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【日本映画】「鈴木家の嘘〔2018〕」を観ての感想・レビュー

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【監督】野尻克己
【出演】岸部一徳原日出子/木竜麻生/加瀬亮大森南朋/岸本加世子/
【個人的評価】★★★☆☆

 

【あらすじ】4人家族の鈴木家の長男・浩一が自殺をした。浩一は、引きこもりの末、自殺をしてしまうが、母はその第一発見者となり、そのショックで気を失ってしまう。母が目を覚ましたときにさらにショックを受けないように、父 幸男と長女 富美は、母のために浩一が海外で叔父の博の手伝いでアルゼンチンに行ったと嘘をつく。

 

 

鈴木家の嘘

鈴木家の嘘

  • 野尻克己
  • 日本映画
  • ¥2037

 

 

・野尻克己監督は、映画製作を学び、2018年松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトの第6弾として「鈴木家の嘘」を制作し、多数の賞を受賞しています。その後、テレビドラマや映画などを制作しています。

岸部一徳は、1965年ごろからバンド活動を始め後に、1967年「ザ・タイガース」のメンバーとしてデビューをします。1975年『悪魔のようなあいつ』で俳優としてデビューをします。1976年に樹木希林の考案で、岸部一徳と改名をし、本格的い俳優業を行います。1990年『死の棘』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、俳優としてミュージシャンとして活躍しています。

・初期の『太陽にほえろ!』メインテーマや、「傷だらけの天使」のメインテーマでの曲でベースを引いているのは岸部一徳の演奏です。

原日出子は、劇団四季の研究生として女優デビューをし、、1979年『夕焼けのマイウェイ』で映画初出演をしています。その後、映画やテレビドラマなど数多くの作品で、印象的な役をこなしている女優です。

・木竜麻生は、CM出演でデビューをし、2014年に映画『まほろ駅前狂騒曲』で女優デビューをしています。

・物語は、4人家族の引きこもりの長男が自殺をし、そのことで母親が気を失うが、母親のために、父と娘が嘘を付き、長男が死んでいないかのように振る舞うストーリーです。

・序盤から、引きこもりの長男 浩一が自室で自殺するところから始まります。

・「幸男さんって嘘下手ですよね。」

・長男の自殺で、葬儀が行われますが、すでにトイレでの会話でちょっとした布石もあり、嘘をつく必要性の暗示があります・

・そこから、物語が始まっていきますが、母親を中心として、自殺の事実から母親へのショックを和らげるための嘘の工作が始まります。

・母親以外は事実を知っているので、帳尻合わせに苦労をしますが、このあたりはコメディ感が出てきます。

・「お兄ちゃん、引きこもりやめたの。仕事しておかあさんの入院費稼ぐって」

・この言葉をがとっさに出たときの母親と母親以外のギャップと言うのは巧みであり、2つの側面から違う感情が湧き出てくるように思います。

・このギャップが中盤までのコミカルな展開を後押しすることもあり、自殺と知って嘘を付く側と、その嘘を事実と受け取り今はいない人物のことを思いやる母親という構造に、コメディと悲哀のギリギリのなんともいえない感覚があります。

・このなんとも言い表しにくい演出が見事でもあります。

・後半で序盤で描かれなかったシーンが描かれます。

・この状況を見て母親は何を思うのか、そしてそこに飛ぶ蝶は何を意味するのか。

・中盤以降は多少展開がシリアスになりますが、家族の中から自殺者が出てしまった場合の残された人の感情が表され、その中で選んでいく一つの道筋が描かれます。

・前半とのバランスを考えると、コミカルだけで始終しないところにはこの作品のメッセージ性はたしかにあります。

・こういう難解で落とし所が見つかりにくいテーマをコミカルな要素を入れて緩和しながらも、明確に意思を感じる作品でもあります。

・落ち込んでいるときに観てしまうと、その受け取り方も変わってしまうので、肩の力を抜いて観ることをおすすめします。

 

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鈴木家の嘘

鈴木家の嘘

  • 発売日: 2019/08/07
  • メディア: Prime Video
 

 

 

鈴木家の嘘

鈴木家の嘘