ!」と言われていました。
 
・序盤から凄惨な臓器売買の舞台裏を描くシーンから始まり、かなりなヘビーさのある展開です。
 
・本編は4つの物語「MONSTERS(怪物)」「FIENDS(悪魔)」「THUGS(ならず者)」「CRIMINALS(無法者)」という章から構成されています。
 
・各章の名称からもわかりますが、かなりの底辺的な要素満載です。
 
・基本的に登場する人物は「ダメ人間」が多く、街の雰囲気からもすでにダメさ加減が半端ないです。
 
・それでも救いのあるモンストロのキャラクターは、どこかウド鈴木のような雰囲気もあり、ダメ人間の巣窟ながらも、どこかギリギリのところに信念と良心があります。
 
・各章の内容も、次の章の主人公が脇にいたりと、どこかしら「パルプ・フィクション」を彷彿させる内容となっています。
 
・「パルプ・フィクション」のように時間軸をとんでもなく入れ替えるという荒業はないので、多少はわかりやすくなっています。
 
・登場人物も、特に有名な役者もいないので、先入観抜きにして観られますし、多く登場するキャラクターも、明確な特徴があるので、理解しやすいです。
 
・問題なのは、やはりキャラクターたちの駄目度合いがひどすぎるところで、いかにもな荒廃した街の物語であることです。
 
・もうちょっとスマートさが欲しかった気もしますが、そこは「パルプ・フィクション」が担っていると思えば、別に受け入れやすいのかもしれません。
 
・最終的に4つの物語が集約するところは、むしろ、結末ありきの物語に思えますが、脚本家が5人も関わっていますので、よくまとめ上げたなぁと思います。
 
・クエンティン・タランティーノや宮藤官九郎のように一人でまとめるよりよっぽど大変な気もしますが、結局は内容が面白ければ良いというところに落ち着きます。
 
・96分という時間で濃密にまとめられている映画ですが、内容の濃さには驚きです。
 
 

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