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【洋画】「クー!キン・ザ・ザ〔2013〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】ゲオルギー・ダネリヤ/タチアナ・イリーナ
【出演】ニコライ・グベンコ/イヴァン・ツェフミストレンコ/アンドレイ・レオノフ
【個人的評価】★★★★☆

 

【あらすじ】有名チェリストのチジョフとDJ志望のトリクは、とある出来事で、惑星プリュクにワープしてしまう。とても不思議な世界であり、その世界から地球へ帰ろうと旅をする物語

 

 

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・ゲオルギー・ダネリヤ監督は、1960年「セリョージャ」で映画監督デビューをしています。様々な作品を手掛けてきており、1986年「不思議惑星キン・ザ・ザ」はカルト的な紹介もされたことで、日本での知名度も高い作品となっています。2019年に肺炎のために死去しています。実写映画としては、2000年「フォルトゥナ号」が最後の作品となり、アニメ作品では2013年「クー!キン・ザ・ザ」が遺作となります。

・物語は、惑星プリュクにワープしてしまったチェリストとDJ志望の若者は、その奇妙な世界で様々なことを体験しながら、地球へ戻る手段を探す旅をするストーリーです。

・「クー」という挨拶と、マッチが超絶に貴重品という設定はやはりアイデア勝ちなところはあります。

・アニメなのでわかりやすい点と、不思議な世界を表現しやすいので、観やすいところはあります。

・このアニメの制作自体もCGを使っているところがあり、そして、実写オリジナル版のヘンテコマシンを考えると、とてもわかりやすいとは思います。

・アニメなので、不思議な要素が薄まってしまうところはありますが、とても不思議な感覚で制作された作品ということを考えると、本作のありようは、必須だったのかもしれません。

・「ぺぺラッツ(宇宙船)」「グラビツァーパ(加速器)」「エツィロップ(権力者&警察官)」「エツィフ(囚人箱)」「カツェ(マッチ)」「キュー(罵倒語)」「クー(それ以外の全言語)」という設定はなかなか凄味があります。

・実は、予備知識なしで観ても理解できるところには、最近のカルト映画と比較しても、「これはカルト映画じゃなく、名作なのでは?」と錯覚してしまうところがあります。

・文化の違いや価値観の違いがとても衝撃的でもあり、この視点というのは、SF映画としてとてもスルドイところでもあります。

・アニメの作画的にもカルト的な感じとなっているので、興味を持たない人は観なくてもよいというスタンスが感じられ、作品的にはしっかりと構成されているところは、素晴らしいところです。

・シュールと言う見方もできますが、この世界観の間口を低くしたアニメ化という点は非常に評価できます。

 

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